のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.318

2014-11-30 00:00:30 | 新しい子猫たち 
海岸での調査

イギリスの地質調査会社は調べた。海岸での地質は問題はなかったが、穴が開いた所にはある特殊な微生物が異常に成長していた。

その微生物は、土壌から栄養を取って、原油を体外に排出する微生物だった。その微生物は、原油みたいなものと酸素、ニ酸化炭素などを含む気体も放出していた。この気体が回りの土砂を追いやって、空洞を作っていた。

原油を生成できる微生物は、他にも藻類で知られていたが、ここまで多量の原油を生成できるのは珍しかった。

スイスカナコインと香奈オフィスの合弁会社は資源開発の会社も作っていた。スイスカナコインの微生物研究所は、原油を生成する微生物の研究もしていた。

冶部ホテルからは、この合弁会社にも調査依頼を出した。今までの調査会社との合同調査に変わった。見つかった微生物の遺伝子分析もジブトラスト遺伝子分析センターに出した。

結論としては、微生物も特殊なものだが、ここまで異常増殖するのは、海岸の土壌に秘密がある事が判った、通常の培養ではここまでの原油生成能力はなかった。

冶部ホテル伊豆は、他にもプライベートビーチを持っていたが、岩があったりして、平坦な部分が少なかった、イギリスの調査会社は地質だけでなくて、海岸の整備も出来た。単に平坦なビーチよりも人気も出た。

プライベートビーチは、少し横にどいてもらい、問題の海岸を含む場所に秘密の研究所を作る事になった。ナニが異常増殖の原因かを突き止めるためだった。

やがて、この研究は、原油生成能力が高い微生物を遺伝子改良してつくりあげる事もでき、異常増殖の原因は、あの新しいレアメタルと云う事もわかった。やがては、従来を超える、原油生成能力の微生物を培養して、新しい油田を見つけたようになってしまった。

この会社には、冶部ホテル伊豆、香奈オフィス、あの合弁会社、ジブトラストそしてイギリスの年寄りの会社そしてイギリスの年寄りの世話するための東京事務所まで別の会社として加わり、リトルチャファイナンシャル、今度はチャタロウのリトルキャット企画まで出資していく大きな会社ができて、別の海岸付近に大きな工場を作って、日本だけでなく、世界に輸出していくようなになっていくのであった。

リトルチャは魔法のような猫で、小石蹴っても、山でも海でも金が出来た。

新しい子猫たち No.317

2014-11-29 00:00:03 | 新しい子猫たち 
この宝石の原石で

一番エネルギーが強いのは宝石に近い部分の土だったが、宝石表面はそこそこ強いものの、内部に入ると途端に弱くなった。原石表面も少し弱かった。宝石を守るようにエネルギーの強い土があると言うのが正解だった。

分子レベルでの特定はまだ出来なかったが、そのエネルギーの強さは特異的なもので、今までの話題のレアメタルとももう一つのレアメタルとも違っていた。

ジェルジュは、微粉末に加工して、今までの発電装置で発電が可能かも調べた。驚く程の発電能力があった。従来のレアメタル混合粉末を半分にして、極く微量のこの粉末を入れるだけで、従来の発電能力を超えるものだった。

冶部ホテル伊豆のあの小山の調査結果も出た。

エメラルドの原石は、もうそんなにはなかった。比較的大きな石とその下敷きになっていた小さいエメラルドの原石の小石が相当見つかったが、それ以外にはなかった、小山の地盤は強固なもので、なぜ突然穴が開いたはまったく不明と言うしかないとの結論だった。小石が噴出したのは謎としか言えないとも付け加えられていた。

俊子は、穴は埋めて、デコボコはなおす、小山の整地をして、それで集めた土砂は、まだ整備していなかった、隣の土地にまいて自然公園とするように命じた。洋之助は広い土地を購入していて、整地していなかった土地もあった。やがて散歩すると心が休まる公園になって、冶部ホテル伊豆の大きな特徴の一つと言われるようになっていった。

エメラルドの原石の小さいものはほとんど全てをリトルキャット貴金属を経由して、研磨して、販売する事にしたが、大きな原石だけは敷地内にもってきてもらって、ラッセルに頼んだ。

