おひるね茶家だより

おひるね茶家は終わっちゃいましたが、もうしばらく「たより」は続けたいと思います。
どうぞおつきあいください。

二度と間違わない。

2012-12-08 20:12:49 | Weblog
「樹の声 海の声」を読み始めてもうじき1ヶ月になる。まだ、中巻の始めだ。
第1次大戦が終わった1920年から30年代、工業力としてはようやく世界に
並ぶところまで来たものの、文化的にはまだまだ遠く及ばない。
邦生の描いている上流社会のかげで、戦後の不景気で庶民の生活は苦しい。
その不満を吸収する形で、若手将校や軍官僚が戦争への道を進み始める。

停滞の20年、2度の震災、原発、失業、生活保護、増税、私たちの不安、不満
は高まるばかりである。ほんとうによく似た時代状況です。
大きな声で威勢のいいことを言う人、池に石を投げて知らんふりの人、原発がこ
わくて隠れたひと、難局に向かうとすぐ逃げちゃたひと、いろんな人が出てます
ね。

中日新聞の海外記者リポートに元ジャパンの岡田さん(現中国・杭州緑城監督)
のこんな談話が出てました。
「文明が滅ぶ時というのは、ポピュリズムが広がり、声の大きな人、過激なこと
をいう人がだんだんのし上がって来るんですよ。」
「こういうポピュリズムの時代、何が解決の糸口になるかというと、グラスル-
ツ(草の根)の人と人とのつながりだと思う。
岡田さんは、熟慮の末、来年もこのチームの監督にとどまるそうである。

オジサンは、これまで彼にあまり好感をもつことはなかったけれど、これを聞い
ていっぺんに大尊敬である。
落ち着いて、静かに語る人を選ぼうではありませんか。

「樹の声 海の声」よりも少し前、大正の初めに開業した東京駅がようやく元の
姿に戻りました。



そして、写真は撮れませんでしたが、高輪教会のミサも素晴らしいものでした。
牧師ご夫妻の健康を祈ります。