ヌマンタの書斎

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支持率低下の原因

2023-11-06 12:44:44 | 社会・政治・一般

経済、経済、経済。

連呼すれば良いとでも思っているのか。この人、政治家として致命的に鈍感だと思う。聞く力が聞いて呆れるほどだ。

確かに経済は重要だ。戦後の日本の成長は経済を基軸として動いてきた。しかし今は違う。既に国民生活は一定レベルで安定し、むしろ停滞しているほどだ。

にもかかわらず賃金引き上げしか景気浮揚策を思い付けないあたり、この人経済の現場を知らないとしか云い様がない。いや、岸田首相に経済情報を渡している官僚たちこそ、その原因であることは分かっている。

しかし、日ごろ有権者と直に接している政治家ならば、官僚の示す経済数値と現実の景気実感が乖離していることに気が付けるはずだ。それが出来ないあたり、岸田首相の周辺にいる人材の能力不足が疑われる。

更に言うならば、現在の岸田政権への支持率が低いのは経済だけが理由ではない。

最初の失敗はあのLGBT法案である。党内基盤の弱い岸田首相が、八方美人ぶりを発揮しただけだと今なら分かるが、この異常な少数意見に媚び売った態度は、保守というよりも現状維持派の大人しい自民党支持者から嫌悪された。

自民党を支持する人は、いろんな意見、立場の人たちがいるが私の見たところ一番多いのは大人しい保守層だ。そのうえで安倍首相暗殺の大きな原因となった統一教会問題が続いた。最初は自分には関係ないと距離を置いていたようだが、思いのほか根深い問題だと気が付いて、ようやく手を付けた鈍感ぶり。

それでも支持率は上がらない原因は、財務省に媚び売り過ぎた増税路線にあると、やっと気が付いての賃上げ、経済成長路線だが来年夏の発効だと却って世論を失望させる始末。大慌てで4万円の支給だと言い出す泥縄というか朝令暮改の惨状。

岸田首相にはまともなブレーンが居ないことがよくわかる醜態である。これで支持率が上がったら、むしろそのほうが異常です。

ここまで無能だと、自民党内に波乱があって然るべきなのだが、それが出来る人材がいないのが今のお坊ちゃま政党である自由民主党。左派マスコミが期待する河野太郎は、正直岸田以上に世間が見えていないボンクラだ。小泉ポエ次郎は論外。

下手すると連立を組む公明党から首相が出かねない自民党の人材不足である。与党になりたくて仕方ない維新は未知数というか稚拙な匂いが濃厚。

あぁ、この閉塞感、どうしたらよいのか。

怖い、怖い。こんな時、民主主義は独断、独行、独りよがりの独裁者を選びたがる。そして民主主義は衆愚政治に堕する。本当に怖いですぞ。

コメント
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