俊子は香奈の仏像みたいなエメラルドを欲しいと思っていた。あんな宝石があったらいいなと思った、ゼニ金の問題ではなかった。本当にその原石は阿弥陀様みたいな宝石だった。ラッセルは丁寧に磨いた。

仏像の形には似ていたが、まったくその形ではなく、多少の加工、つまりアッチコッチを削ったりはしていた。クズのような宝石といっても、大きいものもあった。もともと大きな宝石だったが、少し小さくなった。

俊子がキレイな仏像にしてねと頼んでいた。部分部分に金箔は貼られ、それは見事な仏像になった。俊子は大きな仏壇の中に安置する事にした。大きな原石だったが、仏像としては小型の仏像だった。

ラッセルは、回りの土砂と破片みたいな宝石は貰いますよといって、俊子はそれはラッセルに渡すよといって、研磨代手間代もかなり渡した、ラッセルは破片の宝石で研磨代は十分でます、新しく研磨代や手間代は要りませんと正直に言ったけれども、仏像だからね、ただではいけないよと俊子は言って、無理やり渡して、お金は特殊レンズ研究所のラッセル分としてためて置く事にした。

仏像と言うか宝石は冶部ホテル伊豆の所有物だったが、伊豆ホテル伊豆は、本体の冶部ホテルの100%子会社で、本体の冶部ホテルは、洋之助と美佳の会が100%の株式を保有していた、弁護士と税理士たちはごそごそと処理して、洋之助と美佳の会の所有物に変えてしまった。

金は要ったが、同一資本の中のやりとりでたいした意味はなかったが、俊子は仏像だけは、冶部ホテル伊豆の所有物を借りておく形にする事はいやがった。

出てきた宝石の他はほとんど売ったが、一部だけは、冶部ホテル伊豆の金庫の中に入れておくようにすることにもした。ナンダカンダと金は要ったが、売った宝石でも十分元が取れ、本体の冶部ホテルからも仏像代が入っていた。

もっとも臨時収入だったので、特別配当を出して、本体の冶部ホテルにほとんど戻ったのは言うまでもなかった。同様に冶部ホテルの本体は洋之助と美佳の会に仏像を売ったが、特別利益なので、特別配当となり、税金は払うけれども、多くは洋之助の美佳の会に戻ったのは同じく言うまでもなかった。

ただ、この大きな原石を周囲の土砂のエネルギーは強烈だった。プーチンは大変喜んだ。他の土砂との差はよく判らないけど、ナニカの部位がエネルギー源でその純度が違うのだろうと、その検討を進められるきっかけになった。


やがて、プーチンと夢野の研究はもついに、この原因物質を突き止めた。まったく新しいレアメタルだった。ただ宝石の原石の回りの分しかなかったので、他にもないかと探す事にした。

冶部ホテルの小山の土をサンプルとして貰ったけど、微量しか含まれておらず、とても精製する事はできなかった。


ブラジルから来た年寄りのお世話役にきていた幹部は、この話を聞いて、香奈オフィスと交渉を始めていた。伊豆の調査をした本当の目的は、ここにあった。香奈オフィスとの関係を結ぶための準備でもあった。


南米での調査を請け負い、話題のレアメタル、もう一つのレアメタルそして新しいレアメタルを探して。その土地を入手管理するための、自分たちの資本も入れた会社を設立する事であった。


リトルチャファイナンシャルの社長はその話を察知して、リトルチャファイナンシャルの金、現地リトルチャグループの資本も入れるようにした事は云うまでもなかった。


幹部は日本の事務所も会社組織にして、ブラジルの親会社だけでなく、この会社の資本も入れる事にした。ブラジルの年寄りはかなりの金をもっていて、この会社に新しく出資した。

本当はバクチ、いや相場に使う金が日本でもほしかったのだったナンダカンダとしている内に、ブラジルの年寄りの面倒みる会社の筈が、資源調査の会社の親会社みたいになって、年寄りの相場活動のベースにもなった。


