のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

香奈とコシロの子供たち No.94

2013-08-31 00:00:02 | 香奈とコシロの子供たち


超特大の大波乱が起きた!




ジブトラスト本体も好調で、子会社、孫会社も儲けて、直属の子会社も儲けて、お金が貯まり、金融センターにもお金が一杯になっていた。カミカミファイナンシャル、香奈ファイナンシャルそして不動ファイナンシャルまでも大きな現金を持ち、大きく稼いでいる時に、相場が変調をきたした。


始めは、簡単な調整下げのように見えた。神子や神代も下げが続くとお告げをだしていた。警戒レターが出て、各相場では売りのトーンを強めながら、みんなで注意していた。チャも売れ売れと云った表情をして、香奈もスイスコインに売りの指示を出した。



切人から、ヨーロッパの銀行が危ないと連絡が入り、神之助からどっかが大損しているとの連絡も入った。やたらと商品相場で損切りと思われる売りを出す、為替も円安基調なのに円を大幅に買っている所がある。よほど大損していると思うとの連絡があった。株式相場は軟調なのに先物の買残が増えているとの連絡もあった。神子や神代も協議して、暫く各相場とも大幅な下落が続くとお告げを出した。急遽、緊急レターがジブ社内で飛び交い、直属の子会社、子会社や孫会社にも連絡がいった。これはどこかの証券会社とか大きな運用会社が苦しいと思い、緊急処置として全力で売りの基調を強めた。売れる株は売ったし、信用でも売った。先物も売りが増えた。その相手は苦し紛れに無謀な買いをして、相場は時々上がり、そして少しずつ下がっていった。



ヨーロッパの銀行が突然破綻し、ヨーロッパの株式が大きく下げ、アメリカも日本も釣られて下げだした。ヨーロッパの銀行は元々放漫経営なので、影響は限定的だった筈が、もうひとつの大きな銀行の関連する証券会社の巨額損失が明るみになり、もう一つの大きな銀行のスキャンダルも出た。政界にも波及し、もう一つの大きな銀行と財務大臣との黒い約束まで明らかになり、とても政府支援も出来なくなった。関係会社も多く、流石に会社更生法の適用まではいかないとみんなが思っていたのが裏目に出て、20兆だ、30兆だと噂された損失を証券会社が抱えて、銀行も信じられない事に、証券会社が海外の銀行から融資して貰った時の債務保証をしていた。連立していた大きな政党からは、収賄の逮捕者が続いた。財務大臣と金融庁の大臣まで逮捕の噂が出た。



日本発の世界的な金融システムの不安もでた。国家と思える程大きな銀行の信用不安と証券会社の信用破綻で、株価を初め、各相場は10日間下げに下げた、まだ時々一瞬大きく上がる局面もあったが、その後はそれ以上に下がっていった。その証券会社の赤字は大きく増え、それが下げを加速していった。円も、70円台から久しぶりに90円を超えた。



ジブもカミカミも香奈ファイナンシャルそして不動ファイナンシャルも、子会社や孫会社などのジブ関連は揃って、回転売りを続けていたが、2週間ほどたってから、手じまいをはじめた。株価も各相場も峠を越えてきた。



証券会社は自主解散を予定し、もう一つの大きな銀行の動向も話題になってきた。解散を渋っていた内閣も、離党者が増えて新党を作りだし、大連立も分裂して、ついに解散になった。経済対策は、何も手を打てなくなっていた。ジブ関連の利益は、誰も分からなかった。



昨日のテレビでは、ジブが動かないと国が危ないと言っていたよ。

香奈「そんな事いっても動きようがないのよ。沙織さんは、不動ファイナンシャルとして、もう一つの大きな銀行の株を8円で買い支えしているけど、負債が分からないのよ。それに一族の銀行もあるし、手が出せないの。」

ジブの儲けで債務保証をすれば、風向きは変わるとどこかのおっさんは言っていたよ。ジブの儲けは、30兆にもなっている筈とも言ってたよ。

香奈単なる憶測だよ。

「いくらなんでもそんな事はないわね。」

香奈私も良く分からないのよ。集計させているけど、動いているから、ジブで35兆、香奈で15兆程度だろう。不動で2兆程度、カミカミは神太朗君がまとめているけど、ジブと同じ程度じゃないの。

