ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

まなざし展

2006-04-18 09:50:04 | その他
AOLの掲示板の一つであった「ビジネスピープル交流会」(通称ビジP)のメンバーらが参加している絵の展示会を観に行ってきました。

アマチュアとセミプロの境界上の絵描きさんたちが集まって行う展示会ですから、規模はいたって小規模ですが、絵の好きな人たちが楽しく描いている雰囲気がとっても気持ちのいい展示会です。

10日から始まっていたのですが、仕事が忙しく、足を運べたのは最終日の15日。しかも夕方の閉幕前でしたが、到着した時丁度、「縦笛」のミニ・コンサートの最中で3曲ほどですが楽しめました。

前回もそうでしたが、主催者らの趣味だそうですが猫をモチーフにした絵が多いのが微笑ましい。美術館独特の緊張した雰囲気がないので、気楽に絵を楽しめるのが魅力的です。

ビジP以外のAOLのメンバーも数名いたのですが、仕事が待っていた為、長居出来ずに立ち去らざるえないのが残念でした。忙しい合間のことでしたが、ちょっとリラックス出来た気がします。
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「The3名様」 石原まこチン

2006-04-17 16:45:10 | 
夜な夜なファミリーレストランに現れる3名の若者を描いたこのマンガ、週刊ビックコミック・スピリッツに連載されていますが、実は好きなマンガではありません。

この3名が実に情けない。仕事をしていないのはもちろん、やりたいことすらない。そのくせ妙なプライドは持ち合わせていて、達観しているかのようなポーズを見せるが、その底の浅さがすぐにばれる程度のものでしかない。

このマンガを読むと、自分の子供たちの行く末が心配になると評していたのは漫画家のくらもちふさこだったかな(from ジャンケン隊第五巻)。まさに同感、でも本当にいそうで怖い。

好きなマンガではないのに、妙に気になり読んでいます。まあ4Pたらずなので、立ち読みで十分。とりわけ先週号は印象に残りました。

3名のうちの一人が、エイプリルフールに騙された仕返しに、ある晩スーツ姿で現れ、いかにも就職したかのようなポーズを見せるのです。すると残り2名は仏頂面になり、あいさつもせず立ち去ろうとするのです。予想外のリアクションに驚いたスーツ姿の若者は、慌てて「嘘だよ~!」と告白して事態を収拾します。

実は似たような経験は私にもあります。私は中二の冬くらいまでは半端でない落ちこぼれでした。金銭的な理由で進学を考えていなかったのが理由ですが、離別した父の経済援助が受けられることになり、高校進学を目指すことになったのです。

それまでは放課後、似たような境遇の悪ガキ仲間たちと公園に集まり、渋谷新宿といった繁華街をブラブラしていたのですが、塾通いが始まり、本格的な勉強をするようになり、学期末の試験で好成績を挙げた日のことでした。いつのまにやら、私はいつもの悪ガキ仲間たちの輪に入れなくなっていました。それどころか、急に喧嘩を吹っかけられ、やむを得ずやり合う内に敵対関係になってしまったのです。

このことがあってから半年余りは、正直かなり精神的にきつかった。軽い人間不信に陥ったくらいです。また、いわゆる「まじめっ子」たちからも、やはり不信の目で看られていたせいで、現在中学時代の友人との交流はまったくありません。

今でも少し悔恨の情はあるのですが、この時元に戻らず、堅気の世界に居続けたからこそ今の自分があるわけで、仕方なかったのかと諦念しています。
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アイフル告発

2006-04-16 14:52:25 | 社会・政治・一般
まず一言。消費者金融とは高利貸です。かつてのサラリーマン金融、通称サラ金はその取立ての厳しさから社会問題を起こし、その汚名を厭い消費者金融に名前を変えているだけのこと。中味は大して変わっているはずもない。

いくら可愛いチワワやら魅力的な女性タレントで広告しても、高利貸である現実は変わりはしない。だいたいこの低金利時代に、わざわざ高利貸から金を借りること自体、けっして感心できることではない。借りたら返す、この基本が出来ないからこそ、厳しい取立てをくらう。