この南米の会社はナンダカンダと新しい鉱脈を見つけ出していた、世界はひろかった。


探していた、新しいレアメタルは、実は敷地の下には結構あって、ジブシティーの地下開発のための土砂にもある事が判るのはもう少し後の事だった。

敷地の秘密はまだまだ科学的に解明されない要素があったのだった。山の話はこれでオシマイ。

次は、原油みたいな黒い水のお話になります。

新しい子猫たち No.316

2014-11-28 00:00:33 | 新しい子猫たち 
リトルチャのエメラルドトップのネックレス


は見事なものだった。ココも白みを帯びたエメラルドとなり、チャのは茶色がかったエメラルドとなり、それぞれネックレスにして、つけていた。磁気ネックレスではないが、肩こりも治り、体も快調になっていたので、手ばなさなかった。


ただ、他の猫たちは、身につけなかった。
正人に預かってもらっていた。


リトルホワイトが脅したからだった。

人間には色々な奴がいる。親父(リトルチャ)は敷地から出ないし、リトルチャグループの少数の人間と話するだけだ、ココおばあさんもチャおじいさんもそれこそ猫の部屋からでない、精々庭を散歩するだけだが、我々は研究所などで、人間たちに会っている。金は人を変えるものだ、普段はいい人でも猫殺して、エメラルド取ろうとする奴に変わる事がある。猫は襲われると体力差で人間には勝てない。

一方、ラッセルは、宝石の原石をどう磨こうと考えていた。道之助も一緒に考えてくれた。

プーチンは、エネルギーがどの部分が一番強い、いっその事、輪切りにして、計ったらどうだと乱暴な事を言ったが、エネルギー測定器も持ち込んで、小石のどの部分がエネルギーが強いかなども測定しながら、宝石を磨いていった。

宝石の表面部分はドーダ、少し奥はドーダとも考えていた。つまり宝石も少し細工する事になった。猫野たちの貴金属加工職人グループも入り、アーダコーダと話をした。少し測定して細工した所に金箔を入れたりしながら、磨いた。

オランダの子会社は、純粋の宝石の研磨なので、何面体カットとかの方法だったが、ラッセルは宝石そのものの形を生かしていた。すると、仏像みたいな宝石もあり、鳥の形をしたような宝石、ハートの形をしたような宝石もできた。

猫たちは、相談して、仏像の形をした宝石は、香奈にあげる事にして、鳥の形をした宝石は瑠璃にあげる事にした。タマミはお母さんみたいに、瑠璃の事を考えていて、強く頼んだ。
ハートの形をした宝石は、いつもよく来る恵にブレゼントする事にした。

香奈は大変喜んだ、ジブトラストに掛けている、青不動さんにも見せた、青不動さんも珍しいものだね。ワシが魂を入れてあげよう。いつも身につけなさい、香奈の身をいつも、守るようにさせようといってくれた。

瑠璃もタマミからのプレゼントに非常に喜んだ、ハゲタカに似ていると陰口をきく奴もいたが、タカともハトともいえるものだった。ハゲタカの瑠璃の転機にもなった。

恵はなんで私がと言っていたが、子供と女の人たちを守ってくれる人は猫も守ってくれると猫たちが言っているよと香奈から言われ、喜んだ。恵は財団の理事長室に、子供を抱えた女の人の小さい像を置き、そこにかけた。いのまにか、財団のシンボルになった。

別に猫は宝石がドーダとは言わないものだった。

本来の香奈用だった、大きな宝石はもういらないと香奈が言ったので、オークションにかけた。史上最高値の宝石と騒がれるようになるのはもう少し後の話だった。


新しい子猫たち No.315

2014-11-27 00:00:17 | 新しい子猫たち 
冶部ホテルの支配人

は、小石をもっていってもいいと、文書を出す時には、一応本部に報告していた。

俊子は、冶部ホテルの運営本部にはそんなに行かないが、この時にはいた。ジブトラストの本部がある建物は、ジブトラストだけの建物ではなくて、冶部ホテルの運営本部、毛利貴金属の会長室もあった。昔からあった。

俊子は、文書を出すことには難色は示さなかったが、ある条件を付けた。ダイヤでもルビーでも単に石ころでもいいが、ナニカ見つかった時は、報告してくれ、所有権云々はなにもいわないが情報提供してもらう事を約束してもらえ、文書で出せとは言わない、あくまでも人間としての約束でいいと言っていた。

リトルチャが気に入った小石がエメラルドだったので、もってかえった小石を全て、調査する事になった。法律ゴロみたいな奴も、冶部ホテルとの約束でもあったし、全部、宝石ならば、コイツの付加給にも大きく影響を与えたので、リトルキャットファイナンシャルの社長、リトルチャにも嘆願していた。

