のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.165

2013-11-20 00:00:54 | 香奈とコシロの子供たち

聡美が聖子事件で

突然買った株のその後




聡美は、大儲けした後は自分が買った株の事などは、忘れてしまったが、ジブフランスには、いつまで経っても何も言ってこないジブカミにしびれを切らしたイタリアの食品会社から、ジブカミフランスの代理だったジブフランスに挨拶に来て、管理の人は大変になった。


ジブカミはまだ間借りの身だった。買うのも程があるとぼやいたジブフランスの人だったが、とりあえず、ドイツの食品会社の人に役員になって貰い、協力して、事業を進めて貰う事にした。


このイタリアの食品会社では、高級チーズとか高級ハムを作っており、養豚場などの広い土地も持っていたので、エンジェルスターも栽培して貰い、ドイツの食品会社とは、企業風土も合い、それなりに協力関係も出来、ジブフランスの人の心配も杞憂に終わり、ドイツやイタリアの会社も幅広い、食品の開発ができ、日本のイチコプロダクツやジブブラジル乳業などとの協力を進める事もできた。やがてみんな利益が増え、イタリアの食品会社は、元々配当率の高い会社だったので、配当も高く出してくれた。ただ株価は上がったものの、5倍なんかにはならなかった。



イタリアの自動車会社は、未来エネルギーシステムとガソリンとのハイブリッドタイプのエンジンの開発に多額の開発費用を使い、大赤字になっていた。翌週から新型スポーツ車の話題で上がりだしたが、5倍なんかなる筈がないと思っていたジブフランスの人だったので忘れていた。


そのスポーツ車は話題だけでなく、本当に売れ出した。やがて株価はじりじりと上がってきた。切人は、きちんと2倍から3倍位の間に少しずつ売っていた。上がったり、下がったりと値動きはあったものの、ジブフランスの人が気がつくと、買った価格の6倍になったので、ジブフランスが、聡美から頼まれていた通り、少しづつジブカミとして売っていた。


ジブフランスは株屋だったが、安倍製薬フランスの役員になっている人もいて、カタギの財界人風の気質もあり、余分な株を持つ気もなかった。しかし、売っている事がやがてばれ、自動車会社の人が挨拶にきて、ジブとして株を安定的に保有してくれますねと念を押され、未来エネルギーシステムとの関係もあり、売れなくなった。買った株の半分程度残っていた。



フランスの機械会社も本来、工作機械のメーカーであり、ドイツや日本やアフリカの機械会社との競争会社であった。医療器械や産業機械で新型機械を出し、未来テクノジーが売り出していた毛利ロボット工学研究所のロボットも使ってファクトリーオートメーションシステムを完成させ、株価も上がりだした。ジブフランスの人が自動車会社の株を見た時に、丁度5倍になった。今度は、機械のライバル企業なので、少しづつ売っていた。未来テクノジーが毛利ロボットのパテントを取って、ヨーロッパで改良したロボットを加え、より革新的なシステムになった。未来テクノジーや毛利ロボット工学研究所との関係も出来て、神代がうるさいと思い、やっぱり買った株の半分程度保有する事になった。



ジブイギリスは、根っからの株屋で、商品相場もする株ゴロ、相場ゴロの連中なので、5倍と言わず、3倍でも売りたかったが、聡美が5倍を超えたら売ってと言っていたので、5倍まで待ち、売っていった。イギリスの繊維会社は、古い格式を誇る会社で、化学繊維も研究製造もする会社だった。


天然の毛織物の同じ肌触りの持ち、強度が優れた化学繊維を開発した。開発費が高くかかり、赤字を出したが、治部レーヨンと交渉して、機能性繊維との技術の相互使用の協議を始めた。ジブとして株を安定的に保有してくれますねと念を押され、治部レーヨンとの関係もあり、半分以上残して、やっばり売れなくなった。



聡美は、元々細かくとも平気で取引していた。ジブカミトラストやファイナンシャル、と云う、2つの財布からお金を出して、細かい取引をするようになった。幾つかの市場で阿修羅のように聡美は取引していたが、運用枠はやたらと余ってきた。お休み中に先物担当の人も結構頑張ったので、今度は運用枠を少し上げ、六千億の枠をみんなに分け、利益の10%は比例給としてファイナンシャル全部出し、基本給は、トラスト、ファイナンシャルで利益比例で振り分けた。トラストの利益を上げるようにし、香奈に文句を言われないようにした。


