おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

松本に遊ぶ

2018-09-08 16:08:55 | Weblog
やっとやっと松本に行きました。
とにかくあのフレンチのお店に行きたくて・・・」とはナニの気持ちです。
すこし早めに着いたので、松本城の天守閣にも登りました。黒壁の穏やかなお城ですね。

さぁお昼です。
最初のスープの美味しかったこと、ほんのり酸っぱい青いトマトのスープ、これはすごい。
前菜の次は、スズキ。これは蒸し焼きかな、ソースなどは記憶にない。次は本来ならお肉料
理なのですが、苦手な食材でしたので、鯛の衣揚げに変えて頂きました。



そして、デザートはチーズのムースとフルーツ、これも美味しかった!
コーヒーには、「これはおまけ」と写真のようなマカロンなど3つのお菓子を添えてくださ
いました。これがまたびっくりするほど美味しい。



オジサンたちのことですから、お店では一番お値打ちのコースを食べましたが、さすがのナ
ニも上のにすればよかったかしら、などと申しております。

ナニはまだ子供たちが小さいころ、私の母に連れてきてもらったことなどお店の方にお話し
しておりました。上等のポストカードなどいただいてしまいました。
ああ来てよかった。お店の名前は「鯛萬」、みなさんご存知ですよね。

そのあとは、中町通りやなわて通りなどゆっくり歩きました。母が愛した「松本民芸」そし
て「ちきりや」では彼女が愛用し、今もおひるね茶家に残っているお皿などがあり、彼女は
ほんとにここの素朴な味わいの品が好きだったと再認識しました。最後にあのマルモでコー
ヒーを。マルモ旅館は今も泊まれるとのこと、ちょっと残念。



ここまで来たら旧制松本高校や信州大学にも挨拶は欠かせません。
今は旧制高校記念館として残っていますが、このあたりを邦生や北さんはウロウロしていたの
でしょうか?



最後に「旧開智学校」にも寄りました。明治の初めに作られた小学校がそのままの姿で残さ
れているのは素晴らしいですね。長崎の教会もそうですが、日本の大工さんが作る西洋建築
風の建物って素敵ですね。
そして、長野の教育にかける熱意も素晴らしい。



そして、泊まりは安曇野の温泉ホテル、あまり期待していなかったのですが・・・・・
私たちのチョイスした和食のコースはとても美味しく、サービスも行き届いて、大満足。
前菜・椀物(エビしんじょう)・おさしみ(信州サーモンなど)・焼き物(伊勢エビ?)・
お肉(しゃぶしゃぶor石焼)・天ぷら(イワナ)・うな茶づけ・デザート・・・・
お腹いっぱい。

朝ごはんも美味しかった。オジサンはいつものように和食と洋食ごちゃまぜ、わさびのりの
おかゆなど大満足です。
このホテルは開業ナン周年とかで記念のサービスらしい。

さて、今日の最初は「禄山美術館」、オジサンは禄山が萩原守衛だとは知りませんでした。
ロダンに学び、光雲と交ったという作風、あの力強いゴツゴツした作品は大好きです。



守衛の夭逝を悲しむ光雲の詩碑もあります。



隣の中学校です。長野らしいので写真を撮りました。



わさび田にも寄りましたが、遮光ネットに覆われてつまらない景色でした。
お昼は予定通りお蕎麦、オジサンは温かいわさびそば、ナニはもりそば、これもグッド・
チョイスでした。
とにかく、美味しい旅でした。二人とも大満足でした。







刀折れ矢尽きて

2018-09-02 21:03:25 | Weblog
もう9月になってしまいました。
そろそろ再開の準備をしなければと思うこの頃です。

それにしても極悪非道もきわまった感のある夏の暑さでした。
そんな暑さの中、植物への水やりのために時々はおひるね茶家に通っておりました。
伸び放題に伸び、我が物顔に庭や畑を侵略する雑草をながめて、とうとう降参!と
白旗を掲げた次第です。

おひるね茶家や科子工芸館、邦生と佐保子の部屋を、この秋で閉じることにしました。
最後の営業は、下記のとおりです。

 ◆9月13日(木)~10月28日(日) 木曜日~日曜日

まだまだ暑い日が続きそうですので、食べる方も作る人も大汗をかきそうですが、そ
れもまたおひるね、かもしれません。

思えば、まもなく会社生活も終わろうとするころ、3年あまり空き家だったこの家を
かたずけ始め、「そう言えば、おふくろは自分の作品を飾る工芸館を作りたい」など
と言っていたのを思い出しました。それじゃカフェでも、いっそごはんもなどと、大
それたことを考えたものです。

たまたま1年ほど「男の料理教室」に通っていたこと、「あなたのつくる料理は美味
しいよ」などとおだてられ、ほめられると木に登ってしまうのがB型のいいところ、
・・・わるいところかも・・・おひるね茶家のスタートです。

いろいろ苦労もあったかもしれませんが、幸いにして何でも忘れてしまう人ですので、
あまり深刻に考えもせず、12年と半年が過ぎました。
とにかく「美味しい」と言っていただくのがうれしくて、場合によってはムリヤリ言
っていただくこともありました。ただやさしくマナーのいいお客さまに恵まれて、ほ
とんど残さずきれいに召し上がっていただきました。わたしにとってこれにすぐる喜
びはありません。
 ありがとうございました。

おひるね茶家の土地は売却することになりますので、この家は年内に取り壊します。
母の作品や辻のもの、家財など我が家に持ってこられるのはわずかでしょう。
残ったものの処分をどうするかこれが私たちの大きな宿題になりました。

少しずつ庭の片づけも始めました。
ご都合のつきます方、どうぞお出かけください。