またまたブログの更新が空いてしまいました。選挙戦の疲れがドッと出たということで…。8月27日に安倍改造内閣が発足を致しました。印象として、支持率の回復を優先するあまり「温故知新」――派閥の領主を用いるなど新鮮味もなく、適材適所かといえば大いに疑問が残る布陣になりました。改造の目玉として、舛添要一氏が厚生労働大臣就任しましたが、氏の元々の専門は国際政治・外交防衛であり、総理の手法に多くの苦言を呈してきた彼を専門外ポストに据えたことは、まずは年金問題に対する国民の厳しい視線を逸らすこと、さらには自民党内の批判分子の取り込みに苦慮した結果に他なりません。当の安倍総理は、「失った信頼を取り戻す」「地方に配慮」「参院選の教訓」「改革は続行」とし、「民主党・野党の声に耳を傾け、建設的な議論を」としていますが、つい最近まで17もの重要法案を数の力で可決をし、「私か、小沢か」とうそぶいていたことを思い出すと、どこが本音なのか見当がつきません。私たち民主党は、参院選で圧勝したことでおごり高ぶってわけではございません。マニフェストに掲げた「年金」「子育て支援」「農業」のセーフティネットの確立に向け、引き続き心血を注がせて戴きます。“民主党のアキレス腱”と言われてきた安全保障の問題――テロ対策特別措置法の延長につきましては、確かに党内で様々な意見が飛び交ってきました。しかし小沢代表は選挙後、早速シ-ファー・アメリカ駐日大使に会い、その延長に断固反対との旨を伝え、党内はその意見で一致をしております。臨時国会では、自衛隊のインド洋での給油活動を止め、復興を目的とした医療や食料の支援を柱とした対案を提出します。そのほか臨時国会に向け、民主党が準備している主な法案としまして、①年金保険料流出禁止法案②政治資金規正法の改正案 ③農業の「個別所得補償制度」創設法案 ④障害者自立支援法改正案(福祉サービス利用者の原則1割負担を凍結) ⑤郵政民営化凍結法案――がございます。“おぼっちゃまを救え内閣”をわき目に、ますます高まる小沢代表の求心力の中、今日「小沢人事」が発表され、地元の山岡賢次氏が国会対策委員長に就任しました。国政調査権の発動などを得て、政府与党との「前面対決」に向けた準備は万全です。しかし私たち民主党の最大の武器は、「政治とは生活、国民の生活が第一」の理念です。国民の生活を守り、人々の幸せを支える「あたりまえの政治」、その先にある政権交代に向け皆さんに理解戴けますよう、民主党は全身全霊を傾けて参ります。