若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

振袖

2008-06-06 11:41:49 | その他
昨日から、着付けレッスンが恐怖の『振袖』に突入しました。かなり落ちこぼれ生徒なので、「もう振袖なんてやって大丈夫ですかぁ?」という私も先生に「大丈夫、大丈夫。写真屋さんにとっては一番大切でしょう?」とニッコリされては、ぐぅの音も出ません。

振袖といえば成人式。

私は、ちょうど留学中に成人の日を迎えてしまい、「今頃、日本では同窓会かぁ」とホームシックになりつつ、一着だけ持参していた普段着の着物に、めちゃくちゃに帯を締め、「外人ばっかりだもん、大丈夫さ!」と授業へ出掛けました。予想通り、寮では大人気!、キャンパスでも「Oh! Geisha!」と声をかけられ(違うって)、上機嫌でした。

ところが、私は忘れていました。同じ大学に、家族でワシントンへ赴任してきている日本で有数の企業の支店長令嬢がいたことを。彼女は、日本でも「ほぉ」と一目おかれるような立派な振袖に、ものすごいオシャレな帯結びをして、キャンパスに登場したのでした。外人の目にもその違いは分かってしまったらしく、一気に注目は彼女に移っていき、ランチタイムには、すっかり『お姫様』と『御付の女中』な雰囲気になってしまいました。

日本に帰ってきたら、祖母がすっごい派手な(そしてイイモノらしい)振袖を買って待っていてくれたので、3ヶ月遅れの成人式をしました。外国で最後にかけてきたアニーパーマに、そのパーマに合うように、と美容師さんが苦心してくれた超派手派手メイクの成人式の記念写真は、我が家の秘宝です(大抵、「まぁ、綺麗ねえ」と言われる記念写真なのに、我が家では格好のネタ扱い)。

さぁ、来週から、自分の派手派手振袖を持ってお稽古に通います。天国でおばあちゃんが、「20年経ってやっとその気になったか」と嬉しそうに見守ってくれていることでしょう!