おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

冬瓜汁が美味い

2013-08-06 20:05:39 | Weblog
今年は冬瓜のできるのが遅く、ようやく1ヶだけ収穫した。
さっそく冬瓜汁を作ってみる。

一昨年までは、エビやホタテなど魚介類と合わせていたが、
去年の後半に、鶏のお団子の美味しい作り方をおぼえて、
これと合わせてみた。うむうむ、これは美味。
今年も玉ねぎのすりおろしなど加えて、丁寧に鶏団子を作
り冬瓜汁を作った。やっぱり美味しいよ。

思えば、小さいころ母親の作ってくれた冬瓜の煮物は見る
のもイヤなほど不味かった。オジサンの母は決して料理の
下手な人ではなかったのに、なぜあれほど不味かったのか
と不思議なほどだ。
やっぱり、とうがん単独ではなかなか美味しく仕上げるの
は難しいのかと思う。
戦後の何もない時代、お腹の足しに水っぽい冬瓜を食べさ
せられるという気持ちの問題かもしれない。

今日は、広島に原爆が落とされた日、8時15分、オジサ
ンも広島の方角に向かった黙とうをささげた。

あれから68年、戦争を知らない世代が大半を占めるよう
になり、戦争を知りながらなぜか強いということを勘違い
している年寄も増えている。

邦生が「辻邦生が見た20世紀末」(信濃毎日新聞社刊)
で何度も述べているように、戦後の60数年を国として
一度も戦うことなく、人を殺すことなく過ごしたこの日
本という素晴らしい国、それは戦うすべを持たせなかっ
たこの国の憲法のおかげ、そのことを私たちは大いに誇
りにしていい。世界に大きな声で自慢していい。

美味しい冬瓜を食べながら、オジサンはそんなことを考
えている。



畑にはまだ数個の冬瓜が実りを待っている。
9月ころまでのお客様はきっとこの冬瓜汁を召し上がる
ことになるだろう。