おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

いきとしいきるもの

2015-06-22 15:58:54 | Weblog
息子たちが軽井沢の「星のや」によんでくれました。自分たちの記念も兼ねて、一度くらい
親に豊かなリゾートの数日をプレゼントしたいと思ったのでしょう。
6月の初め、ポッキーも連れて行ってきました。犬といっしょに滞在できるコテージが1つ
だけあります。子供たちの狙いも私たちよりポッキーと過ごす時間だったかもしれません。



部屋にはテレビや新聞はもちろん読書灯もありません。とにかく何もしないでボーッしろとい
うことのようです。私たちの部屋からは人工のものは何一つ目に入らず、自然のままの草木を
眺めるのみです。邦生ワールドの「いきとしいけるもの」に身を任せるほかありません。

村内で食事ができるのは、日本料理の「嘉助」だけ、とてもお高いですが思い切って2日目の
夜、ここで会席をいただきました。写真は八寸、手の込んだ料理が並んでいます。普通よりは
少しチャレンジーなお料理が出てきます。きっと若い板長さんが頑張っているのでしょう。



ハルニレテラスも歩いて10分ほど、1日目の夜はここで中華を食べました。ちょうど傘を飾
った何やらフェスティバルをしていました。ここの空間は大好きです。



7月22日から2週間、学習院大学の史料室で、辻邦生の「西行花伝展」が予定されているそ
うです。おひるね茶家も夏休みに入るので、子供たちの顔を見がてら行ってこようと思います。

これに触発されて「西行花伝」を読みました。何度読んでも難しいです。特に歌はなかなか意
味がとれません。それでも貴族から武士への時の流れを感じながら、たっぷりと邦生の世界を
味わったように思います。
軽井沢では、辻別荘ものぞいてきました。木漏れ日のなかに静かに、それこそいきとしいきる
ものと、1つになって佇んでいます。すこし寂しげですが、9月と10月には軽井沢文庫の手
で公開されるとのこと、きっとにぎわうことでしょう。

私のおひるねライフも、テレビが見えなくなって(アナログなんです)、お昼ごはんを1人で
食べるときなど、ただただ庭の緑を眺めるほかなく、そういう意味ではこの時期の雨に濡れた
紫陽花が最高かもしれません。



畑では、トマト、キュウリ、ナスなどが実りはじめ、庭の一角ではこぼれタネの大葉がてんこ
盛りになって。います。ナニがしそジュースを作ってくれます。とっても美味しく、まさに自
然を飲んでいる心地がします。




というわけで、オジサンも「いきとしいきるもの」の真ん中で、ゆっくりとたまには忙しく過
ごしています。