のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.524

2015-07-31 00:00:24 | 新しい子猫たち 

瑠璃は頭が切れただけではなかった。語学の鬼才でもあった。東大の学生時代から語学はスバ抜けていた。英語だけではなく、フランス語とドイツ語に堪能だった。ネイティブに変わらぬ発音をしていた。行った事もない国なのに、その国の人と普通に話せた。元々フランス人だった先生のおかしな英語もなんなく判ったのはその所為だった。



香奈もアメリカでMBAを収得したが、英語は特に深く勉強しないでも話せていたが、瑠璃は特別だった。香奈の家系でも瑠璃と性格が似ると語学の鬼才の才能も遺伝していた。珠実も則人も語学の鬼才と云う点では似ていた。瑠璃に近ければ、近い程語学は堪能だった。瑠璃と性格が異なる、奈津美や正人は英語は自然と話せるが、語学の鬼才と云う感じではなかった。



それは兎も角、瑠璃はドイツの女性政治家を経由させて、欧州の多くの国の首脳と秘密のコンタクトがあってうるさ型のロシアの大統領とも話ができた。



瑠璃は資源とエネルギーの世界では有名なハゲタカとして知られていたので、瑠璃との交流は秘密の内に行われ、瑠璃も権力を利用する直接的な対応は避け、それでも利用できるものは利用していた。



瑠璃興業の各国の頭の切れた奴らの資源に対する知見も各国の指導者は密かに聞く機会を作っていた。



香奈オフィスとしては、各国で公明正大なビジネスを心がけるようにしていたのも、彼らには好都合だった。裏では、かなり深く繫がりながりながも、表向きは、奈津美の云う公明正大なビジネスを貫いていた。



ぼろ儲けは、瑠璃興業の幹部たちの個人会社がキーとなり、そこに瑠璃興業として絡みながら、利益を瑠璃興業にも渡し、実際のビジネスになるといつの間にか香奈オフィスが行っていたと云う事が多かった。



各国で出来ていた、新しいレアメタルの国際条約のための各国の組織にも、こうしたた奴らは、顧問とか色々な肩書きできっちりと参加していた。エネルギー問題では有名な奴らは、瑠璃興業の人間か、瑠璃興業と裏でツルンデイル奴らばっかだった。


新しい子猫たち No.523

2015-07-30 00:05:37 | 新しい子猫たち 

瑠璃は頭が切れたが、大きなコンプレックスを常に持っていた。それはいつも香奈と比較されると云う点であった。



瑠璃の頭の良さは特別だったが、香奈の全体的な構想力と判断力に比較すれば、輝きはなくなってしまっていた。



瑠璃は各国で頭の切れた奴らを抱え、小ハゲタカになった奴らとか、資源エネルギーの世界では有名な奴らを抱え、瑠璃興業は各国とも金を貯め、各国の香奈オフィスの中核の首脳としていたのに、香奈が持つ全体的な人望には及ばす、全人格的にみて優秀な人を抱えて、全体と調和していけるのは、やっぱり香奈側近グループで、そこに奈津美側近グループがそれをカバーしていっていた



瑠璃側近グループは頭が切れたが、全体をリードできる全体的な力は乏しいといわれ、瑠璃も自覚していた。



資産としても瑠璃は他の人と比較すれば、ごっそりと持っているのに、香奈の総資産は、多くの人たちが勝手に増やしていたのに比べると遥かに劣っていた。



瑠璃のグループはそれぞれ頭が切れて、ごっそりと稼いでいたが、香奈の場合は、その人が協力者を増やし、協力者が又協力者を増やして、香奈ではなく、みんなが集団となって金を増やしていたので、香奈と瑠璃は比較できない差がついていた。



