先月のことだが、以前知り合ったアメリカ人からバーベキューに誘われた。この暑さの中、焼き肉かいなと思ったが途中参加で構わないというので日中一仕事終えてから参加した。
驚いたのは、昼頃から適当にやっているとの話であったが、肝心のメインメニューであるテキサスビーフ、それも一塊3キロはある奴が3っつも鉄板の上で焼かれていた。だが、まだ焼きあがっていないとのこと。既に2時間近く焼いているらしい。
肉を焼いて食べる場合、その肉は大きく分厚いのが良いとは知っていた。四谷にある某フレンチの店では、ステーキに1時間以上火を通すことで知られている。いわゆる低温調理である。このやり方は時間はかかるが、その分冷めにくく、しかも上手に焼くと一見生焼けに見えるが、十分に火が通った美味しい焼き肉となる。
ちなみに日本人がやるBBQの大半はグリル焼き、すなわち高温調理である。知人のアメリカ人に言わせると、それは本当のBBQではないという。まぁ定義なんて私にはどうでも良い、要は美味しいかどうかである。
で、結局3時間近く低温で焼き上げたテキサスビーフの肉隗は物凄く美味しかった。A5クラスの松阪牛にも負けぬジューシーな肉で、噛めば噛むほどに肉汁が口の中で弾ける。私がこれまでに食べてきたBBQの肉とは異次元の美味さであった。
ちなみにこのメインのテキサスビーフの塊を焼くのはマスターであるアメリカ人の夫の役割であり、これしかやっていなかった。もう一つの鉄板で奥様とその知人の女性がソーセージやパイナップルを焼いていて、ご主人はそれをビールとともにつまんでいただけ。
この待つ時間があるからこそBBQは美味しいのさと誇らしげに語っていた。まぁ、よくぞ我慢できるものだと呆れたが、あれだけ美味しければ反論なんて出来ないな。
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