のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.163

2013-11-18 00:00:12 | 香奈とコシロの子供たち



ジブ交通は


神二郎に相談して、神二郎はロボットや未来エネルギーの徹や勝と相談し、


新しい電車はないでしょうかね。モノレールとか考えているですけどね


ちょうど大介の未来テクノロジーの協力会社で、且つ、カミヨニンジニアリングも出資している会社で、新型機関車のようなものを考えていた。


これは自走式の列車だった。昔の蒸気機関車のように電線などなくても走るタイプだった。エネルギー効率も高い。ソーラー、鉱石エネルギー、そして化石燃料をトリプルで発電させながら動かすと云うものだった。元々自動車用と考えていた。


徹はこれは面白いかもしれないよと言った。


勝は足りない気がすると言った。自走はいいけど遅いよ、これでは。


高架にするなら、圧縮空気をジェットのように出して、車体を浮かせたらどうなのとか言い出してなんだかんだと色々な人が入り、


ヨーロッパの会社の発明を入れて、リニアのような、飛行機のような、自走車のような電車のアイディアが出来た。


ジブシティーのロボット工学の工場で作る事になり、菊子金属が車体を設計し、ソーラー金属を高架の上にして、モノレールのような訳のわからない電車が出来、なんだかんだの許可も取り、あの私鉄の駅に接続した。


冶部東京不動産は駅付近に、ターミナルビルなどの周辺設備をする事になった。この駅の周辺は活気付いてきた。


あの私鉄は、神子がかなり、株式保有を増やしていたので、この乗り入れには協力した。そうして、あの私鉄の駅に乗り入れてる事になった。


ジブ交通が、近代的な電車なのに、あの私鉄はポロイ電車だった。あの私鉄は、設備増強して、鉄道事業も革新したいと思った。いっその事、マラソンより少し長い程度の線路なので、全線高架の工事をしたいとジブトラストに相談した。


神二郎は、ジブ交通として、ドーンと割り当て増資に応じる事にした。既存の線路の上に新しい線路を付け加えるための資金を出した。その資金の中で効率的に設備を作るために、ジブ交通がその工事全体を請負い、実際は各企業に工事を振り分けた。


この事がきっかけとなり、やがては、ジブ交通は鉄道建設工事も請け負う会社にもなった。海外では、アメリカとヨーロッパでは、未来テクノと共同して、鉄道建設工事を請け負った。アジアと南米では快適グループと組み、アフリカではカミカミの資本も入ったアフリカ快適グループと組んで、結構注文も取るようになるとは、この時は、まだ誰も判らなかった。


とりあえず、この時はテストケースでもあり、未来テクノ傘下のヨーロッパの会社やアメリカの会社も寄ってきて、更に改良を加え、菊子金属も軽くて、丈夫とか云う電車を完成させた。


結局透明チューブの中を圧縮空気で押し出して、ジェットのように走る電車が出来た。ジブスタイルトレーンの原型だった。


都心から遺伝子研究センターまで30分から40分で走った。あの私鉄も一気に業績が好調になり、株価は、神子の予測通り、倍になったが、あの私鉄は、もうジブの傘下になってしまった。正確には、ジブトラストとジブ交通が過半数の株式を持った。


神子のグループは、長期保有株なんぞは保有しない主義なので、香奈に相談した。香奈は、新しい会社、ジブトラスト交通を作り、その会社がこの私鉄とジブ交通の親会社となり、あの私鉄は今まで通り上場して、ジブ交通はいままで通り、非上場企業となった。


ジブシティー内の土地を走る鉄道は、ジブ完全資本を維持した。ジブシティー内の土地に、ジブトラスト以外の関係者が入り込む事を防いだ。ジブトラスト交通は、ジブ交通の半分の株式を、ジブトラストの神二郎のグループから買い、あの私鉄のジブトラスト保有株の半分は市場外取引で、市場よりも安く、ジブトラストの神子のチームから買った。


ナンダカンダと複雑な事をしたが、神子のグループと神二郎の新宿は、それぞれ独立採算だった。神子のグループの運用枠から、あの私鉄の保有分相当を外し、神二郎の新宿の運用枠からもジブ交通の保有分を外す事もした。神子のグループは大きく儲ける筈が、程ほどの利益になってしまった。


しかし配当は、それぞれのチームの利益に加算された。経営統合のような、持株会社のようなジブトラスト交通であり、あの私鉄も今まで通り経営した。それが香奈采配だった。


ジブシティー内には、透明チューブのようなものを蜘蛛の巣のようなネットワークを作り、歩く歩道ではなく、動く部屋のようなものが、圧縮空気で少し浮かせながら、押し出させていくようにして、研究所まで通して、ジブシティー内の交通も便利にした。これはジブシティー株式会社のサービスラインだったが、運営や建設はジブ交通が受け持った。


そして香奈の家の食堂から、ジブ本体、学術センター、ジブシティーへと向かう、香奈専用のプライベートラインも作った。


これは高齢の香奈専用ラインであり、香奈の家の近くの食堂前から、ジブトラスト前、学術センターの理事長室、ジブシティー株式会社の会長室前の警備員詰め所の横に出るようになっていた。


香奈は猫好きで猫でもつれてきたらと思い、意味もない猫ボタンが、出入り口付近の下に、猫でも押せるボタンを作った。猫ボタンと聞くと香奈は喜び、諂いのおっさんたちは面目が立った。


あの私鉄沿線は、ジブトラストの不動産チームが開発する事になった。ジブシティーはなんだかんだと工場やオフィスが増え、研究所も、ジブトラスト総合研究所以外にも、神元と聡美の食品会社の日本研究所とか、神代と大介のカミヨエンジニアリングの統合研究所なども集まり、学術ゾーンとなっていた。


結局、ジブシティーの中心部は、ジブ関係の企業で固めて、ジブシティー株式会社が直営する高層賃貸マンション群も建て、ジブシティー中心部には、オフィス街、恵の第二ジブタウン、大きなニコニコホテルなども置いた。


神三郎は結局、エンジェルホープジャパン病院の院長になった。エンジェルホープジャパン財団がメインに出資し、マチコジブ記念病院、冶部産婦人科小児科病院、製薬、財団なども少しづつ出資した病院になった。


恵たちの第二ジブタウンには、安いよスーパー、お元気レストランや新吾たちの料理店なども入ったレストラン街、有希のブランド品、冶部洋服などの入ったショッピング街、上層はオフィスゾーンとなっていた。まさしく大きな都市になった。それは全部ジブシティー株式会社の保有するビル群だった。