ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

高橋陽一の引退

2024-04-11 09:19:40 | 

高橋陽一先生が引退を宣した。

こう書いてもピンとこないと思うが、「キャプテン翼」の作者だと書けば分かりやすいと思う。漫画家の引退宣言って、わりと珍しいと思う。よほど知名度があるか、話題性のある漫画家でないと、例え引退を口にしてもニュースになることは稀だ。

どうも締め切りに追われる漫画創作が次第にきつくなってきたようで、短編読み切りぐらいなら復活しそうだ。サッカー漫画である「キャプテン翼」を知らない人はいないと思うが、実は世界的な知名度は、日本の漫画家でもトップクラスだ。

自衛隊がアフリカのソマリアへPKO活動で駐留した際、トラックに翼君のイラストを描いた。現地民にサッカーが人気だと知り、高橋陽一先生の了解を得てのことだ。おかげで現地の子供たちが自衛隊の車両を追い掛け回すほど注目を浴びた。

現地で暗躍するテロ組織が自衛隊を狙った際、その情報を自衛隊に知らせたのは子供たちの親であった。子供が巻き込まれては大変だとの想いがあったのだと思うが、結果的に自衛隊を守ることが出来た訳で翼君の人気には驚かされる。

またコロナ禍でのことだが、フランスのリーグ・アンの強豪パリ・サンジェルマンが来日したのだが、その際にゲストで高橋陽一先生が招かれた。その場で高橋先生が翼君や岬君のイラストを描きだしたのだが、選手たちが夢中になってその描き出すところを注視している。

司会者が次のイベントが押しているので、檀上から降りて次の会場へ向かって欲しいとアナウンスするのだが、選手たちはなかなか動かない。ネイマール選手なんぞ動いたふりをして、すぐに戻ってくる。気が付くと退出した他の選手も戻ってきて高橋先生の描く姿を神妙にみている。

そして完成すると選手たちは皆、子供のように歓声を上げて嬉しそうに騒いでいる。司会者はもう諦めているのが可笑しかった。みんな子供の頃に「キャプテン翼」を見て育ったのだと分かる場面であった。

世界的に知名度の高い日本の漫画家は少なくないが、高橋陽一はトップクラスの人気なのだと良く分かった。


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4 コメント

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Unknown (大俗物)
2024-04-11 11:16:24
なるほど。私はキャプテン翼は読んだ事がなく、サッカーにも興味ないのでぜんぜん知りませんでした。
フーリガンには興味あるんですが(笑)
荒木飛呂彦氏とか鳥山明氏とかに比べると、海外ではマイナー作家だと思ってました。
ふうんて感じ。
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Unknown (kinkacho)
2024-04-11 13:31:04
ヌマンタさん、こんにちは。
たぶん、キャプテン翼を読んでないサッカー選手はいないのではないかと、思ってます。
アニメもマンガも海外に輸出されてますからね。しかも凄い人気だったらしいし...
高橋さんは最後まで画力は上がりませんでしたね。キャプテン翼の続編なんかは頭身が気持ち悪くて読めませんでした。小学生編は大変面白く読みました。
引退するマンガ家が出てもいいと思います。
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Unknown (ヌマンタ)
2024-04-12 08:58:07
大俗物さん、こんにちは。サッカーは世界中で人気ですから漫画もアニメも同様に人気なのでしょう。
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Unknown (ヌマンタ)
2024-04-12 09:00:03
kinkachoさん、こんにちは。小学生編から高校ぐらいまでが一番楽しめましたね。画力はむしろ落ちた気がします。でも作者本人が楽しんでいることが伝わってくる漫画でもありました。
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