「強烈な儲けだね。」

香奈「最後に苦し紛れに、あそこが無茶な買いをしたのよ。それを我々が、上がった所でみんなで売ったの。アメリカマーケットでの儲けも大きかったし、為替は驚異的だったわ。為替は値幅制限もないのよ。どうも俊司君が絡んでいるらしいわ。




香奈とコシロの子供たち No.93

2013-08-30 00:07:53 | 香奈とコシロの子供たち


ジブトラストの財産管理会社のような直属の子会社

にはお金が貯まり出した。



孫会社はジブトラストからの運用委託も増え、運用利益が上がりだし、子会社は孫会社からの配当を貰い、その上切人チームも成績が上がり、益々儲けていた。


直属の子会社は、子会社からの配当を貰い、その上神元、聡美、神帥そして加代子も大きく儲けて、直属の子会社も利益も上がり、直属の子会社にプールしているお金はもっと貯まりだしていた。直属の子会社にジブトラストとしてプールしているお金が貯まり、カミカミ現地資本に保留している利益も貯まるだけだった。


国内では正子も儲け、聡美も儲け、神之助や神子も儲け、子会社、孫会社も儲けていた。あまり直属の子会社にお金が貯まるので、直属の子会社に貯まっていた半分程のお金は世界各地の金融センターにも預け、神之助の管理下の各地の金融センターに為替運用を依頼する事になった。カミカミ現地法人も同様の処置を取った。金融センターは運用利益の中で、運用手数料を10%取っただけだった。  








沙織も儲け出した




みんなに遅れをとっていた沙織が、やたらと儲けるようになった。沙織は神懸かりの神子や神之助たちと違い、神子と神代のレポートを良く読み、細かい単位の先物を繰り返し、時には少し損もし、損切りもしながら、少しずつ儲けていた。取引にも大分慣れてきたが、青不動さんも遠くで見守るようにそんなに頻繁には出てこなかった。


突然、青不動さんが盛んに出てきてビクつく沙織を叱咤し、元気づけ、大きな単位での取引をさせていた。ボロ株を時間をかけて集め、売り飛ばすような事もした。倍になるような株も買わせ、見込みのある企業は半分持たせ、それ以外は売り飛ばした。


不動ファイナンシャルのお金も貯まりした。ついには、沙織枠として五千億も儲け、不動枠としてはそれ以上儲けるようになった。やがて香奈から借りたお金も返済する事が出来た。既に、神太朗からの借りていたカミカミ出資のお金やジブ出資の時のお金まで返済できていた。そして少しずつ、一家の大きな二つの管理会社、カミカミファイナンシャル、治部ホーム不動産に出資し、残りのほとんどのお金は不動ファイナンシャルに追加出資できるようになった。




しかし、依然として神二郎は、不動ファイナンシャルに赤字企業の株を買わせたり、夢のような戯言を言っている会社にも出資させていっているにも拘わらず、不動ファイナンシャルは、現金として、1兆のお金も持つようになっていた。


ただ沙織は、香奈たちから多額の借金をし、ジブやカミカミ出資の返済をしていた時の心理的なプレッシャーから、自分の服や靴などは、叩き売っている安いよのバーゲン品の、更にその売れ残りを聖子に貰い、着ていた。俊子の家の食堂でご飯を食べれば、お金は要らなかった。


朝はよく二人で牛乳を飲んでいた。安くて栄養があった。俊子の家の食堂はどっちにしても、無料だったが、ジュースよりは栄養があった。牛乳好きの聖子と沙織であった。資産は山のように持っている聖子も、同様に俊子の家でご飯を食べていた。聖子は、堂々と厚いステーキを注文し、配達させるぐらい謙虚だったので、沙織も気兼ねなく、好きな鯛の活け作りなどを注文していた。沙織は鯛が好きだった。


そんな謙虚な二人は、意気投合していた。聖子は安いよの売れ残りを家に持ってこさせ、自分のサイズに合ったものだけを、勝手に自分のものにすると問題になるので、廃棄費用を貰い自分で廃棄するほど、公私のケジメをつけていた。


沙織、王侯貴族のように贅沢三昧?



