のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1157

2017-05-31 00:00:47 | 新しい子猫たち 

三人の誤算もあった。疲れていた筈なのに、風呂に入って休息していると元気が出てきた、腹もすいてきた


 


みんなが おミアゲの料理を食っている所に寄った。こんなに貰ってきたのかと思った。


 


しかも 幻の酒の純子まであるではないか


 


酒のんで、つまみを食っていると不思議な事に気が付いた。これは子供が好きな料理が多い、料理は見てはいたが、こんなに子供が好きなメニューではなかった。


 


結婚して家を出ていた筈の子供までなんでいるのかと思った


 


法律ゴロは少し違うが 離れて暮らしている筈の


母親までいて、料理は母親の好きな料理と子供の好きな料理だった


 


しかも、三人とも 家族からは、アンタ若くなったよ、何があったのと聞かれる始末だった。


新しい子猫たち No.1156

2017-05-30 00:00:05 | 新しい子猫たち 

徹は


お前は余計な事をよく言うな、余韻の中で察するのがいいんだ、お前のように言っては身も蓋もないと 瑠璃を叱った


 


ただ三人は、忘れていた事を思い出し、アッチコッチと働いていた事もあり、疲れがド~と出た


 


この三人も自宅に帰る事になって、治部交通の車が用意された。ただ運転士以外に治部ホテルの人が前に乗っていた事にこの三人は気がつかなかった。


 


荷物も色々と運ぶこまれたのも気が付かなかった


 


家に帰ると二人の会長の家には娘夫婦とか息子夫婦までいたが疲れていて、直ぐに風呂に入った。先におミアゲの料理を食べますよと云う奥さんの声にも勝手に食いなと返事して、そんなもの貰ったかしらと思いながら。


 


法律ゴロはまだ若かったが、奥さんの両親とか母一人子一人で育った、その母親までいるのに驚いたが、やはり疲れていたので直ぐに風呂に入った。


新しい子猫たち No.1155

2017-05-29 00:55:02 | 新しい子猫たち 

敷地内の治部ホテルは、元々 敷地内の治部一族のために建てられたようなホテルで レストランは治部一族の食堂でもあった。


 


そして治部ホテルは、顧客の細かい所まで気配りできるようにしていたホテル、俊子はそういう風に治部ホテルを作り上げていた。ホテルのどんな業務であっても、すべて顧客が満足できるようにしていたし、スタッフはどんな業務であっても、業務をこなせると報酬は上げた。ベルボーイのオッサンがフロントのエライさんより報酬が高いのはザラだった。


 


このオッサンの会社は、どこどこ系、ビールを出すなら、どのビール、ビールが好きか、お酒が好きか、どの銘柄にするかなどは、全て担当の客室係は知っていた。


 


敷地内の治部一族についてはこんな料理が好き、家族構成はどうたらは全て頭に入っていた


 


ただ あの法律ゴロと二人の会長については何も判らないので、どんな家族、奥様の好みとかお電話してもいいですか とさり気なく聞いていた。三人は気配りしてアッチコッチと動いていて、自然な会話で出てきたので、聞かれた事すら忘れていた。


 


大体の騒ぎが収まった時に、徹が三人に対して、御苦労さまでした。世話役にした、正人はボーとしていただけなのに、君たちはよくやってくれたと労いの言葉をかけていた。


 


徹は追加して、


君たちの働き方を見ていると、瑠璃は案外よくやっていたと実感したよ、香奈もそう言っていたよ、人間ある程度のホジションにつくと、その人の評価は、部下がどう育っているかで評価される、部下に対する評価がその人の評価になる。この一件で瑠璃の評価は上がったよ。


 


三人は素直に喜んでいたが、瑠璃はイラン事を言った。


 


要するに、お前らの評価はお前らの部下に対する評価の結果となるワケだ、そういう視点で部下を そして部下の仕事をお前ら自身が見ているかを考えろと云う事だ。ココはお前らの会社の実態をお前らの評価としただろう、世間はそういうものだ。


新しい子猫たち No.1154

2017-05-28 00:51:00 | 新しい子猫たち 

本格的に料理が運び込まれ、治部一族も三々五々集ま;り出した


 


和食の鉄人の予想通り、結構な人数だったが、フグ鍋とは云え、取り分けた、小鉢を一つ取ればば、それ以上がっつく奴はほとんどおらず、和食の鉄人が用意した、その他の和食のメニューも素晴らしく、箸を出したい料理でもあって、その上香奈の隣のレストランの洋食の鉄人たち、フレンチの鉄人、イタリアンの鉄人などとも云える、シェフたちのオードブルも素晴らしく、あれもこれも食っているとフグ鍋の減り方は抑制されていた


 


ただ、治部一族の長老たちは、アッチコッチをウロウロして会費代を浮かそうとガッツク小市民ではないのて゛、自分ではそんなに動かなかった。


 


治部ホテルのレストランの人は取り分けに追われ、各家の世話役になっていた筈の、正人、内科の重鎮、神之助は、元々そういう気遣いが出来る奴ではなくて、いかに長老たちとは云え、コイツラにあれもってこい、これ持ってこいとは云うよりは、治部一族からみれば、遥かに若い、二人の会長たちと法律ゴロの方が頼み安く、またこの三人は気配りも出来た。結局この三人はアッチコッチと動き、治部一族の長老たちから、君は誰との質問を受けて、自分をアピールする事も出来た


 


治部一族の長老たちは、延々と食っている人たちではなく、本質的にする仕事はないが、それぞれの組織での責任は重く、考えないといけない事は多く、そんなに長くはこのパーティー会場にはいなかった。治部ホテルのレストランのコック、係員たちはその事情はよく知っていて、小分けにし、タッパー、重箱を用意して、帰ってから つまめるようにして渡すのだった。


 


長老たちが三々五々と帰ると、用意していた料理も少しつづ無くなっていった。


 


 


新しい子猫たち No.1153

2017-05-27 00:10:05 | 新しい子猫たち 

鯛の小骨を取ったほぐし身は、香奈のレストランで処理されて、ココとタマミの前に置かれた。なかなか新鮮な鯛だったが、ココはちょこちょこと食ってそれでお終い、タマミは若いだけにもう少し食ったが、香奈の家の猫たちにとっては、食い物はいつも目の前にある状況が続き、ガツガツと食べる事がほとんと無くなってしまった


 


 


二人の会長と法律ゴロは、瑠璃も入れて少しは話したが、瑠璃の目線は、ココとタマミが食っている所に移り、話は盛り上がりを欠いた。ココは言いたい事を言うと大体それ程 根に持たないが、二人の会長の心に深く突き刺さっていた。たかが猫の言う事と云う思いと、気にはかかっていた部分でもあったのが厄介だった


 


治部ホテルのレストラン部門が、夕食の設定を始めだしていた。瑠璃興業のハゲタカ部隊は本質的にはよく気がつく、気配りの出来る奴らでもあって、用意を眺めるだけでなく、少しは手伝いをし出していた