おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

ポッキー 天に帰る

2016-12-19 20:24:07 | Weblog
先週の月曜日、12月12日、私たちのポッキーが逝ってしまいました。
2001年のゴールデンウィークに私たちの所に来てから15年10ケ月、
私たちを楽しませてくれた可愛い末っ子でした。



土曜日までは、散歩にも行き、ご飯も食べて元気だったのに、日曜日、私
たちがおひるねに行っている間に、体調を崩したようです。元気がなくお
水を飲んだだけで、とにかく物陰に隠れたがる素振りが見えたのは、自分
の最期を悟っていたのかもしれません。

月曜日の朝、ポッキーがママの顔をじーっと見ていたので「どうしたの?
早く元気にならなきゃね」というと、クーンという声を出したようです。
きっとお別れの言葉だったんでしょう。
その後、病院に向かう車の中で、ママに抱かれて亡くなったようです。
お医者様に「もう亡くなっていますよ」と言われてびっくり、それほど静
かで安らかな最期でした。



お医者様も「老衰ですね。ポッキーちゃんはきっと幸せな一生だったと思
いますよ」と言ってくださいました。

火曜日、子供たちも帰ってきて、お葬式をしました。
お坊さんの鳴らす鐘の音とともに、ポッキーが天に向かって元気に駆け上
っていく姿がオジサンの目に浮かんで、涙が溢れました。
散歩に行くときは、何度も何度も家の方を振り返るくせに、このときはど
ういうわけか一目散に行ってしまいました。きっと誰か会いたい仲間がい
たんでしょう。

ポッキーの前にいた「ラガー」(こんな名前でもメスです)は、子供たち
の小学生時代から、青春の大切な時代をいっしょに過ごし、長女が就職、
長男が大学に入るとまさに自分の役割を終えたことを悟ったように亡くな
りました。

今年の初め、長男のところに女の子が、私たちの初めての孫が生まれた時、
私たちの胸をかすめたのはポッキーも同じ思いを持つのではないかという
恐れでした。誰も口には出しませんでしたが、結局そういうことになって
しまいました。

あれほど甘えん坊で、オジサンがソファーに座ると膝に乗ってきたり、夜
寝るときにはママの布団にもぐりこんできたのに、今年に入って妙に私た
ちと距離を置いているような気がしました。
そのくせ、ママが1階で仕事をしていると下に行きたいと、下に連れて行
くと2階のパパのところに戻りたいとやかましくせがむこともしばしばで
した。


私たちも、子育てを終えた晩年を、この活発な、甘えん坊の、おもろい子
と過ごせたこと、とても幸せでした。
「ありがとう」
「また会おうね」

思い出の写真を見てください。

日向ぼっこが大好きでした。夏のベランダでアツアツになることもありま
した。これは我が家で一番日当たりのいいパパのベッドです。



外を眺めるのが大好きでした。2階の窓から道行く人や車を飽きることな
く見ていました。



車に乗るのも平気でした。軽井沢へ、伊豆へ、東京へ、子供たちに会うの
が、子供たちもポッキーに会うのが嬉しくて。



帰省した子どもが帰ってしまうとこんな風に淋しがります。



誰かが旅行に行こうとすると、まるで邪魔をするように。あるいは自分も
連れて行けとでも言うようにカバンに入ったりします。
お留守番はできないので、私たちは長い旅行には行けませんでした。



ポッキー ありがとう。