瑠璃自身も頭が切れて、頭の切れた奴らを多く抱えて、金も待っていたのに、香奈と比較すれば、突然タダの人になってしまうのだった



瑠璃が、その女性政治家を応援したのは、自分のコンプレックスとトップになりたいと云うその女性政治家に親近感を感じていたのが、大きな理由の一つでもあった。



自分はトップにはなれなかったが、その女性政治家ならトップになれるかもしれないと思って、色々と知恵を授けていた。



女性政治家も人を上手く利用して、いつの間にか、ドイツのトップになって、瑠璃も喜んでいた。



女性政治家も瑠璃に、お母さんやお祖母さんみたいな親近感を持っていた。ただ表面的には香奈と面談すると周囲に告げていただけだった。



瑠璃は世界で有名なハゲタカと云われ、香奈が世界的な指導者と見られていたのと違っていた。



瑠璃は金もあるし、頭も切れ、影響力もあったが、所詮ハゲタカに過ぎなかったが、香奈は経済的な所見を高く評価されていた。


新しい子猫たち No.522

2015-07-29 00:18:05 | 新しい子猫たち 

瑠璃興業は頭が切れた奴が揃っていた。ハゲタカ風のゼニに汚い、いや儲かる事に飛びつつく奴も多かったが、基本的にみんな頭はよかった。そういう奴らにはまだ学生の頃から飯を食わせて、育ててきたのだった。ハゲタカにも投資は必要だった。



瑠璃は、香奈とは違い、人間の風格そのものには関心はすくないが、頭が切れない奴には冷たかった、瑠璃興業は、頭が切れる事が大前提だった。そして中国の総書記の二人の息子も頭が切れた。



瑠璃は香奈の意向も聞いて、学費に生活資金も入れた奨学資金を出していたが、瑠璃興業にとっては、そんなに特殊な事ではなかった。瑠璃が認めると、今までも多数行われていた。瑠璃にとって、この奨学金はいわば投資であって、セコイ銭を惜しむハゲタカではなかった。



世界の瑠璃興業には頭の切れた奴らが揃っていた理由の一つでもあった。そんな奴らは同時に香奈オフィスにも籍をおいて、香奈オフィスの各地の首脳にもなっていた。



奈津美も香奈オフィスとしても奨学資金は出していたが、公明正大に行い、対象人数も多く、奨学資金そのものは、生活全てを支えるよりも、応援する程度になっていた。当然頭の切れた奴は、瑠璃興業とは少し違っていて、ただ公明正大に振舞うように見えるように行動するのは得意だった。



瑠璃は世界では有名な資源ハゲタカといわれていて、政治とは一線をおいてはいたが、個人レベルでは親交があった。



瑠璃はドイツの機械販売会社を総括していたが、この会社は、機械の子会社となっていたドイツの機械会社の販社としてスタートしていたが、今は巨大な商社のような会社となり、ドイツだけでなくて、ヨーロッパ全域で商売していた。販売する機械も各社の機械を扱い、機械のドイツの子会社は、今ではこの機械販売会社の子会社と思っている人が多かった。



瑠璃は昔知り合った、ある女性政治家を応援し、この会社を経由して資金提供もした。瑠璃は資源ハゲタカとして世界でも有名、いや悪名が高かったので、瑠璃と仲がいいと思われるのは損だったが、香奈はヨーロッパでは有名な人だったので、香奈に会うと言えば、それで十分だった。





瑠璃の凄さは理非曲直には弱いが、頭が切れると云う点では香奈以上であった。それにその女性政治家も頭が切れた。瑠璃もなんとなく親しみを感じ、その女性政治家も瑠璃の頭脳には一目もニ目もおいて、個人的に相談し、瑠璃もゼニにもならないが特別にこっそりと相談に応じていた。


新しい子猫たち No.522

2015-07-28 00:00:05 | 新しい子猫たち 

瑠璃興業は頭が切れた奴が揃っていた。ハゲタカ風のゼニに汚い、いや儲かる事に飛びつつく奴も多かったが、基本的にみんな頭はよかった。そういう奴らにはまだ学生の頃から飯を食わせて、育ててきたのだった。ハゲタカにも投資は必要だった。



