おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

ギリシャは遠かった(その1)

2018-07-07 16:38:14 | Weblog
6月の下旬、ギリシャに行きました。
オジサンたちは個人で海外旅行をする能力を著しく欠いているので、ツアーに乗っからざるを得ま
せん。となると、ギリシャは地球の果てまで行けるほどの時間がかかります。

6月21日、午後2時我が家を出発、名古屋駅⇒(バス)⇒関西空港⇒(エミレーツ)⇒ドバイ⇒
(エミレーツ)⇒アテネ⇒(バス)⇒デルフィ(ホテル着) 6月22日 午後7時
 29時間に、時差6時間を加えて合計35時間かかったことになります。
よほど心を緩くしておかないと耐えられません。
オジサンたちは空港のラウンジなどを探して(ナニの生きがいです)時間をやり過ごしました。

飛行機は、行きも帰りもほとんど満席でした。ヨーロッパもアメリカも夏休みが近いせいでしょうか?
いつもこんなだったらら、エミレーツは儲かるでしょうね。いろんなところでスポンサーになって
ますものね。サービスや食事はボチボチの手前くらいでしょう。

デルフィのホテルは小高い丘の上、リゾート風のきれいなところでした。予定していたホテルが水
まわりの故障で変更になり、お詫びにと上等のチョコレートをもらいました。とってもラッキーで
す。夕ご飯はチキン、朝ごはんのクロワッサンはここが一番でした。



遠めですがオジサンの姿をお目にかけました。
 ・・・・・足、短かっ!


6月23日 土曜日
この地のアポロン神殿などを見学します。が、基本的にほとんどなにもありません。紀元前6世紀
ころのもので、ほとんどが土台しか残っていないのです。時間の経過はもちろん、他国の侵略や支
配者の交代など、我々日本人の想像できない変動の結果ですね。



この時代、この地は世界の中心と考えられ、巫女(ピュティア)を通して信託を受けた神殿も、
列柱6本が復元されているだけです。ここでは、オリンピアと並ぶもう1つのオリンピックも行
われていたとか。ガイドさんによれば、ギリシャでは目でカタチを見ようとしては行けません、
頭で想像を膨らませて下さい。その通り!



ここで出土した品々は近くの博物館に展示されています。たくさんの彫像やブロンズ像、金細工な
ど、当時の人々の高い技量と知識を感じることができる素晴らしいものです。

お昼は、この街でロールキャベツを食べました。ホワイトソースで煮込んで、とても美味しかった。
ギリシャ料理は和食より前に世界遺産に登録されたとか、それなりに丁寧に作られてどれも美味し
いです。

午後は、「オシアス・ルカス修道院」 10世紀ごろ、ビザンチン様式の教会があります。当時の
ままのフレスコ画やモザイクが見事です。



その後、リヴァディア・クリア地区を歩きました。美しい街並みですが、ここも日本の商店街と同
じようにシャッターを閉めた店が散見されます。
泉から湧き出た水が清流となっていますが、この水は人の記憶をつかさどると・・・・。
全てを忘れて幸せになるか、全てを記憶して賢くなるか?
オジサンは水など飲まなくても、幸せですよ。

この旅行中、ギリシャには珍しく、お天気が悪く、なんども雨に降られました。この日も移動中の
バスで何度も降られました。おかげで暑さはそれほどでもなく助かりました。


6月24日 日曜日
デッルフィからすぐ近く、メテオラの修道院群を訪ねます。

すでにホテルの窓からも眺めることができたのですが、ほとんど垂直に切り立った岩山が続きます。
海底から隆起した礫岩や砂岩が浸食された断崖絶壁の頂上に6つの修道院があります。いくら修行
のためとは言え、どうやって建設資材を運び上げたのでしょう。すでに、10世紀ころには洞窟な
どで修業する僧がいたとか、その後セルビア王国の支配時代に建設が始まったとのことです。
私たちはなかでももっとも規模の大きいメガロ・メテオロン修道院を見学しました。駐車場から歩
くのさえ息が切れます。修道院のテラスから見下ろすと足がすくみます。