そもそも社会人としての基本がしっかりしてないからこそ、高利貸に手を出すわけで、しかも返済を滞らす非道ぶり。そりゃ、貸したほうだって感情的になるわな。だからといって、違法な取立てを認めているわけではない。

しかし、今回問題になったアイフルの強引な取立ても、もとを質せば借りた金を返せないことに起因する。さらに付け加えるなら、日本の司法制度がこの手の民事上の問題に非力であることが背景にある。

いくら裁判所の支払い命令があっても、ないものはない。裁判費用分だけ損したと考える人は少なくないはずです。だからこそ、高利貸はあの手この手で回収を目指す。高利貸は案外、日本の司法制度を信じていないのです。

最後にもう一言。バブル崩壊後の長い不況にあって、高額な広告収入を支払ってくれたありがたいお客様である、消費者金融の違法な取立てを無視してきたのは、他ならぬ大手マスコミです。今回の金融庁の告発を、いい気になって報道している様は醜いの一言に尽きます。
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小沢民主党新党首に思うこと

2006-04-15 17:35:04 | 社会・政治・一般
かつて田中角栄は竹下登を評して「俺の悪いところばかりを学んでやがる」と言ったことがあるそうです。その竹下派7奉行の一人であった小沢一郎は、田中角栄の良いところを学びきれず、竹下登の良いところも学びきれなかったのではないか、そんな感があります。

豪腕とか言われることの多い小沢一郎ですが、気配りは竹下に遠く及ばず、度量の大きさで田中角栄に遠く及ばない。このことが小沢一郎を首相の座から遠ざけていると、私は観ていました。

外国メディアからは、その論理の通った発言を評価されることが多く、政治家としてその豪腕ぶりに期待を寄せる向きは多かろうと思います。もっとも当人は豪腕として見られることを嫌っているようで、むしろソフト路線を演じているようですが、かえってそのことが評価を下げているようにみえます。実際似合わないし、窮屈ささえ感じます。

小沢一郎に寄せられる期待と、本人の望む理想像と本人とのギャップが、この先どのような展開を見せるのか、少々意地悪な期待をもって見ていきたいと思います。
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内臓疾患患者の不遇

2006-04-14 09:57:48 | 社会・政治・一般
日頃、朝日新聞に対して辛らつなことを書き連ねている私が、長年愛読者でい続ける理由は、時折いい記事を書くからです。

昨年、「障害者自立支援法」が国会を通過しましたが、障害者及びその家族からはあまり評判の良くないものでした。やもすると、障害者の切捨てになりかねない内容を含んでいるからです。このあたりは末端の行政機関での柔軟な対応を望みたいところです。

一方、難病歴のある私はこの「障害者自立支援法」を、けっこう冷ややかな目で観てました。実のところ、難病患者の多くは「障害者」には含まれないため、この法律の恩恵を受けることはありません。難病の認定を受けると、各地方自治体によりますが、ある程度の医療費補助を受けられます。国の助成はありません。

私自身は、病状も落ち着き、仕事もしてますから、当面差し障りはありません。しかし、病気の原因も治療法も確立していないがゆえの難病です。再発の恐浮ヘいつでもあり、また長生きも難しいでしょう。それでも私は働けるだけ、ましなほうなのです。でも、そうでない人たちが相当数いることも、私は知っています。

13日の朝日新聞には、私のような内臓疾患患者の苦悩を取り上げた記事が出てました。私も再就職活動に苦労した経験があるので、共感できる内容の記事でした。たとえ難病を抱えていようと、環境さえ整っていれば、健常者と同じように働けるのです。しかし、多くの場合、難病歴があるという一点だけで、働く機会すら与えられない。

この先、日本は少子高齢化社会を迎え、社会を支える働き手は、ますます減少していきます。女だからとか、主婦だからという理由で労働の機会を狭める余裕はなくなってくるでしょう。障害者や難病歴のある人だって、うまく労働条件を設定すれば、十分な労働力を提供できるのです。

私は国に支援しろとは言いません。されど、現状を正しく認識し、条件を整備する努力くらいはして欲しいものです。霞ヶ関の快適なオフィスに留まっていては、それは無理。もっと現場を見て欲しい。行政の末端の人たちは、それを知っているのですがね。
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