各子会社の聡美のチームには、いつしか数人のディラーが、自分たちの運用枠を持ち、みんなでより細かい取引をするようになった。そんなに大きく儲ける事はできないものの、多くの人がそれぞれの市場で細かく取引するようになった。阿修羅のように聡美がするよりは、取引は増えた。流石に鬼のようには儲からなかったが、1年間で運用枠程度の利益があった。


オーバーナイトする時だけは、みんなで神子や神代の報告を見て、協議して行った。売残や買残も慎重に、罫線屋的な聡美の発想と研究センターの報告や神子や神代の予測をよく検討して決めていた。


聡美は思いだしたように、大元帥明王さんから教えて貰い、切人に有望な会社を聞き、集中的に株を買い、買い注文も出す事もあった。大元帥明王さんが教えてくれる会社は様々だったが、食生活や基本的な生活に繋がる会社もなぜか多かった。手口は、みんなに知られてきて、ジブカミの買いと言われ出した。偽物の釣り上げもあったが、聡美は単純だったので、同じ手口で買った。やはり自分で買いたかった。みんなに直ぐに判り、もう大量に保有する事はなくなった。



聡美は、自分では忘れてしまうので、売りだけは、売値を指示して現地法人に頼んでいた。珍しい事が起こった。大元帥明王さんが聡美の夢に出てきた。聡美が絶頂感の中、意識が別の世界に行ったわけでもないのに、大元帥明王さんが出てきて、あれを買えと薦め、しかも株数まで指定し、お金を他の証券会社の株式口座に入れているまで教えてくれた。会社名までちゃんと教えてくれた。ただファイナンシャルからの寄付は10%にしろと云われた。


神元も同意して寄付を上げた。聡美は大元帥明王さんの言った通り、現地法人の人に頼み、買い時期と買値の幅や売値まで言った。それをお金が残っていた証券会社のファイナンシャルの株式口座でかってもらった。システム的には面倒だけど、それは証券会社を指定すれば出来た。香奈にも認めてもらった。各子会社もとくに異議は云わなかった。全体の資金からすれば小さいものだった。




ジブカミが保有する会社は増え、ジブカミファイナンシャルは大儲けし、寄付も増えた。ジブカミの手口はより複雑になった。普通は大元帥明王さんも買い方は、聡美に任せたが、大元帥明王さんは老獪だったので、その売値は、倍値だったり、3倍だったり、5倍だったり、変化した。




たまに大元帥明王さんは買値も指定したりした。それは、ジブカミの管理に買い方も依頼した。好材料がでれば直ぐに株価は、跳ね上がったので、買う株数は減ったが、回転期間は短くなった。


それでもどういう訳か、全部売らず少し保有する事が多かった。安値で買うのであるが、買われた会社が挨拶に来たり、色々な経緯が出来た会社だった。



聡美の色ボケは酷くなり、「いつまでも元気で限定品」をよく飲んで,絶頂感を味わい、意識が別の世界に行って、時々大元帥明王さんから声をかけられる機会が増えていた。頻度も増えて、大元帥明王さんも、ボロ儲けのネタも切れ気味で、不本意だが、5割とかの話もするようになった。そのため、回転期間はより短くなった。


聡美は、パッパラパーだったので、トラストやファイナンシャルと云った資金先や証券会社を特に指定する事など複雑な操作はしなかった。支店時代の昔から元々保有していた株もあった。


そのため、ジブカミトラストの株式と先物部門は、聡美が先物専門の筈なのに、保有株が多くなった。運用会社なので、普通は、高値では売り、安値で買い戻す等の調整売買をするのが普通であるが、聡美は株を保有していると云う意識もなかった。一度売れないと決めた株なんかは、聡美の頭から綺麗に消えていた。


ジブカミには、株式担当はおらず、先物担当だけしかいなかった。ジブカミの先物と株式部門は、先物だけの特殊な組織だった。


ただ時々聡美が集中的に買う株を、現地子会社の管理セクションに聡美の指定する売値以上での売却を頼んでいた。そんなに直ぐに上がるわけもなく、保有時間も当然ばらついたので、現地の管理セクションは、経緯がなく、売っても問題ない株は、聡美からの依頼を受けて、株を少しずつ売るようになった。でもこれは、所謂調整売買ではなかった。


ジブカミのもう一人の神元も生粋の相場師で株とか会社経営は判らなかったので意識から消えていた。結局ジブカミは、トラストもファイナンシャルとしても、保有株も増え、配当収入や株式売買益もあり、1年間で運用枠程度の利益が上がるようになった。




