平時の奸臣、乱世の英雄と占い師に言われたのが、三国志の曹操だそうだ。
だとしたら、平時の功臣、乱世の無能が日本原子力保安院のトップであった寺坂である。福島原発の事故発生3日後に「私は事務系なので、技術的なことは分らない」と言い訳して官邸を後にして逃げ出した卑怯者である。
トップがこの有様なので、当時福島原発に駐在していあ保安員たちは、独断で原発から退去している。おかげで政府は、原発の状況については東京電力しか情報源がなくなった。
福島原発の事後対応の失敗は、これだけが原因とは言わない。しかし危機の際に最も重要なことの一つは、状況を冷静に俯瞰することだ。適切な情報あってこそ、適切な行動がとれる。
その命綱ともいえる情報を政府に提供する義務を放棄した寺坂・日本原子力保安院長(当時)の罪が如何に重いか、誰でも分ると思う。
私が呆れてものが言えないのは、この寺坂の卑怯な行動が判明したのは、事故から一年近くたってからであり、それまで政府はこの失態を国民の目にさらすことを避けていたことだ。
寺坂は既に退任しており、現在は無関係だとマスコミ各社から逃げ回っているらしい。日本原子力保安院は既に解体が決定しており、新組織が今後の原子力行政を仕切るようなので、寺坂に対する責任追及は手打ちにしたい意向らしい。
福島原発の事故の対応の悪さは、管総理(当時)の無能、無策、無茶に大きな責任があると私は考えている。だが原子力行政のトップの醜態が、管をしてパニックに貶め、怒鳴り散らすしかやることが無かったことには、いささか同情を禁じえない。
管総理の最大の欠点は、官僚機構を使いこなす器量に欠けたことだが、当の官僚機構が職場放棄しているのでは、使いこなす以前の問題だと思う。未確認だが、職場放棄しても高額な給与はしっかり全額貰っているらしい。まったく抜け目がない。
ちなみに寺坂はキャリア官僚である。優秀な成績で東京大学を卒業して、官庁を無難に卒なく渡り歩き、日本原子力保安院に天下りしている。震災と原発事故さえなければ、超大物官僚OBとして霞ヶ関に睨みを効かし、高額な報酬と退職金で、豊かな老後を謳歌していたはずだ。
この様な危機さえなければ成績優秀、仕事に瑕疵ない有能な官吏として名を残したはずのエリート様であった。だが、東北大震災と福島原発の事故が、エリートの化けの皮を剥がしてしまった。
昔から私のブログを読んでいる方には、耳にタコかもしれないが、それでも敢えて公言したい。日本のエリートの最大の欠点は、結果責任を取ろうとしないことだ。権限は手放さないが、その権限を行使しての結果には無責任であることだ。
失敗を認めず、失敗がないのだから責任をとる必要がない。これが日本を牽引する霞ヶ関のエリート様の正しき在り様である。だからこそ、寺坂・前日本原子力保安院長は早期退職して退職金をせしめ、現在は官庁の顧問様に収まっている。
緊急時にその所轄官庁のトップが逃げ出しておいて、しっかり退職金を払い、いずれは叙勲する。このような職場放棄のエリートの責任追及をしない国ってどうなんだ?よくよく考えて欲しいものだ。
だとしたら、平時の功臣、乱世の無能が日本原子力保安院のトップであった寺坂である。福島原発の事故発生3日後に「私は事務系なので、技術的なことは分らない」と言い訳して官邸を後にして逃げ出した卑怯者である。
トップがこの有様なので、当時福島原発に駐在していあ保安員たちは、独断で原発から退去している。おかげで政府は、原発の状況については東京電力しか情報源がなくなった。
福島原発の事後対応の失敗は、これだけが原因とは言わない。しかし危機の際に最も重要なことの一つは、状況を冷静に俯瞰することだ。適切な情報あってこそ、適切な行動がとれる。
その命綱ともいえる情報を政府に提供する義務を放棄した寺坂・日本原子力保安院長(当時)の罪が如何に重いか、誰でも分ると思う。
私が呆れてものが言えないのは、この寺坂の卑怯な行動が判明したのは、事故から一年近くたってからであり、それまで政府はこの失態を国民の目にさらすことを避けていたことだ。
寺坂は既に退任しており、現在は無関係だとマスコミ各社から逃げ回っているらしい。日本原子力保安院は既に解体が決定しており、新組織が今後の原子力行政を仕切るようなので、寺坂に対する責任追及は手打ちにしたい意向らしい。
福島原発の事故の対応の悪さは、管総理(当時)の無能、無策、無茶に大きな責任があると私は考えている。だが原子力行政のトップの醜態が、管をしてパニックに貶め、怒鳴り散らすしかやることが無かったことには、いささか同情を禁じえない。
管総理の最大の欠点は、官僚機構を使いこなす器量に欠けたことだが、当の官僚機構が職場放棄しているのでは、使いこなす以前の問題だと思う。未確認だが、職場放棄しても高額な給与はしっかり全額貰っているらしい。まったく抜け目がない。
ちなみに寺坂はキャリア官僚である。優秀な成績で東京大学を卒業して、官庁を無難に卒なく渡り歩き、日本原子力保安院に天下りしている。震災と原発事故さえなければ、超大物官僚OBとして霞ヶ関に睨みを効かし、高額な報酬と退職金で、豊かな老後を謳歌していたはずだ。
この様な危機さえなければ成績優秀、仕事に瑕疵ない有能な官吏として名を残したはずのエリート様であった。だが、東北大震災と福島原発の事故が、エリートの化けの皮を剥がしてしまった。
昔から私のブログを読んでいる方には、耳にタコかもしれないが、それでも敢えて公言したい。日本のエリートの最大の欠点は、結果責任を取ろうとしないことだ。権限は手放さないが、その権限を行使しての結果には無責任であることだ。
失敗を認めず、失敗がないのだから責任をとる必要がない。これが日本を牽引する霞ヶ関のエリート様の正しき在り様である。だからこそ、寺坂・前日本原子力保安院長は早期退職して退職金をせしめ、現在は官庁の顧問様に収まっている。
緊急時にその所轄官庁のトップが逃げ出しておいて、しっかり退職金を払い、いずれは叙勲する。このような職場放棄のエリートの責任追及をしない国ってどうなんだ?よくよく考えて欲しいものだ。