リトルチャも約束ならばと言って、ほとんどの小石をオランダの子会社に分析と研磨を依頼する事になった。プーチンは、回りの土砂が欲しいとリトルチャに言っていたので、土砂も送り返す事にした。

従来土砂よりも研磨の時に出るクズのような宝石が必要だったが、全部返せとは建前でクズのような宝石だけが欲しいので、土砂部分はテキトーに処理していたが、今度は完全に全て送り返すように厳命していた。

宝石の研磨は実は時間の掛かる作業だった。もってかえった小石は相当量あったので、全て研磨は出来ないが、できる分だけする事になった。それにある程度大きなものは、オークションにかけたいとも子会社は言った。全ての小石がエメラルドではなかった。8割程度の高い比率でエメラルドだったが、本当に単なる石のものあった。



リトルチャは完全休養の間は、取ってきた小石を集めて眺めていた。なぜか心が暖かくなる感じがしていた。一番気に入った小石を研磨に出したが、それ以外の小石を眺めていた。

チャタロウも完全休養していたので、チャタロウも不思議な事をするなと云った目で眺めていた。リトルチャはチャタロウにも一つ上げようかと言うので、いいよいいよと断ったがあんまり強くリトルチャが言うので、チャタロウの方に跳ねてきた小石を貰う事にした。


香奈もリトルチャとチャタロウが完全休養していて、香奈の家の猫の部屋にいるので、リトルチャとチャタロウと話するいい機会だったし、面談する人もいない日にはゆっくりとお話していて、リトルチャは、香奈にも大きな小石を上げると言った。リトルチャは、宝石の原石かもしれないと冗談を言って、香奈もそうだねといいながら、大きな小石を貰った。

チャもココも同じように、小石を貰った。リトルチャはナゼカ気前よく、小石を周囲の猫たちに分けてあげていた。約束だから、研磨に出す時も、この小石は香奈の分、チャタロウの分などと区別して出していた。


ただ研磨に出さなかった猫もいた。プーチンはむしろ回りの土砂の研究がしたいので、出さなかった。ラッセルは、レンズが本職なので、相当違う分野だったが、自分でナントカしたかった。

ラッセルは、ノリトを小さいビットタロウだと可愛がったので、タマミもラッセルがナントカしたいと思っていたのを知っていて、出さなかった。

ビットタロウもラッセルの孫なので、気を使って、ラッセルに任せた。ラッセルやプーチンに近い、何人、いや何匹かの猫は、ラッセルの気持ちを考えて、ラッセルに頼んだ。

ただ多くの猫たちは、リトルチャが研磨に出すといわれて、出した。元々無理やり、リトルチャから押し付けられたような小石だった。

リトルチャは、香奈の猫の部屋のスーパースターだった。香奈の家の猫たちは、スーパー猫だったが、人間と交渉するのは苦手だった。人間に負けるものかと頑張っていた、リトルチャは、リトルチャグループの人間には命令したし、正人程度とは堂々と交渉できた。


こんな猫はいなかった。リトルチャの三人の子供は、人間相手に相談もし、助言もしたけど、リトルチャみたいに強い命令はしなかった。猫は人間にお願いしたり、相談したり助言できても、命令は出来にくいのだったが、リトルチャはそれが出来た。

ゼニ儲けている事ではなくて、それが、リトルチャが香奈の家の猫の部屋で、みんなから頼られていた本当の理由だった。

例えば、リトルチャグループもチャタロウグループも法的には、リトルキャット運用会社の100%子会社だったが、正人に運営にはまったくタッチしないと約束させたのは、リトルチャだったし、配当として長い間大金を掠め取られていたのを、配当は利益の5%にすると正人と話し合いをつけたのも、リトルチャだった。


リトルチャは出資した金の何倍ももう払っているぜ、いつまで掠め取る積もりと交渉した。しかも受け取った配当の半分は、香奈の家の猫財団基金はもう一杯なので、猫特別基金として、リトルキャット運用会社に貯めておく事にさせた。

この基金は膨大になって、海外の資産会社に貯めていた基金の一部を正人は時々こっそりと、香奈オーバーシーズからの海外向けの融資や出資に回しているとやんわりと、元に戻せと言っていたのも、リトルチャだった。

