ヌマンタの書斎

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サッカー日本代表強化試合

2017-10-13 12:47:00 | スポーツ

最近、日本代表の試合が不人気であるらしい。

私はネットで部分的に視ているだけなので、自信はないが確かに空席は目立つように思う。原因はスター選手の不在であろう。本田圭介が長く中心選手として支えてきたが、既に選手としては下り坂。

岡崎や長友も同様であり、人気のあった内田も怪我から回復しきれていないので、代表には呼ばれなくなった。実際問題、今のサッカー日本代表の選手で、前述の選手並みの知名度、人気のある選手はいない。

でも、私の見たところ、選手の技量は下がっていない。今月開催されたキリン・チャレンジ杯でのニュージーランド戦、ハイチ戦はいずれも引き分けであったが、けっこういい試合をしていた。

私は日頃、日本サッカー協会に対して辛口なのだが、今回は良い対戦国を招聘できたと思う。NZの長身の大型FW選手は、日本が伝統的に苦手にしているタイプであり、見事に失点している。あれはDF陣に良い経験になったはずだ。

まだ格下扱いしている馬鹿がいるが、ハイチは実力的には日本とほぼ同レベルであり、9人を入れ替えて新しい戦力の見極めをしようとしていた日本には、かなり厳しい相手であった。実際、ハイチの選手の個人技に、日本選手は翻弄されていたのだから、強化試合としては良かったと思う。

ここ最近、日本代表は海外での試合経験がアジアに限定されていたので、欧州や中南米、アフリカ勢との強化試合をかなりやらないと、ロシア・ワールド杯ではまた予選トーナメント落ちだと思う。

長年日本サッカーを見続けてきた私からすると、今の日本はむしろ健闘していると思っている。かつてはボール保持率ばかり高く、中盤でのパス回しこと上手いが、相手がゴール前で守備を固めると、打つ手がないどん詰まり感にがっかりしたものだ。

しかし、今の若い選手たちは、縦への素早い攻撃が上手く、相手にボールを持たれていても、驚くほど安定して守り、ゲームを作っていける。スター選手は確かに居ないが、実力的にはむしろ底上げがなされていると思っている。

では、何故に評価が低いのか。思うに報道するマスコミがサッカーを良く分かっていない。日本代表がスカッと快勝するような試合ばかりを期待してやがる。

サッカー、舐めすぎである。

世界各地で行われている予選の厳しさが分かっていない。あのオランダは遂に予選敗退であり、昨年の南米王者のチリも予選敗退なのだ。同じく敗退の危機にあったアルゼンチンは、エースのメッシがハットトリックの大活躍で、予選突破を確実にしている。

一方、日本以上に急成長を遂げたアメリカは、中南米予選最下位で予選敗退が決まっている。これほど厳しいのがサッカーの世界である。世界レベルでみれば、未だ歴史の浅い新人である日本なんて、予選突破できるだけで僥倖である。

今回、ロシアにいけないオランダやチリと試合して、日本が勝てる、上回っていると云えるのか。それが日本の今の実力である。アジアの中だからこそ、サッカー強国であるだけで、世界水準でみれば、まだまだDクラスの実力だ。

まぁ、少し前まではFクラス(ワールド杯未出場)であったことを思えば、成長したものだと私は嬉しく思う。実際、今回のロシア大会は出場は厳しいと予測していたほどだ。

その私の低評価を覆してくれたのが、若手の大迫であり、久保であり、原口であった。今回の引き分け続きの強化試合だって、見どころのある若手は数人いたことを心強く思う。

かつて、私は日本代表の試合を坐って見れなかった。負ける姿ばかり見続けてきたので、観るのが辛かった。でも、今は勝っても負けても、安心して観ていられる。そのくらい日本は強くなっている。

馬鹿なマスコミの紙面つくりの貶し記事に踊らされずに、素直に試合を見てみてください。長年不遇を囲ったサッカーファンからの切なるお願いです。

コメント
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