のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.168

2013-11-13 00:00:16 | 香奈とコシロの子供たち
子猫たちはパソコンが得意


チャとココは香奈に取引を頼むのではなく、パソコンが得意な子猫たちが取引していた。



ココは今までの株式投資のやり方を変えてきた。一発倍増だけではなく、複雑なさや取りを考え出した。色々な株式の中で業種に拘らず、上がりの早いグループと遅いグループとに区別して、そのグループ毎の間でさや取りをした。上がり過ぎを売り、出遅れを買うのではあるが、その対象を一つの業種ではなく、幾つのグループに分けた。


それと先物を組み併せていた。改良型良子プログラムのココバージョンだったが、短期勝負と中期取引だった。


神子や神之助のお告げも猫たちは検討した。子猫たちはそれなりに連携して、ココの子猫たちは、スイスからの情報も教えてもらった。一発倍増の一点買いも少しはあったが、そんなには頻度がなかった。


それにココのチームも株式投資と連動する先物以外にも、チャのチームの影響を受けて、流れにのった単独の先物取引まで少しずつ初めていた。ココタロウはココの前では大人しい猫だったが、取引はそこそこ大胆だった。


ココハナコは勝気な性格のくせに、取引では細心の注意を払い、リスク管理も取った。のほほんとしたココジュンは、自由な発想で取引した。ただココの監視は厳しく、全体としてのリスク管理は、ココハナコが担当していた。オプションも検討してリスクを取っていた。


チャも先物や為替の波動性に注目して、その流れの中で細かく、売り買いの値段を設定した。儲ける事よりも損をしにくい取引になり、取引の頻度は上がり、取引も複雑になった。


スイスカナコインの年寄りチームが債券まではじめ、その注意事項や情報も当然読めた。チャのチームもいつの間にか、債券までも運用するようになった。リトルチャは商品相場とかデリバティブを担当し、株式投資とそれに付随する先物はチャタロウが担当するようになっていた。


子猫たちは、生まれて直ぐに、分岐状の水やリング状の一杯ある水や牛乳を飲んで、それぞれ英才ぞろいだったが、チャやココから取引の基本から教えてもらった事もあり、大きな意味では、チャやココの方針通りに運用していた。



チャやココは天才と言うよりは、自分たちの努力で、それぞれに投資スタイルを確立していった猫たちなので、自分の経験を元に事細かく、子猫たちに教えていた。


子猫たちは、生まれた時からの英才揃いであったが、経験が不足していたので、チャやココが血がにじむように努力していた取引手法や経験は、乾いた大地に水が染み込むように吸収していった。


この時期の子猫たちにとっては、チャやココは、取引での偉大なる師匠でもあった。実際の運用は、それぞれの子猫たちが担当していたので、それぞれに個性が出た運用にはなった。


子猫たちが、実際に運用するようになって、運用成績はグンと上がっていた。


香奈国内は神太朗の証券会社を使っていたので、ココのチームは、株式投資と株先物といくつかのデリバティブだけを取引していたが、スイスカナコインは総合証券会社のようになって、商品相場から為替、債券まで広がり、デリバティブも多様なデリバティブを行っていた。


チャもココも子猫たちを使い、一匹ではなく、複数で取引していた。2匹と3匹のチームが、昼夜交代していた。香奈は子猫たちにせがまれて、パソコンを増やしていた。日中はココのチームが、夕方からはチャのチームが取引していた。情報は、ネットからも入っていた。