ヌマンタの書斎

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野党結集に思う事

2016-01-12 12:07:00 | 社会・政治・一般

バカほど群れる傾向にある。ただし、まとまりのない、烏合の衆に過ぎない。

民主党、維新の会、日本共産党などの野党が、今年の選挙に向けての共闘を視野において集結する意向であるようだ。それを市民連合とやらが支援するという。率直に云えば大馬鹿、大集合である。

まず選挙共闘であるが、日本共産党と、他の野党とは初めっから同床異夢であることが明白なので、まず確実に破綻する。これは戦後の左派政治の動きを知っている人なら常識である。

これは、彼ら左派政治家が、若いころからの確執であり、ある意味、与党自民党に対するよりも、深い怨念が渦巻いている。憎しみというものは、明白な敵(この場合は、自民党)よりも、身近な立場である野党同士においてこそ、深まるものである。それゆに、これまで半世紀以上、一度たりとも日本共産党と、他の野党が国政選挙において共闘したことはなかった。

もし、選挙における野党共闘が成立するとしたら、それは彼らの上にカリスマ的魅力を持つ、強烈な指導者が君臨した場合のみだ。そして、現状では、それに該当する人物は皆無である。

私としては、至極残念でならない。

どうせなら、野党すべてが結集して、統一した候補で選挙を戦って欲しいものだ。そして結果は分かっている。おそらく、一部の知名度のある政治家、または沖縄や北海道、広島など反日傾向の強い特定の地域以外では、まず選挙に勝つことは出来ない。

せいぜいが比例代表で救済当選するのが、精一杯だと思う。労働組合の票でさえ、今や決定的な役割を果たすのが難しい以上、必然の結果である。

そうなれば、自公の圧勝となる。そこまで追い詰められないと、野党が自らの至らなさを自覚し、反省することはないと思うのだ。

誤解されると困るが、私は今の政権を全面的に支持している訳ではない。それどころか、議会政治には、健全な野党が必要不可欠であると確信している。

問題は、現在の野党が健全とは言いかねることだ。労働組合や反日自虐気質の強い特定のマスコミ等の強い影響下にあるだけでなく、明らかに民意を反映した政党でないことこそが問題なのだ。

自らが正しいと信じたことを有権者に訴えることは間違いではない。しかし、有権者には自らの意向を政治家に託したい意思があり、両者の思惑が一致したのならば、それが投票に結びつく。

しかし、民主党にせよ、日本共産党にせよ、前者の面が強すぎて、後者が蔑ろにされている。だからこそ、選挙では常に少数の票しか獲得できていない。ここに、日本の野党が健全とは言いかねる最大の問題がある。

私のみたところ、旧・社会党時代からそうだが、野党政治家には善意の人が多い。自らが善いことだと信じ、正しくあるべきだと信じ、それを現実に実現するために政治家として立ち上がった人が多い。

もちろん、自民党にもそのような政治家はいるが、どちらかと云えば、現実社会を強く生きるために政治家として、最適な行動をとり、その結果として利権を手にして、世の中を動かすタイプが多いのが自民党であろう。

どちらも、民主主義政治においては、必要とされる政治家像ではある。それは認めるが、野党政治家は、自らの善意と正義を確信するがゆえに、融通が利かず、民意を過小評価する傾向が強い。

過去の選挙で大敗した時、自民党の政治家ならば、ドブ板を渡り、有権者の生の声を拾い上げることで敗因を探り、次の選挙に立ち向かう。しかし、野党政治家は、大敗しても、自らの政治信条を支持する人とばかり会い、声なき大衆の意向には目を背ける傾向が強い。

加えて、反・与党姿勢こそ、民主主義社会におけるマスコミの役割だと信じている記者やら、政治評論家やらが、野党政治家を励ます。これで、やはり自分は間違っていないと確信してしまい、民意を汲み取れなかったことを反省するのを忘れてしまう。

その繰り返しが、戦後の日本における野党政治家である。だからこそ、万年野党であった。だから、せっかく万年与党の自民党が、自らの失策から選挙で大敗して、与党の座に付けても、多数派の民意を汲み取った政治が出来ないから、すぐに次の選挙で負けてしまう。

民主党は、選挙で大敗して下野してもなお、自らの敗因を直視することをしない。日本共産党は過去の失敗を、決して認めない。社民党に至っては、思慮なく騒ぐだけである。

私としては、この際、野党政治家には大集結して頂き、統一候補をもって選挙に挑み、大敗して国政の場から退いて欲しい。そうまでしないと、決して反省しないと思うのだ。

まァ、残念ながら、野党結集は上手くいかないでしょう。だから、不健全な野党が生き延びてしまう。それが残念でなりません。この予測、外れてくれればいいのですがね。


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