安いよは低価格品と機能性洋服を景気動向に併せて販売比率を変えていたが、どうしても売れ残る低価格品を叩き売っていた。それでも少しは売れ残るものは廃棄していた。その廃棄費用が勿体ないと言って聖子は、廃棄費用を大幅に割引して自分で貰い、自分の部屋に引き取っていた。清太郎は紡績の社長でナイスミドルだったので、紡績の生地を使った洋服を着こなし、家でもナイスカジュアルの格好良い服装をしていた。家族も紡績製の生地を使った治部洋服の服を着て、聖子の廃棄のお手伝いはしなかった。綾子も高級ホテルの仕事をして、廃棄のお手伝いには、非協力だった。娘婿の幸夫まで、綾子がちゃんとした服を着せ、廃棄のお手伝いはしなかった。


しかし、沙織はそんな聖子の潔い姿勢に感動して、積極的に廃棄のお手伝いをして、自分や家族にあった服や下着などを探して着る程のチャラチャラした生活をおくっていた。神二郎も家に帰ると商売用の服を着替え、不動ファイナンシャルを大きくした沙織に協力して、安物の服を着ていた。


お休みの日には、神二郎と子供たちと敷地内を散歩し、香奈から貰った優待券で、治部ホームホテルで、割引料金でコーヒーやケーキを飲食すると云う神をも恐れぬ贅沢をしていた。ジブトラストはお昼のお弁当は会社負担だったし、子供たちの託児所のお金も神太朗やみどりが、他の孫の分もまとめて払ってくれていた。暮らしていたマンションも結構豪華マンションなのに、ジブトラストの社宅扱いとなり、お金も最低料金の給料天引きだった。


そんな王侯貴族のような贅沢三昧の暮らしは、なぜかお金もかからなかった。ほとんど敷地内で割り引き料金で生活できた。神二郎は、会長枠の担当で、関係する企業に打ち合わせに出歩くことが多く、一杯飲みに行く事もあり、多少の金は神二郎は使っていた。沙織は、神子や神之助のように一千億を超える収入に比べると三百億程度しか収入がなかった。その上、残ったお金はほとんど不動ファイナンシャルに出資していた。敷地内から出ず、ほとんどお金は使わなかった。取引は、沙織のお仕事だったので、一日に何百億儲けようと、それは関係なかった。



香奈「最近、沙織ちゃんが凄く儲けるのよ。会長枠でも沙織ちゃんにも、少し分配してくいるけど、沙織ちゃんの枠でも凄いのよ。五千億近く儲けているのよ。不動ではもっと儲けているのよ。もうみんなと大きな差はなくなったの。」、


「でも沙織ちゃんは、安いよのバーゲン品みたいものしか着てないよ。聖子ちゃんもそうだけど。」、

香奈
あれはバーゲン品の売れ残りらしいよ。聖子ちゃんが廃棄すると云って貰ったものを着ているのよ。


じゃただなの。」、

香奈
「聖子ちゃんは、公私のケジメをつけると言って、廃棄費用も少し貰っているらしいよ。聖子ちゃんの部屋は古着屋みたいになっているらしいの。その中から、沙織ちゃんは廃棄のお手伝いと云って貰っているのよ。乳幼児施設でも貰ったらどうなの。」、


「今はそんな時代じゃないのよ。普通の安いよのバーゲン品でも手を出さない人もいるのよ。幼児服なら、貰っているわよ。でも少しはお金出しているらしいわ。聖子ちゃんも徹底しているけど、沙織ちゃんも凄いね。そう言えばレストランでも見かけないね」、

香奈
「聖子ちゃんや沙織ちゃんたちは、ほとんど食堂で食べているのよ。食堂で食べればお金も要らないしね。みんなと一緒に食べたいし、配達の手間も節約出来ると言っているけどね。」、


「聖子ちゃんは、俊子さんの10倍以上も稼いでいるのでしょう。」、

香奈
聖子ちゃんは、ほとんど聖子ファイナンシャルにお金を集めるので、そんなに給料は貰わないのよ。ジブトラストの出資額は俊子さんの方が遥かに多いしね。まあ、ご飯代なんかはしれているけどね。不動や会長枠で株持っている会社の人が挨拶にきて、驚いているわよ。沙織ちゃんも若く見えるし、あんな、いかにも安物と云う服着ているものね。


