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「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」

2015-12-01 21:04:11 | Weblog
漫画家の水木しげる氏が逝去されました。謹んでお悔やみを申し上げます。

ーーやはり『ゲゲゲの鬼太郎』がクローズアップをされる中で、私は断然『悪魔くん』を挙げさせて頂きます。

第1作=『悪魔くん千年王国』は貸本劇画としてはじまり、「人類が平等に幸せな生活ができる理想社会“千年王国”」の樹立を目指す主人公・松下一郎少年が、現代社会に十二使徒ととに戦う物語。

シリーズ第二弾=『悪魔くん』は、山田真吾少年が悪魔メフィストとともに、悪い悪魔や妖怪と戦う。実写化され、シルクハットを被ったわし鼻の老紳士メフィストを、吉田義夫氏が演じました。真吾少年と契約はしたものの全く忠誠心とやる気を見せず、好きなものはチョコレートとコーヒーとお金、それに女性という俗物ぶりでした。

最新作『ノストラダムスの大予言』は、ハルマゲドンを計画するシーレンとの戦いの中でノストラダムスの大予言を探っていくストーリーでした。

2作目はいずれにしても、そこには“絶対的な平和”を追い求める、氏の飽くなき思いが込められていました。特に“精神的奇形児”と称された山下一郎少年が実は、真っ直ぐに理想郷=千年王国の樹立を願う様は、水木氏の姿勢と重複するようで、潔ささえ感じます。

「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」――水木氏もきっと、そう言いたかったんだと思います。