新しい子猫たち No.314

2014-11-26 00:00:57 | 新しい子猫たち 
リトルチャは、お風呂好き

猫は、お風呂は嫌いな事が多いが、ジェルジュは子猫の時に、あの青年と一種にお風呂に入っていた。シャンプーもしてもらっていた。毎日ではないが時々入っていた。香奈の家にきてから、お風呂に入っていなかった。チビハナコにお風呂にはいりたいなあと漏らした。チビハナコが動いて、香奈の家の猫はなれに、猫用のお風呂が出来た。

入った後、バスタオルで体拭いてもらう人も必要だったので、猫お風呂の時間は特定されていて、面倒見てくれる人がいる時間に限定されていた。

リトルチャは、初めは怪訝そうにしていたが、試しに入ってみた。思わず気持ちが良かったので、病み付きになって、猫お風呂の当番の人も増員させて、香奈の家の猫たちは、順番で毎日お風呂に入るようにした。しかし、リトルチャは出来るだけ任せるとはいいながら忙しく、人間と違って一人で入れないので、たまにしか、お風呂に入れなかった。

富士山見学ツアーからかえってきて、体調が戻るまで、完全休養して、毎日検査を受ける事になって、暇なので、入浴剤を換えて、お風呂に毎日入っていた。

そんなのんびりとした日が続いていたので、あの山で拾った小石を眺めていた。ナニカ磨けば光るものを感じたリトルチャはリトルキャット貴金属の猫たちと相談して、この石をトップとした、純金のネックレスを作る事を考えた。

リトルキャット貴金属は、猫たちの会社だったが形としては猫野が社長になって、宝石の輸入と、海外の貴金属会社の子会社の親の親であり、オランダの子会社を宝石専門の会社のようにして、毛利貴金属にも宝石を納入したり、貴金属の美術品を作るなどの会社にもなっていた。ジブシティーにも猫野たち、貴金属細工専門の作業場も持っていた。宝石輸入の部署まであって、今では日本でも有数の宝石納入業者にもなっていた。

リトルキャット貴金属担当の猫たちは、この小石を猫野に渡し、磨いてペンダントトップにして、純金のネックレスを作ってくれるように頼んだここで間違いが起こった、猫野は、ナニカ宝石の原石だろうと普通に思った。

大切な原石だから、オランダの子会社にわざわざ取りに来させて、しっかりと研磨するように頼んだ。単なる小石とは知らなかった。オランダの子会社は大切な原石と当然思っていた。慎重に研磨する事にした。

そして本当に、それはエメラルドに近い宝石の原石だった。しかもキレイなブルーのエメラルドだった。そして見事なペンダントになった。

研磨する時にクズのような宝石も当然出来た。クズのような宝石も周囲の単なる土砂と入り混じっていた、それもリトルキャット貴金属に渡すのが習慣だった、

リトルキャット貴金属は、それを分離して、宝石のクズは別に安物のチェーンに使っていた、それで大きく儲ける事ができていた。

猫のプーチンは、エネルギー問題に取り組んでいた。話題になったレアメタルそしてもう一つのレアメタルも、内在するエネルギーを発電に利用しようと思ったのも、プーチンと言ってもよかった。形としては、人間のエネルギー研究の夢野が発見した事になっていたが、プーチンとの共同作業だった。

プーチンは敷地内の水のエネルギーは、この二つのレアメタルとの接触により、エネルギー移転で得られたものよりも多い事を知っていた。最近その乖離はより大きくなってきた事も知っていた。まだナニカ潜在エネルギーを含む物質があるのではないと、色々と研究していた。

エネルギー測定器も進歩していて、水だけではなく、色々な物質の内在エネルギーを測定できるように変えていた。プーチンは、リトルチャが小石を眺めていたので、小さい一つを欲しいと頼んでいた。

リトルチャも気前よく、一個分けてあげた。プーチンは、それをエネルギー測定器でエネルギーを測ってみた。驚く程、高いエネルギーだった。

プーチンは、夢野を呼んで、新しいエネルギー源がこの小石に含まれていると指摘していた。そして、クズのような宝石と周囲の土砂が混じっているものを一時借りる事にした。