聡美が聖子事件で

突然買った株のその後




聡美は、大儲けした後は自分が買った株の事などは、忘れてしまったが、ジブフランスには、いつまで経っても何も言ってこないジブカミにしびれを切らしたイタリアの食品会社から、ジブカミフランスの代理だったジブフランスに挨拶に来て、管理の人は大変になった。


ジブカミはまだ間借りの身だった。買うのも程があるとぼやいたジブフランスの人だったが、とりあえず、ドイツの食品会社の人に役員になって貰い、協力して、事業を進めて貰う事にした。


このイタリアの食品会社では、高級チーズとか高級ハムを作っており、養豚場などの広い土地も持っていたので、エンジェルスターも栽培して貰い、ドイツの食品会社とは、企業風土も合い、それなりに協力関係も出来、ジブフランスの人の心配も杞憂に終わり、ドイツやイタリアの会社も幅広い、食品の開発ができ、日本のイチコプロダクツやジブブラジル乳業などとの協力を進める事もできた。やがてみんな利益が増え、イタリアの食品会社は、元々配当率の高い会社だったので、配当も高く出してくれた。ただ株価は上がったものの、5倍なんかにはならなかった。



イタリアの自動車会社は、未来エネルギーシステムとガソリンとのハイブリッドタイプのエンジンの開発に多額の開発費用を使い、大赤字になっていた。翌週から新型スポーツ車の話題で上がりだしたが、5倍なんかなる筈がないと思っていたジブフランスの人だったので忘れていた。


そのスポーツ車は話題だけでなく、本当に売れ出した。やがて株価はじりじりと上がってきた。切人は、きちんと2倍から3倍位の間に少しずつ売っていた。上がったり、下がったりと値動きはあったものの、ジブフランスの人が気がつくと、買った価格の6倍になったので、ジブフランスが、聡美から頼まれていた通り、少しづつジブカミとして売っていた。


ジブフランスは株屋だったが、安倍製薬フランスの役員になっている人もいて、カタギの財界人風の気質もあり、余分な株を持つ気もなかった。しかし、売っている事がやがてばれ、自動車会社の人が挨拶にきて、ジブとして株を安定的に保有してくれますねと念を押され、未来エネルギーシステムとの関係もあり、売れなくなった。買った株の半分程度残っていた。



フランスの機械会社も本来、工作機械のメーカーであり、ドイツや日本やアフリカの機械会社との競争会社であった。医療器械や産業機械で新型機械を出し、未来テクノジーが売り出していた毛利ロボット工学研究所のロボットも使ってファクトリーオートメーションシステムを完成させ、株価も上がりだした。ジブフランスの人が自動車会社の株を見た時に、丁度5倍になった。今度は、機械のライバル企業なので、少しづつ売っていた。未来テクノジーが毛利ロボットのパテントを取って、ヨーロッパで改良したロボットを加え、より革新的なシステムになった。未来テクノジーや毛利ロボット工学研究所との関係も出来て、神代がうるさいと思い、やっぱり買った株の半分程度保有する事になった。



ジブイギリスは、根っからの株屋で、商品相場もする株ゴロ、相場ゴロの連中なので、5倍と言わず、3倍でも売りたかったが、聡美が5倍を超えたら売ってと言っていたので、5倍まで待ち、売っていった。イギリスの繊維会社は、古い格式を誇る会社で、化学繊維も研究製造もする会社だった。


天然の毛織物の同じ肌触りの持ち、強度が優れた化学繊維を開発した。開発費が高くかかり、赤字を出したが、治部レーヨンと交渉して、機能性繊維との技術の相互使用の協議を始めた。ジブとして株を安定的に保有してくれますねと念を押され、治部レーヨンとの関係もあり、半分以上残して、やっばり売れなくなった。



聡美は、元々細かくとも平気で取引していた。ジブカミトラストやファイナンシャル、と云う、2つの財布からお金を出して、細かい取引をするようになった。幾つかの市場で阿修羅のように聡美は取引していたが、運用枠はやたらと余ってきた。お休み中に先物担当の人も結構頑張ったので、今度は運用枠を少し上げ、六千億の枠をみんなに分け、利益の10%は比例給としてファイナンシャル全部出し、基本給は、トラスト、ファイナンシャルで利益比例で振り分けた。トラストの利益を上げるようにし、香奈に文句を言われないようにした。


