なんでも、シナの習主席が安倍総理と会談した際に、正しい歴史認識を求めたらしい。
この件に関しての、私なりの正しい歴史認識は以下の通り。
1 中国共産党は、国民党と大日本帝国との和解を阻み、相戦わせて漁夫の利を狙った。ちなみに、第二次世界大戦中、共産党が支配する人民解放軍は、ただひたすらに日本軍から逃げ回り、人的物的な損失を避けでいた。だからこそ、日本の撤退後、日本軍との戦いに疲弊した国民党を追い出すことに成功した。
2 日本の傀儡政権とされた満州国だが、実際は漢族の支配から逃れ、日本軍の力を利用して独立国を建てようとした満州族の国である。ただし、日本軍の力添えあっての独立であり、経済や軍事面では事実上、日本軍が実権を握っていた。
3 近代において、ヨーロッパや日本が弱い国々を支配下に置き、植民地支配したのは歴史的事実であるが、シナの歴代王朝とて侵略と支配を繰り返してきた伝統的帝国である。シナが被支配地の民に、その侵略を謝罪した事実はない。
4 日本は戦後、一度たりとも軍隊による他国との交戦をしていない。一方、シナの人民解放軍は、ヴェトナム、旧・ソ連、チベット、インドの各国の軍隊と交戦している。また西沙諸島や南沙諸島に軍事的侵攻を行い周辺各国と紛争を起こしている。
他にも沢山あるが、シナは正しく歴史認識を出来るのか、私は疑わしいと思っている。たしかに10億人を超える大国ではあるが、共産シナはこの200年以上、覇権国であったことはなく、むしろ発展の遅れた国であった。その現実を公に認識できるのか。自分に出来てないことを他国に求めるなと、私は言いたい。
もっとも、シナの日本に対する歴史認識要求とは、なんとかして日本をシナの下位に置きたい願望の表われである。現実にそうではないからこそ、声を大にして言わなくてはならないと考えているだけだ。
しかも、現在のシナは内憂外患の問題だらけ。かつての農業大国は今は昔であり、灌漑農耕のやり過ぎにより土壌の乾燥化と塩の噴出により農地は減るばかり。加速度的に発展させた重工業は、国内に深刻な環境破壊と公害問題を引き起こしている。
欧米の導く路線に従い、世界の下請け工場として発展したがゆえに、国内企業の技術力は低く、しかも富の偏在が凄まじく、貧困化する一方の農民層と、人脈を駆使した同族企業の横暴により、所得の格差は広がるばかり。
おまけに現在、習政権は苛烈な権力争いの渦中にあり、間違っても対外的に弱気な姿勢をみせるわけにはいかない。どうしても強行的な態度で、大国シナの威厳を見せつけねばならない。
だからこそ、如何に挑発しようと、決して暴発することのない日本こそ、絶好の威圧相手なのだ。シナ人にとって、歴史とは政治の道具に過ぎない。最後に勝てば、歴史なんて如何様にも書き換えられるのは、シナの歴史書を読めば分かること。
この程度のことも分からず、意味不明のジャパニーズ・スマイルを浮かべての親善外交こそが、平和の基礎だと思い込んでいるおバカな連中に騙されちゃいけませんよ。
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ちなみに、南小中華については、私は現在、"自滅を待て"というヌマンタさんの主張に大きく近づいています。
理由は、情勢の変化です。
ヌマンタさんが前に言っていた、"敵よりも、裏切り者への攻撃こそが苛烈を極める"、その通りと思います。
リッパート駐韓大使をブスリとやっちまったのですから、当面はひたすら低姿勢で許しを請うのかと思っていたら、なんでまたそんなタイミングで AIIBに参加する決定をしたのか、さっぱり分りません。
米国が激怒しないわけがない。
(そりゃまあ、こっちからすりゃ好都合なんですけど、理由が分らないのが気になる)。
ある意味、日本の護憲派と同じで、妄想の世界で現実逃避しているので、実に厄介です。いろいろ思うところはあるのですが、そのうちまとめて記事にしようと考えています。本当は放置したいのだけど、あそこまで馬鹿だと無視するには悪影響が大きすぎる・・・