のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.831

2016-06-30 00:00:37 | 新しい子猫たち 



リトルチャタロウ が あの役員 に わざわざ 何度も頼むのは



万一 香奈がいなくなった 時に香奈の家の猫たちの行く末を思っていたのだった



香奈以外にも超高齢者たちとの友好関係は築き上げた



正人とか奈津実との関係も悪くはない。ただこの二人は 合理的に動きすぎる



今は猫たちが稼ぐ 頭がいい と言う理由があるからの話



言葉使いがなってない 奴ではあるが 

アイツは私利私欲では動かない、利益でも動かない。自分の気持ちで動く、そこに利益がある、名誉があるだけでは動かない、ただその動機が

公憤と言うには人間が出来ていないので 自分の勝手な思い込みで動いていた



それが本当の公憤、正しい行い、理念に基いて動くようにして欲しかった



頭は元々切れるし 体力もあった 素地はあると リトルチャタロウは期待していた



ただあの役員が 例のトラブルの時に金融研究所の理事会を一回休んだだけで



アイツの言葉遣いや態度はガラッと変わっていたらしい。あのオバハンも心配していた。



金融研究所は直ぐに アイツの理事会への出席を求め



アイツも直ぐに元に戻っていた。正しくあの役員は今はアイツにとって魔法の杖みたいなものだった。



新しい子猫たち No.830

2016-06-29 00:00:37 | 新しい子猫たち 





あの役員も報告は受けていた







あの役員の関係する幾つかの会社も協力して事業していた







興味を覚えていくつかの会社には実際に行ってみた。 







管理セクションの上層部は怖い 役員会にも招かれて出てみたが



まるで 暴力団の幹部会議のような話し方







ただ話の内容は至極真っ当なものだった。この差は甚だしいものだった。会社の事業並みの熱心さで慈善事業、地域の振興策を議論していた







事業計画は頭が切れると思わせる内容、凝った作戦もあった。



ただ 前線の営業部隊 は 馬鹿正直の奴らを採用していた。得意先の信頼を得ているようだった







リトルチャタロウ と会った時に話をしてみた







やっぱり 信頼性の確立が基本ですね 彼らの計画は見事でしたが、成功の主な要因は 前線部隊への信頼があるからです







リトルチャタロウ







あの計画が成功したのは リトルホワイトの構想がよかったのではないよ。リトルホワイトは所詮 頭の中で理屈を凝ね回していただけにすぎない。陽太親衛隊の人たちの人柄がよくて、彼らが人を信頼して 任せたのが大きい。リトルホワイトも知っているよ。







人を信頼して 裏切られる事は確かにあるが その信頼に応えてくれる事の方が多いものだよ







君もそうだったしね。 世話を頼んでいるアイツを頼むよ。アイツは、君には絶対の信頼を持っているようだ。素質はいい奴なんだよ。これからも宜しく頼むよ。



新しい子猫たち No.829

2016-06-28 00:00:16 | 新しい子猫たち 




ありえない事だったが この会社が上手くいった





陽太親衛隊の奴らの地元 近くの議員バッチをつけた ゴロツキ同然の奴らの地元を中心とする多くの会社を結びつけた





敷地内の中小企業振興の会社とも協力して 日本全体 いや世界も巻き込んでいった





下働きに出していた 派遣の奴らも多くは収容した。ただ意外な事に その保育園 幼稚園などで慕われた奴もたまにはいて 派遣形態を維持したままの奴らもいた





そんな奴らだけでは人が足りなくなって 普通の人も採用していった





ナニか ワレ と言うような奴は人前には出せないのも理由だった





頭が切れる のは 

金融犯罪系、詐欺系のプロだけで十分なので


新しく採用するのは 頭は切れないが真面目だけが取り得 の奴を集めていた





これもよかった。 恐ろしい程 真面目な会社と云われるようになった。





新しい子猫たち No.828

2016-06-27 00:00:48 | 新しい子猫たち 




直ぐには 全ての人 前科者や過去に問題があった人を全て この会社で収容できないので





何人かの 金融犯罪のブロたちが 会社を 大きくする事にして、恵の財団 出資している会社に頼み込んで


守衛 草むしり どぶ掃除 などの下働きをさせてもらう 事にした。金はあったので 特に無理して仕事しなくてもいいよ と 陽太親衛隊の奴らは言ったが 遊んで暮らしてはイカン、まずは働く事が先決 勤労の美徳とは言わないまでも働く事になれる事からスタートと奴らは言った





給料の差額 は この会社からの派遣と言う形にしてもらった





喧嘩したり 他人と揉めたら 陽太親衛隊の奴に迷惑がかかるからね と云われて働き出していた





残った金融犯罪のプロたちは 会社の経理を詳細にみて みんなが働ける会社を作る事にしていた。





地元の会社にも出資していたし、その会社との共存も考えた。なにしろ 人前に前科者たちを出すワケにはいけなかった。香奈特別保証とも話し合っていた。会社間のコーディネートを中心にした会社にしないといけないだろう と金融犯罪のプロは考えた。実際の仕事には詳しくはないので、香奈特別保証の助けが要った。











新しい子猫たち No.827

2016-06-26 00:00:58 | 新しい子猫たち 

この話を聞いた時に 陽太は心配していた





折角 今後の資金に困らないようにしたのに


前科持ちの奴らに食われてしまう






報告にきた 陽太親衛隊の奴らにもそういった





陽太親衛隊の奴らはあっさりと言った





元々 香奈特別保証から借りた形で始まった資金です。神之助さんのマジックで借りたお金もなくり、それがいつの間にか増えた お金です。  天から 授かったようなお金ですから


僕たちの金 と言うよりは 天から預かった お金です。





僕たちは色々と話をして 彼らを信用してます 彼らが社会復帰ができる事を祈ってます


例え なくなったとしてもそれもいわば 天命と思う事にします。






陽太もその覚悟があるならと認めたのだった





ただ香奈特別保証の奴らにはチェックするようには依頼していた





ただこうした話は 漏れるものだった。





前科持ちの 奴らは 感動していた。





いい子がそのまま大きくなったような奴と思っていたが、人間として大きい。この恩義は忘れないようにしようとみんなで話し合っていた。