「沙織ちゃん、まだ香奈さんにお金借りているの。」

香奈
「もう返して貰ったわよ。お礼に不動の株を少しくれたよ。配当も手数料も出さない運用会社の株だけどね、まあ香奈も一緒だけど。一応報告書作っているのよ。それ見るともう現金は1兆もあるのよ。貯めたものだよ。株も一杯持っているのよ。聞いた事のない会社が多いけどね。もう管理会社のレベルでもないのよ。沙織ちゃんでも三百億程度の収入がある筈なのよ。」、


「凄いね」

香奈
青不動さんは、現金が3兆になったら、不動財団を作らせるといっているわ。


「何をする財団なの。運営する人もいるわよ。」

香奈
「青不動さんはまだ教えてくれないの。もう少し見てれば分かるとしかいわないのよ。」




香奈とコシロの子供たち No.92

2013-08-29 00:01:43 | 香奈とコシロの子供たち

神香、再婚へ




神香は、帰国した時に成田空港でラーメン屋に入り、バイトの青年にラーメンの汁を服にこぼされ、虫の居所が悪かった神香が怒り、平誤りする店員が、洗濯代を出す事になり、店員の有り金をふんだくった。大したお金は持っていたかったので住所まで聞いて、洗濯代に足りない時は請求すると脅した。


家に帰った神香は流石に反省し、バイト店員の家にお金を返しにいった。バイトしていた青年の家は、立派な家で、有名になっていた神香のわがままな態度を非難せずに丁重にもてなしてくれ、年取ったお爺さんまで出てきて大宴会になった。


バイトの青年は、文学部に通い詩を作っていた。青年は神香に詩を聞かせ、神香と青年は仲良くなり、やがて神香は、3才も下の青年と結婚する約束をした。神香は知らなかったが、青年の父親は、ジブトラストに勤めていた。結婚の挨拶には、青年の父親と祖父まで来た。青年の名前は有村善作といった。聖子と組んで安いよと快適を作り、引退した有村敏夫の孫であった。



有村「ついに治部と親戚になりました。ここにくるのも久しぶりです。善作は、詩が好きでトラストにも入れられないと悩んでいたのですが、神香さんと結婚するなんて夢のようです。」

俊子
「あとで聖子ちゃんとも話をしてね。有村さんが来ると聞いて待ってるわよ。」

有村
「善作は純情だけが取り柄の男ですよ。大丈夫ですか。」

俊子
「いいのよ。神香も子持ちの再婚よ。好きな同士が一緒になる、それが一番よ。」



神香は子供も幼く、再婚でもあり新婚旅行もしなかった。結婚を記念して、善作の書いた詩を基に、神香は「明日はきっといい日になる」と云う歌を作り、優花も「きっと希望は叶う」と云う歌も作って貰い、同時に発売した。この歌は、両方大流行した。神香は透き通ったエンジェルボイスと呼ばれ、優花は気怠い歌い方で歌った。



香奈「有村の孫とも結婚するとは思わなかったわ。長生きはするものね。」


「加代子さんは大丈夫なの。朝、運用会社から帰る時は、まだボーとしていたわよ。」

香奈
「正子さんの若い時と同じよ。加代子さんも凄く儲けているわ。」


「でも看護婦さんだったでしょう。」

香奈
「なったばっかりらしいね。でもあの儲け方は天性のものだよ。正子が取引しているのを見て覚えたと言うけどね。神代ちゃんも驚いているわ。突然みんなの成績も上がったのよ。もうこれ以上は無理と思っていたのにね。なんか起きそうなのよ。神子ちゃんも神代ちゃんと相談しているわよ。」




姫子は相場撤退!



