改めて認識するべきことだと思う。
新聞やTVといった報道機関は、情報加工業者である。事実を伝えるのではなく、事実を加工して読者や視聴者に伝えることを仕事としている。
そして、そのことがよく分かったのが、現在話題になっている東大阪のコンビニ店での騒動である。
24時間営業が厳し過ぎると、コンビニの経営者が17時間営業に切り替えようとして、コンビニ本部と揉めている騒動との報道であった。
この報道を目にした時は、24時間を強要するコンビニ本部は如何なものかと思っていた。ところが、拙ブログの常連であるkinkachoさんのブログの記事で、そうではないと知った。
どうやらこの件のコンビニ店主、客の対応、従業員への対応などがかなり稚拙。周辺の評判も悪く、バイトが短期で辞めてしまうのも当然の経営手腕の悪さが、根本的な原因であるようなのだ。
気になって、少し検索しただけでも、このコンビニに対する悪評は簡単に見つかる。客からもバイトからも嫌われたので、結局店主自ら店頭に立たざるを得ず、コンビニ本部の経営指導にも従わなかったため、経営が上手くいかなくなったのが実情なようだ。
しかし、今回のTV、新聞報道では、その点に触れたものは皆無に近い。
察するところ、24時間経営を強要するコンビニ業界の体質に切り込むといった記事を報じることが第一で、この東大阪のような個別事案の事情は無視したらしい。
私がマスコミを情報加工業者であると断じるのは、このようなマスコミの体質があるからだ。
正直言えば、私もマスコミ同様に、現在のコンビニ業界の在り様には、いささか批判的である。でも、だからといって事実を無視しての報道は如何なものかと思う。
新聞やTVだけでは、事実は伝わらない。私は報道機関に事実を編集する権利はあると思っている。だが、その編集が適切かどうかは別問題である。今回はたまたまkinkachoさんのブログで、事実の一端をすることが出来た。
でも、これまでも一部の事実が伏せられた加工記事を読まされ続けてきたことは否定できない。情報過剰な現代だからこそ、情報を吟味する必要があるのだと痛感した次第です。
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