おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

少年のように

2019-07-13 14:52:02 | Weblog
おひさしぶりです。
オジサン、元気です。

6月の終わり、今年も学習院大学で辻邦生関連の講演会がありました。
名古屋大学で佐保子の教え子だったかたの、邦生と佐保子のややプライベートな面にも触れる
お話と作家(元東大教授)の松浦寿輝さんのいわば「辻小説入門」といった感じのお話、どち
らも面白く楽しく聞かせていただきました。

まことに申し訳ないことにオジサンはこの高名なの芥川賞作家の作品を読んだことがありませ
ん。お話を伺う前に読んでおこうとも思ったのですが、どうも手におえない感じで、あきらめ
ていました。

<中断> セミが天井にぶつかってバタバタしている。かわいそうなので捕まえて逃がしてや
りました。長い棒を目の前に差し出したら上手に乗っかて来た。立派なクマゼミです。オジサ
ンたちの子供のころ、田舎では「ゴリンバサマ」と言っていました。

講演当日、学習院の即売コーナーで一番安い文庫本を、いわば渡世の義理で買いました。
いやいや、皆さん、これが大ヒット、アニメにもなって知る人ぞ知るお話のようです。

「川の光」 工事のために住処を奪われたネズミの親子(お父さんと男の子2人)が新しい住
処を求めて旅をするお話。これがほんとにおもしろい。何度も何度も危機を乗り越える、ハラ
ハラドキドキの連続です。オジサンなどもう泣きそうでした。講演で拝見した松浦先生優しそ
うなのお顔を思い浮かべてあの先生ならの「悪いようにはしないよ」と言い聞かせながら読み
終えました。

オジサンがカワイイ少年だったころ読んだ「15少年漂流記」や「ハックルベリー・フィンの
冒険」みたいです。「背教者ユリアヌス」もそうですね。

この本にはまだ続編があり、一昨日丸善に行って買おうと思い、出かける寸前に東京のガール
フレンド(失礼な)からこれが届きました。とってもラッキーです。
また、半べそで読んでいます。ありがとうございます。

さて、1999ねん7月に邦生が無くなって20年、6月の「永遠のアルカディアへ」(中央公
論新社)に始まって、「物語の海へ・辻邦生自作を語る」(中央公論新社)、「若き日と文学と」
(完全版・中公文庫)と続きます。

そして、7月19日(金曜日)には、NHKBSプレミアム・美の壺スペシャルで軽井沢の辻山
荘が取り上げられるみたいです。ひょっとしたら木村多江さんが来たりして・・・・・・。
9月と10月の山荘見学はもういっぱいとか。せめてテレビでご覧ください。
時間? 夜7時30分から」9時まで です。

畑のお野菜美味しいです。ナスのトマトソーススパゲッティ、上手になりました。