のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.173

2013-11-28 00:00:39 | 香奈とコシロの子供たち


スイスカナコイン、コッソリートの証券会社を買収







コッソリートは牧場で隠居してから、急に元気になったが、コッソリートの子供も歳になり、コッソリートの子供の子供、つまり孫は証券に興味がなく、非上場であって株だけ持っても、失敗すればどうにもならないし、だれかに売ってしまう事も考えた。それなら、証券会社を売って信託財産でもした方がいいと思った。

















香奈はコッソリート一族もできるだけ株を持ったらといってきたが、普通に持たせれば、結局売るかもしれない。そこで、議決権なしの株を持つ管理会社にして、死亡や脱退時は、管理会社又はスイスカナコインに額面金額で買取りを請求できる事にして、子孫たちが株を持ちたいなら、管理会社に申請を行う事にした規約を作った。それをスイスカナコインも承諾して出来る限りの便宜を行うとする確認書を交わした。

















コッソリートとその子供たちは、思い切った安値でスイスカナコインに、ほとんどの証券会社株を売り、その証券会社は、コッソリート一族の管理会社に30%程度の議決権なしの株を更に安値で割り当て増資を行う事になった。議決権なしの株には、通常の株よりも、少し高い配当にするようにしていた。コッソリート一族への財政支援の意味が強いシステムだった。弁護士や税理士たちがなんだかんだと考えて、この方法を考えついた。最終的には、香奈とコッソリート一族を代表するコッソリートの子供が日本で正式な書類に署名する事になっていた。

















コッソリートの証券会社も資本金は小さいけれども、保有株も相当あった。スイスカナコインとの結びつきも強く、自己売買と同様だったが一般顧客へのコンサルティングサービスも充実していた。顧客たちに損をさせないようにする対面販売を心がけていた。