姫子は子供を産んだ後は、ボーとした所がなくなり、パッパラパーの聡美にも負けて、替わった加代子が鬼神のように儲けていた相場からは、限界と恐怖を感じて手を引いた。


そして意識しないで取引した運用手数料に相当するお金を貰った。子供や神帥の世話をしながら、父の麻田賢作を、少しずつ手伝いだした。姫子は、ボーとした所がなくなると運用に向いていないと実感した。


コツコツと稼ごうと思い、貰ったお金を使って、父の企業のベアリング工場に各種の建設会社や建築事務所との連絡、斡旋をする建築設計部門を作り、麻田エンジニアリングと改名した。一族のコネを生かし、一族の会社の工場の改築、増築や新設時の時のコンサルティングサービスを始めだしていた。


自分の勉強した事も活かせるし、そんなに資金が要らず、一族の会社の新築や増設する時の口銭を取れる商売だった。要するにかすりを取るようなやり方で利益を上げようとした。


一族の会社には、ホテルもあり、安いよのスーパーもあり、ジブトラストのビルも多く、赤ちゃんスキ不動産、毛利ビルそしてジブタウンなどのビルもある。一族の会社もビルや工場の新設や増設もある。そこに入り込んで、かすりをとった方が、切った張ったの運用よりは自分に向いていると思った。


それにジブ一族と親しい建設会社はあったが、一族には建設会社はなかった。この姫子のせこい考えは成功した。驚く事に一族のビルなどの建物の建設費用は、姫子のかすり分以上に安く、立派なものになっていった。旦那の神帥は夜勤族なので昼は寝ているし、子供は託児所に預けると、自由な時間は一杯あった。


香奈とコシロの子供たち No.91

2013-08-28 10:48:12 | 香奈とコシロの子供たち


離婚した俊司もお金持ちに!





離婚した俊司は、もうひとつの大きな銀行系列の証券会社に入り、ジブトラストでの漏れ聞いた経験を生かし、利益を上げていた。俊司は直ぐに資産家の出戻り娘と再婚し、個人会社も作り、証券会社でも個人会社としてもあらっぽく稼いでいた。俊司も先物、商品相場そして為替を含めて、海外市場で大きな利益を得て、忽ち、証券会社の利益の大部分を稼ぎ出すようになった。利益は利益を呼んで大きくなっていた。


証券会社に、新しく海外の自己投資専門の子会社を作らし、自由に儲けようとして、それが成功して、証券会社よりも大きな利益を上げていた。もっと儲けようと、血統の良さを生かし、もう一つの大きな銀行からも高い利息で融資を受け、それが大きな利益を出し、銀行にも直ぐに返し、大きな利益を還元していた。


あまりに儲けるので、証券会社も俊司の自己投資会社を吸収し、運用手数料を上げ、自由に取引させた。俊司は、海外でほとんど稼いでいたので、証券会社は、俊司の希望により、利子は高いものの、海外の銀行から、融資枠を取り、俊司は、海外マーケットで儲けだした。


もう一つの大きな銀行は、海外の銀行に債務保証する事で、濡れ手で泡のような保証代で大きく稼いだ。証券会社は、約10兆の株式を保有している企業でもあったので、同額の証券会社の債務保証をした。債務に併せて、5%もの手数料を取った。もう一つの大きな銀行の収益はうなぎのように飛び上がった。




「神香ちゃんも離婚したね。歌は売れているけど可哀想だね。」

香奈
真理さんに、お地蔵さんが、これでよかったといっていたらしい。神香ちゃんも強姦同然に襲われて、1回しかやってないらしいよ。奴らの計画なんだよ。


中国からこっそり話があったよ。ジブとカミカミの資産を分割して売る話があったらしい。追い出して正解と言っていたよ。今頃言ってくるのよ。あいつらも買おうとしていたのよ。油断もすきもないわよ。


「怖い話だね。でも知加子さんの紹介だったのでしょう。」

香奈
「神太朗君や神一君には謝ったみたいだよ。知加子さんは、単に有望な若い人と言われただけらしいよ。これからも大変だよ。


「これからも注意しないといけないわね。でもそんなにみんな生きられないわよ。大丈夫なの。」

香奈
「それは知らないわよ。神太朗君や神一君が考えてくしかないわよ。神一君もなんとか分かってきたみたいだよ。



香奈とコシロの子供たち No.90

2013-08-27 00:02:01 | 香奈とコシロの子供たち


神香、離婚する!