各子会社の聡美のチームには、いつしか数人のディラーが、自分たちの運用枠を持ち、みんなでより細かい取引をするようになった。そんなに大きく儲ける事はできないものの、多くの人がそれぞれの市場で細かく取引するようになった。阿修羅のように聡美がするよりは、取引は増えた。流石に鬼のようには儲からなかったが、1年間で運用枠程度の利益があった。


オーバーナイトする時だけは、みんなで神子や神代の報告を見て、協議して行った。売残や買残も慎重に、罫線屋的な聡美の発想と研究センターの報告や神子や神代の予測をよく検討して決めていた。


聡美は思いだしたように、大元帥明王さんから教えて貰い、切人に有望な会社を聞き、集中的に株を買い、買い注文も出す事もあった。大元帥明王さんが教えてくれる会社は様々だったが、食生活や基本的な生活に繋がる会社もなぜか多かった。手口は、みんなに知られてきて、ジブカミの買いと言われ出した。偽物の釣り上げもあったが、聡美は単純だったので、同じ手口で買った。やはり自分で買いたかった。みんなに直ぐに判り、もう大量に保有する事はなくなった。



聡美は、自分では忘れてしまうので、売りだけは、売値を指示して現地法人に頼んでいた。珍しい事が起こった。大元帥明王さんが聡美の夢に出てきた。聡美が絶頂感の中、意識が別の世界に行ったわけでもないのに、大元帥明王さんが出てきて、あれを買えと薦め、しかも株数まで指定し、お金を他の証券会社の株式口座に入れているまで教えてくれた。会社名までちゃんと教えてくれた。ただファイナンシャルからの寄付は10%にしろと云われた。


神元も同意して寄付を上げた。聡美は大元帥明王さんの言った通り、現地法人の人に頼み、買い時期と買値の幅や売値まで言った。それをお金が残っていた証券会社のファイナンシャルの株式口座でかってもらった。システム的には面倒だけど、それは証券会社を指定すれば出来た。香奈にも認めてもらった。各子会社もとくに異議は云わなかった。全体の資金からすれば小さいものだった。




ジブカミが保有する会社は増え、ジブカミファイナンシャルは大儲けし、寄付も増えた。ジブカミの手口はより複雑になった。普通は大元帥明王さんも買い方は、聡美に任せたが、大元帥明王さんは老獪だったので、その売値は、倍値だったり、3倍だったり、5倍だったり、変化した。




たまに大元帥明王さんは買値も指定したりした。それは、ジブカミの管理に買い方も依頼した。好材料がでれば直ぐに株価は、跳ね上がったので、買う株数は減ったが、回転期間は短くなった。


それでもどういう訳か、全部売らず少し保有する事が多かった。安値で買うのであるが、買われた会社が挨拶に来たり、色々な経緯が出来た会社だった。



聡美の色ボケは酷くなり、「いつまでも元気で限定品」をよく飲んで,絶頂感を味わい、意識が別の世界に行って、時々大元帥明王さんから声をかけられる機会が増えていた。頻度も増えて、大元帥明王さんも、ボロ儲けのネタも切れ気味で、不本意だが、5割とかの話もするようになった。そのため、回転期間はより短くなった。


聡美は、パッパラパーだったので、トラストやファイナンシャルと云った資金先や証券会社を特に指定する事など複雑な操作はしなかった。支店時代の昔から元々保有していた株もあった。


そのため、ジブカミトラストの株式と先物部門は、聡美が先物専門の筈なのに、保有株が多くなった。運用会社なので、普通は、高値では売り、安値で買い戻す等の調整売買をするのが普通であるが、聡美は株を保有していると云う意識もなかった。一度売れないと決めた株なんかは、聡美の頭から綺麗に消えていた。


ジブカミには、株式担当はおらず、先物担当だけしかいなかった。ジブカミの先物と株式部門は、先物だけの特殊な組織だった。


ただ時々聡美が集中的に買う株を、現地子会社の管理セクションに聡美の指定する売値以上での売却を頼んでいた。そんなに直ぐに上がるわけもなく、保有時間も当然ばらついたので、現地の管理セクションは、経緯がなく、売っても問題ない株は、聡美からの依頼を受けて、株を少しずつ売るようになった。でもこれは、所謂調整売買ではなかった。


ジブカミのもう一人の神元も生粋の相場師で株とか会社経営は判らなかったので意識から消えていた。結局ジブカミは、トラストもファイナンシャルとしても、保有株も増え、配当収入や株式売買益もあり、1年間で運用枠程度の利益が上がるようになった。