もう1つ見学した、聖ステファノス修道院は第2次大戦でドイツ軍の爆撃を受けましたが、その後
再建され、女性専用の修道院になっています。

ランチは、マッシュポテトでミンチ肉などを挟んだムサカでした。

その後、トリカラの城砦跡やセルモ・ピーレス(スパルタとの戦場)などを経て一路アテネへ、約
400キロの移動です。

さて、ギリシャは人工の30%以上が農民という農業国です。車窓には、牧草地のほかぶどう畑、
オリーブ畑やトウモロコシ・じゃがいも・青菜などの栽培地が広がります。やはり雨が少ないせ
いでしょう。あちこちでスプリンクラーで散水する様子が見られます。電線ケーブルを巻くよう
な直径3Mほどのホース・リールもあちこちに見られます。それでも、ジャガイモなどは十分育
っているようには見えません。水不足とくに地下水問題は深刻だと思いました。とにかく、ほと
んど川がありません。食事には野菜が豊富で、トマトやキュウリ、スイカなどが出ていましたが、
それらの栽培地は見られませんでした。



八百屋さんの店先で見たスイカです。0.50とありました。どうや1KGあたりの値段のよう
です。かなりのデカサで10KGほどありそう、それでも600円から700円くらい?

そして、高速道路もよく整備されているようです。日本で言うETCはまだ始まったばかりか、
人のいるゲートが大半です。しかし、写真のようにそのゲートの多さには驚きました。



今日の夕食は、ホテルの近くのカフェでサンドイッチやハンバーグ、ビールを買って、部屋で食
べました。トータル5ユーロ??

6月25日 月曜日
今日はペロポネソス半島をドライブします。

最初にコリントス運河を渡ります。大きく言えば地中海とエーゲ海を結ぶ延長6KM、幅28M,
深さ87Mのもの、スエズ運河の開通などに刺激されて作ったものの大型船時代には適応できず、
今では観光船用かバンジーのジャンプ台か?



そして、ミケーネの古代遺跡は、ここも朽ち果てて砂に埋まっていたものをあのシュリーマン博
士が発見、古代都市の城砦や王族の墳墓があり、多くの埋蔵品も出土したという。BC15世紀
ころ、ここの王、ミケーネ・アガメムノンはトロイ戦争で、ギリシャ軍の総大将を務めたという。



お昼は、大きな木の下でピーマンやトマトのチャーハン(?)詰め、ゲシスタ(イェシスタ)と
いう名物料理。前菜やサラダもついていたのでオジサンでも半分残しました。

この後、今回のツアーの呼び物の1つ、オドントス登山鉄道に乗りました。約1時間、山間の渓
流に沿って走りますが、これがちょっと残念な・・・あまりに残念な!


 
車両がスイス製の新しいものに変わったせいでしょうか?

この日の夕食はホテルで・・・・これもびっくりするほど残念な・・・・。
私たちは、近くの大型マーケットでお土産や口直しの品を買って過ごしました。
ちなみにスーパーで買うビールは100円くらいです。

ちょっと一服です。






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3 コメント

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ギリシャ (のあ)
2018-07-09 17:01:07
月曜日以外はわりとお食事美味しかったのね。
よかったね!
ムサカ大好き。
ときどきうちでなんちゃってムサカを作ります。
それにしても崖の上の修道院!
日本にも投入堂だっけ、あるけれど…。
目が回りそうです。
信仰の力ってすごいなぁ。
それが悪い方に働いたのがオウムだね。

旅行記の続き、楽しみにしてます!
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そうだね (おひるねオヤジ)
2018-07-10 21:34:01
ほんとに美味しいかというとちょっと?、だけどね。
依然として、いろいろボケはなおらず、はやく涼しいところへ行きたいよ。
それにしてもナニは元気だ!
返信する
いいなあギリシャ (三夢)
2018-07-11 08:00:51
いよいよ旅行記スタート。15日はスペシャルうどんとお話しが楽しみです。いいなあギリシャ・・・私も早くパルテノンを拝みたいです。13日の軽井沢は青春切符で駆け足です。お昼を食べたら自転車を借りて高原文庫に行く予定です。私は妻と亡くなった夏樹静子さんの兄上からのプレゼントで熱海と箱根の会員制リゾートで温泉三昧。翌日ついでに湯河原にも一泊してきました。じつはその期間、ハウステンボスと長崎に行く予定でしたが、定員不足で実施にならず苦肉の策でしたが、大雨と重なり命からがらでした。旅の天気はおかげで良好。箱根の紫陽花も初島観光も素晴らしく良い骨休めになりました。高校野球もスタート<背番号なき球児にも夏来り母の結びし塩むすび食む>三夢
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