神香が子供を産んだ直後から、俊司は、敷地内に入れなくなった。俊司には大きな役目があった。香奈は超高齢であり、正子も高齢だった。神太朗を銀行に追い出し、香奈や正子亡き後のジブトラストとカミカミファイナンシャルの実権を握り、あわよくばすべて握り、最悪でも神之助の商品相場と為替部門と切人のヨーローパとアメリカ部門を切り離し、ジブとカミカミの大きな部門を手に入れるために神香に近づき、強姦同然に襲い、治部を名乗っていた。


知加子は、知らずに手を貸していた。しかし神太朗はジブトラストに残り、銀行にいった神一は、陽一と共に銀行内部の情報を調べ上げ、銀行内部をまとめ、不穏分子を懐柔し、従わなければ任期切れ退任を迫っていた。もう一つの銀行と通じていた副頭取一派は壊滅しつつあった。副頭取も再任しないと告げられていた。


俊司もジブトラストの株もカミカミファイナンシャルの株も持てなかった。焦りと共に、覆い隠した本音が出て、ついに敷地内に入れなくっていた。仕事は基礎的な研究だけだった。加代子や姫子までもジブに出資が認められ、カミカミファイナンシャルに出資していったのに、俊司は認められず、ついに離婚を決意して、財産分与を迫った。ところが法曹界で、もはや妖怪と言われ出した清香の前に屈し、腐れ金しか取れず、子供を残して撤退する事になった。


 


ヨーロッパとアメリカの市場は、聡美と加代子が成績を急に上げていた。聡美も加代子も儲けだして、儲けが儲けを呼び、運用枠は、もはや意味がなかった。聡美の口座には併せて80億ユーロになり、管理していた海外子会社は、それぞれの管理がしやすいように調整して、半分を引き出して、運用指導料、人件費そして税金などの経費などに充てるために保管した。整理のため、残りを4つの直属の子会社の株式口座に分割した。加代子の口座は、ついに300億ドルに達し、運用指導料、人件費そして税金などの経費も膨大になり、管理していたジブアメリカは、半分を引き出して、運用指導料、人件費そして税金などの経費などに充てた。整理のため、処理が終わった残金を株式口座にいれておいた。




パッパラパーの聡美は語学のセンスもなく、株式は取引しなかった。加代子は、不思議な事に株式も買い、取り引きしていた。ジブカヨコトラストでは、株式担当の人まで必要となった。直属の子会社は、子会社が出来る前から保有していた株も移行しており、その管理や調整売買などは、子会社の管理が直属の子会社のお世話をする管理料を利益の5%を貰っていた。直属の子会社は、元々財産管理会社の筈であった。取引の補助も現地子会社の管理の人が兼任していた。加代子の場合は、ついに直属の子会社として加代子専任のスタッフが複数必要となり、ジブアメリカも人を増やした。



その後も二人は儲け続け、儲けが儲けを呼んで、二人の口座には異常な勢いでお金が貯まりだし、直属の子会社の保有するお金は益々増えていった。もう主婦のパートのような扱いも出来なくなったので、加代子の場合は、加代子にジブカヨコファイナンシャルと云う財産管理会社を作らせ、その会社が運用を指導する形にして、聡美は旦那の神元と区別するためにサトミファイナンシャルを同じように作らせ、同様にした。税金もグーンと安くなった。


今まで、金融センターに預けていたお金は、折角税金の安い国に、ジブトラストが金融センターを作ったので、その国にそれぞれのファイナンシャルの子会社を作り、今までのお金をそのまま運用委託する事にした、
神代は、本来、海外の先物と株式投資の孫会社の管理をする渋谷の孫会社管理チームを総括する立場であり、孫会社の取引状況はすべて把握できたし、見る立場にあった。聡美や加代子が取引する前には頻度が少ないとは云え、直属の子会社で自分の運用枠がジブトラストやカミカミファイナンシャルでもあったし、その運用指導料をうけとっっていた。