瑠璃は、香奈とは違い、人間の風格そのものには関心はすくないが、頭が切れない奴には冷たかった、瑠璃興業は、頭が切れる事が大前提だった。そして中国の総書記の二人の息子も頭が切れた。



瑠璃は香奈の意向も聞いて、学費に生活資金も入れた奨学資金を出していたが、瑠璃興業にとっては、そんなに特殊な事ではなかった。瑠璃が認めると、今までも多数行われていた。瑠璃にとって、この奨学金はいわば投資であって、セコイ銭を惜しむハゲタカではなかった。



世界の瑠璃興業には頭の切れた奴らが揃っていた理由の一つでもあった。そんな奴らは同時に香奈オフィスにも籍をおいて、香奈オフィスの各地の首脳にもなっていた。



奈津美も香奈オフィスとしても奨学資金は出していたが、公明正大に行い、対象人数も多く、奨学資金そのものは、生活全てを支えるよりも、応援する程度になっていた。当然頭の切れた奴は、瑠璃興業とは少し違っていて、ただ公明正大に振舞うように見えるように行動するのは得意だった。



瑠璃は世界では有名な資源ハゲタカといわれていて、政治とは一線をおいてはいたが、個人レベルでは親交があった。



瑠璃はドイツの機械販売会社を総括していたが、この会社は、機械の子会社となっていたドイツの機械会社の販社としてスタートしていたが、今は巨大な商社のような会社となり、ドイツだけでなくて、ヨーロッパ全域で商売していた。販売する機械も各社の機械を扱い、機械のドイツの子会社は、今ではこの機械販売会社の子会社と思っている人が多かった。



瑠璃は昔知り合った、ある女性政治家を応援し、この会社を経由して資金提供もした。瑠璃は資源ハゲタカとして世界でも有名、いや悪名が高かったので、瑠璃と仲がいいと思われるのは損だったが、香奈はヨーロッパでは有名な人だったので、香奈に会うと言えば、それで十分だった。





瑠璃の凄さは理非曲直には弱いが、頭が切れると云う点では香奈以上であった。それにその女性政治家も頭が切れた。瑠璃もなんとなく親しみを感じ、その女性政治家も瑠璃の頭脳には一目もニ目もおいて、個人的に相談し、瑠璃もゼニにもならないが特別にこっそりと相談に応じていた。


新しい子猫たち No.521

2015-07-27 00:00:32 | 新しい子猫たち 

新しいレアメタルの特徴としては純度が高くなると爆発的なエネルギーが発生して、これは兵器としての使用が可能となるが、化合物となるとこの爆発的なエネルギー発生はできない事が知られていて、規制としては純度をどの程度にするか、検出方法はどうするか、精製方法の規制をどうすべきが話し合われていた。





技術的な見解は、ほとんどがジブ総研の研究、エネルギー関係の専門家は瑠璃興業絡みの人間が要所にいて、瑠璃にはすべての流れが見えていた。





しかも香奈オフィスのレアメタル戦略本部の部長は瑠璃側近の瑠璃興業の役員兼務であった。





最近の研究では、新しいレアメタルとある元素との間で成り立っている、ある化合物が、単なるエネルギー発生では安定的、持続的に出来る事が判ってきた。その化合物は、瑠璃が強欲本家から買った山の深層にあって、市の持ち山にも、この鉱脈が続いていると思われて、簡単な調査でもその事は裏付けられていた。





しかもこの化合物は、国際条約で規制対象にはしない方向に、持って行こうとしていた事も瑠璃はちゃんと知っていた





今までは原油ビジネスの利益維持のために、大型の発電装置は普及させていこうとはしなかった香奈オフィスだったが、日本の地域再生プロジェクトで安価な中規模発電を各地に売り込んでいって、世界でも、新しいレアメタルを組み込んだ発電装置を売り込んでいっていて、世界では大中規模のレアメタル発電の発電所が大きく建設中でもあった。





要するに、これで瑠璃は儲かると思っただけの話だった。