ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

見知らぬ人からの挨拶

2006-01-06 13:31:13 | その他
銀座の中央通を歩いていたら、突然見知らぬ人から声をかけられた。親しげに話す口調からすると昔の知人のようだが、私には記憶がない。失礼にならないよう、さりげなく相打ちを打ち別れましたが、思い返しても、やはり覚えがない。

数年に一回、こんな事に遭遇しています。決して物覚えの悪い方ではないので、おそらくは先方の勘違いでしょう。・・・と思う。少し自信がない。

私はそれほど人付き合いの悪い方ではないと思いますが、一時期に限っては例外というか、自分の世界に閉じこもっていて、他人に関心を持ちたがらなかった時期があります。

それは税理士試験受験の数年間。私にとっては、病気療養から社会復帰に向けての鍛錬でしたが、身体よりも心が弱っていた時期なので、どうしても内向きにならざる得ない。病み衰えた身体へのコンプレックスでもあり、健常者には判り得ぬ難病の苦しみに凝り固まっていたこともあり、どうしても他人に対する関心を持ち得なかった。

私にとっては勉強はありがたいものでした。勉強に集中している時だけは、病気の事を脳裏から払拭できたのです。四六時中病気の事が、頭から離れなかった私にとって、病気の事を忘れられる時間は、極めて貴重なものでした。そのせいか、成績は常にトップクラスで、クラスでも目立つ存在であったのは事実でした。

男女を問わず、いろんな方から声をかけられましたが、当時は挨拶程度の付き合いに留め、一人勉強に閉じこもる姿勢を崩さなかったものです。人付き合いの悪い嫌な奴だったと思います。

もしかしたら、そんな時期の知人だったのかもしれません。少し悔恨の情はあるのですが、人生朝焼けと夕日を同時に見ることは敵わぬもの。過去を悔いるより、今を大事にしたいと腹を決めています。
コメント (2)
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