ロンドンにあるカミヨファイナンシャルヨーロッパとアメリカにもお金があった。神子や神太朗と相談し、カミカミの運用手数料を上げて貰った。神代のジブトラストやカミカミの運用枠とカミヨファイナンシャルのお金は、孫会社に運用を委託して、孫会社に利益の10%を運用手数料として支払い、神代自身も得られた利益から、本体指導料として渋谷と共に、5%を貰う事になった。その上神代は、孫会社の運用担当者にもなり、運用委託した筈の一部は、神代自身が運用した。神代自身の運用は、カミヨファイナンシャルの運用指導によるものとされ、運用手数料に相当する10%は、運用指導料として、カミヨファイナンシャルに入っていた。神代の本体での報酬は、海外の孫会社の利益の5%が本体指導料として、本体に送金された金額を渋谷の中で分けていた。




神代は海外の先物と株式関係の孫会社管理の責任者だったので、報酬も多かった。複雑だったが、結局ジブもカミカミも、利益の一部を孫会社に渡しながら、運用による利益が現地のジブ直属の子会社やカミカミ現地法人に貯まり、本体が受け取る指導料も増え、孫会社の運用金額や運用利益も上がった。


カミヨファイナンシャルの現地法人の税務処理は、直属の子会社であるジブイギリスの管理セクションが統一して処理した。神代は、当然ながら、自分が運用委託する孫会社は、成績が優秀な孫会社を選んでいた。ここで孫会社は大きくなる会社と運用金額が増えない会社とに淘汰されていった。成績が優秀な孫会社はより大きくなり、運用額も利益も増えていった。








本体の香奈や香奈の指揮下の沙織や社長の正子は別格だったが、神子は、国内の先物と株式の孫会社の責任者であり、海外を含めた先物と株式の総括責任者でもあった。特別の株は新宿が保有していたので、それを除いて、ジブトラストの保有株式について責任があった。


神子は、本体で神子のチームを率い、カミカミの自分の運用枠で取引していたが、陽一が銀行に行ったので、研究所の担当も兼任していた。神子は、余裕があれば自分でも取引したが、管理責任もあり、ほとんどそんな暇はないのが現実だった。


成績の優秀な孫会社に神子のチームの運用枠の一部を与え、同様に神代方式を一部取り入れ、自分の運用枠を孫会社に運用委託して管理の姿勢を強めていった。神之助は、国内の商品相場の責任者であり、海外の商品相場の総括責任者であり、主に為替を担当する金融センターの責任者でもあった。神之助はそれこそ多忙であった。仕掛け相場が得意だった神之助であったが、そんな時間もなく、神之助の商品相場チームを国内の孫会社や海外の孫会社の司令塔にして、神之助チームの運用枠は機敏に、各孫会社にも運用委託させる事も増えた。金融センターに保管している金額も多くなり、金融センター間との調整にも時間が取られた。



切人もヨーロッパでは、独自の視点で子会社として取引し、先物や株式投資そして為替もしたので、子会社の切人チームも増員した。切人も時々海外に行って打ち合わせまでした。香奈ファイナンシャルやマリアホープとも同様に処理するので、経費も利益配分で負担できた。子供も手がかからなくなったジャンヌも加わり、ジブアメリカの切人チームでも切人と相談しながら取引して、子会社も急速に利益が上がりだし、利益が利益を呼び、それが加速していった。子会社は切人からの指導を受け好調になった、その上孫会社からも配当を受けていた。そして海外の直属の子会社は、現地で海外子会社からの配当もプールしており、管理手数料だけを送金させていた。直属の子会社にあるお金は、加速度的に増加していった。




国内では、正子と沙織は独自の視点で先物取引をして、沙織は、たまに株式を安値で買うと云ったパターンで株式売買をし、神子が子会社も含めて、調整売買しながら、先物でバランスを取り、神太朗と神二郎が違う視点、出資して企業を育てる視点とは違い、売買差益で利益を上げる視点で運用していく事になった。神之助は、日本タイムで、全体的なポジションをみながら、神之助チームらの報告を受け、神元や神帥は海外タイムで直属の子会社として取引していた。神元と神帥は、海外の孫会社と金融センターとも連絡を取る体制になっていた。



一方神香は傷つき、子供を舞子に預け、世界各地に演奏旅行にいった。神香の歌声に哀愁がこもり、クラシックにも拘わらず、世界でレコードやCDの売上げが伸びた。