人間に寿命がある以上、小説にも未完の作品が生じてしまうのは致し方ない。わかっちゃいるが、愛読者としては無念の想いは拭いきれない。
中学生の頃、SF小説に夢中だった私にとって、スペースオペラの大家であるハミルトンは大好きな作家であった。もっとも、その代表作であるキャプテン・フューチャー・シリーズは、さすがにこの年齢になると素直に楽しめない。なにより、無邪気にアメリカの正義を信じられなくなったことが原因だ。でも、短編はアイディア豊富で面白いぞ。
そんなハミルトンの遺作になってしまったのが、表題の作品。「スターキング」を始めとして、素直な正義感を主人公にあてこむことが多かったハミルトンとしては、かなり異質な主人公が印象に深い。
なにせ、略奪を生業とする宇宙海賊をやむを得ない事情で抜け出た若者が主人公だ。従来の作品とは異なる主人公の活躍ぶりが、実に興味深く、続編を楽しみにしていた。しかも、悪人が改心して正義に目覚めるなら陳腐だが、この主人公にその気配は見られない。だからこそ、面白かった。もともとストーリーテラーとしては優れたハミルトンだが、このような主人公を活躍させた作品は他にはない。
ところが三作目の「望郷のスターウルフ」」が遺作となってしまった。高齢であっただけに、致し方ないのだろうが、実に残念な結果であった。晩年になって新境地を拓いたハミルトン老にとっても、さぞや無念であったと想われる。
たしか日本では、翻訳家の野田氏らの尽力もあって漫画化されたり、アニメ化されたこともあったようだが、私は一切観なかった。ハミルトンのイメージを大切にしたかったからだ。
未完で終わったことを無念に想う気持ちに変わりはないが、さりとてハミルトンではない続きは知りたくない。割り切れない複雑な心境は、あまり多く経験したくないものだが、それも人生なのだろう。
中学生の頃、SF小説に夢中だった私にとって、スペースオペラの大家であるハミルトンは大好きな作家であった。もっとも、その代表作であるキャプテン・フューチャー・シリーズは、さすがにこの年齢になると素直に楽しめない。なにより、無邪気にアメリカの正義を信じられなくなったことが原因だ。でも、短編はアイディア豊富で面白いぞ。
そんなハミルトンの遺作になってしまったのが、表題の作品。「スターキング」を始めとして、素直な正義感を主人公にあてこむことが多かったハミルトンとしては、かなり異質な主人公が印象に深い。
なにせ、略奪を生業とする宇宙海賊をやむを得ない事情で抜け出た若者が主人公だ。従来の作品とは異なる主人公の活躍ぶりが、実に興味深く、続編を楽しみにしていた。しかも、悪人が改心して正義に目覚めるなら陳腐だが、この主人公にその気配は見られない。だからこそ、面白かった。もともとストーリーテラーとしては優れたハミルトンだが、このような主人公を活躍させた作品は他にはない。
ところが三作目の「望郷のスターウルフ」」が遺作となってしまった。高齢であっただけに、致し方ないのだろうが、実に残念な結果であった。晩年になって新境地を拓いたハミルトン老にとっても、さぞや無念であったと想われる。
たしか日本では、翻訳家の野田氏らの尽力もあって漫画化されたり、アニメ化されたこともあったようだが、私は一切観なかった。ハミルトンのイメージを大切にしたかったからだ。
未完で終わったことを無念に想う気持ちに変わりはないが、さりとてハミルトンではない続きは知りたくない。割り切れない複雑な心境は、あまり多く経験したくないものだが、それも人生なのだろう。
kinkachoはハミルトンは「スター・ウルフ」から入ったクチです。ケインの陰影のあるところに惹かれるミーハーでした。それと重力の大きい星で育ったので、身体能力が抜群というエピソードも好きでした。
確か日曜19:30から朝日系で実写版をやっていたと記憶しています。宍戸錠がケインを受け入れる地球人のリーダーをやっていました。
ちなみに、このTV版「スター・ウルフ」のオープニング・テーマが今頭の中をグルグル回ってます。
エドハルミだと思いました・・・・
多分疲れによるものだと思うので
コレにて失礼。
中年の傭兵隊長のジョン・ディルロと、モーガン・ケインの鰍ッ合いがなかなか渋く、
私はジョン・ウエィンと大脱走のスティーブ・マックイーンのイメージで読んでいました。
ただ残念なのは、外人部隊はねーだろと!
名前の売れた隊長が隊員を集めるやり方は、
「ワイルド・ギース」や「戦争の犬たち」のそれであり、国家が正規軍の一員として雇う外人部隊とは異なる。
まー、でも、イラクのブラック・ウォーター社とか、戦争請負会社が乱立する現代では、これも有りなのですかね?
今では刊行されているのか不明ですが、80年代まで洋書屋(銀座の丸善やイエナなどで)で、
「ソルゾャー・オブ・フォーチュン」という傭兵雑誌が売られていまして、堂々と南アのダイヤモンド鉱山警備とか、南米の軍事顧問とかの「仕事」が募集されているのに驚いた記憶があります。
自衛隊の同僚が応募に旅立ちましたが、あいつ生きているのかな?
戦争も請負企業が盛んで、アウトソーシングの時代になてきもした。外人部隊は死語になる気がします。野田大元帥は、何で「マーセナリー」を傭兵部隊とはと訳さずに、外人部隊と訳したのか疑問に思います。
現在の民間軍事請負会社は、いささか危うい気がしています。国家と密接な関係はあるようですが、いずれは国家そのものに牙をむくのではないかと予測しています。