のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

雷鳥&419系 ラストデー

2011-03-11 | 鉄道趣味

ついにこの日がやってきましたね

昭和39年から北陸路を走り続けてきた特急「雷鳥」が今日で引退しました。

最後はどこかの駅区間で「撮りテツ」で見送ろう・・・と思っていたのですが、偶然?にも「金沢-加賀温泉」間の「指定席」が取れました

金沢駅はマニアがいっぱいいて車もとめれないかも・・・という不安があったので、前日泊めてもらった妹家族のいる高岡から「倶利伽羅」まで車で移動して、そこに車とめました。

富山からの一番の普通列車418Mをホームで待っていると、何とバッタリ・・・エヌティスタッフのI氏と会うではありませんか。まさか「こんな小さな駅(倶利伽羅の方には失礼ですが・・・)」で会うとは・・・

でも、この駅を“拠点”に「マニア活動」を行うとは、やっぱり同じ考えなんですね・・・

金沢駅に着くと、もうビックリするくらいのマニアの数・・・

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「らんでぃ」さんとはホームに降りるなりすぐに一緒になりました。

で、会うなり開口一番「なんやこいつら、仕事もせんと写真撮っていやがる」・・・

いつも言っていますが、人に会うのが苦手な私は出来るだけ知った方に会いたくないと、出来るだけ目立たない地味な格好で行ったつもりですが、早速、知っているJRの社員やマニアに見つかってしまいました・・・

ちょっとオーバーすぎるくらいの撮影規制・・・・・

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撮影にぜんぜん関係のない所でも、関係者は線から出るな、こっちを通れ・・・とかうるさいくらいでした。“非常識”なマニアがいるから仕方ないことなのかもしれませんが、ちょっと生き過ぎみたい気がしました。

こっちは、べつに駅で雷鳥を撮る気はない、ただ乗りにきただけなのにすごかったですね。

能登・北陸の時にも見受けられましたが、最後の乗車記念に列車の前面に記念写真すらまともに撮らせてくれないんですよね。

ほんと、自分だけの世界に入り込んだ困ったマニアがいっぱい・・・・・・

ホームで見られる光景が、どれもこれも今日で最後・・・

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そう思うと、とてもさびしい気持ちになりながら、名残惜しく列車に乗り込みました。

(ほんとうは「らんでぃ」さんが早く乗れ・・・)

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車内はなかなか指定席が取れなかったわりには、座席には空席が目立ちましたね。

切符だけ記念に購入した方もいるんでしょうね。

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久しぶりの「乗りテツ」で「雷鳥」の乗車となるとじつに約20年ぶりでしょうかね。

沿線には写真を撮る方、手を振って見送る方など、たくさんの人がいました。

列車の最終列車に乗車したのは初めてでしたので、車内の雰囲気も独特のものがありましたね。

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わずか30分足らずの最後の「雷鳥号」の旅はあっけなく終わってしまいましたが、いつまでも記憶の中に残しておきたいと思いました

加賀温泉からは、次の大聖寺までの一区間だけで、419系使用の324M大聖寺行きに乗車しました。

寝台特急車両を改造してつくられたこの車両ですが、登場以来、一度も乗車したことがなく、引退する日に初乗車となりました。

いかに私が列車に乗らない「非乗りテツマニア」であるか、おわかりいただけると思います。

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大聖寺に着いてからの予定はたてていなかったのですが、何とそこで「らんでぃ」さんにまたも会ってしまいました。

「雷鳥を見送って富山に行く」って言っていたんですが、実はあとを追っかけてきたんですね。やっぱ考えること同じなんですね・・・

結局、「らんでぃ」さんと途中まで同一行動をとることになり、大聖寺折り返しの337M金沢行きで金沢まで戻り、金沢で乗り換えて433M富山行きで倶利伽羅まで戻ることにしました。

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車内は、大聖寺発車時点ではガラガラでしたが、金沢に近づくにつれて込み合ってきました。

さすが北陸線だね・・・って言ったら「らんでぃ」さんに「のと鉄道」と一緒にするな・・・って言われました。ごもっともです・・・

久しぶりに「らいでぃ」さんに会って積もり積もった話もあったのですが、「マニア心」というより「職業病」のほうに“火”がついてしまい、年甲斐もなく列車最前部に“かぶりつき”で運転士の動作ひとつひとつに見とれていました。

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会話したのは各駅の停車時間のみ・・・

「らんでぃ」さん、ごめんね・・・

でも、単線区間・一駅一閉塞しか運転したことのない私にとっては、複線区間・閉塞区間は“あこがれ”でもありますからね

話には聞いていましたが、前面展望が開けている419系はいいですね。廃車するのがもったいないですね。

運転士は後ろから見られていて「やりにくかった」でしょうね

倶利伽羅で富山まで行く「らんでぃ」さんと別れ、そのまま後を追ってエヌティスタッフI氏や甥っ子も行っている富山に行こうかと思いましたが、どうせ「マニア」だらけだろうし、知った人に会いたくなかったので、そのまま家に帰りました。

今回の撮影ツアーでCFカードに入った膨大な撮影したデーターの取り込みをしたかったのもありますが、結果的にはよかったみたいです。

まさか午後に大きな地震が東日本一帯を襲うとは・・・