のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1475

2018-04-30 00:00:49 | 新しい子猫たち 

何しろ この猫はまだ奥さんを信用していない


 


奥さんは 賢い猫だと彼から聞いていて、猫にご機嫌を取るために高いキャットフードを買ってきて、上げた。彼は高い高級カリカリを上げてから出かける。時々ヒラメだったり、タイだったり、マグロの刺身を猫と一緒に食べていた。ヒラメなら食うだろうと高級なキャットフード、少しだけ贅沢と云うペーストタイプを上げたら、見向きもしない、皿の中で干からびて、ほってしまった


 


彼も偶には出張の行くが 猫と話あって、余分に高級カリカリを多めに入れておく。奥さんは水を替えてあげてと頼まれるだけ。


 


可愛い子犬だったら、自分の言う事は聞くだろうと思ったのだった。


 


彼は、猫に聞いてみた。猫はいいと言った と彼は言っていた。


彼は言わなかったが、猫は あの人も自分の言う事を聞くペットが欲しいんだ、あの人は天才少女から優秀な女の子となったような人だろう、主役でないとイヤと云う、我儘なんだろうね と言っていた。さすがの彼も そのセリフは言えなかった


 


新しい子猫たち No.1474

2018-04-29 00:00:50 | 新しい子猫たち 

この二人は 猫と犬を飼っていたが


 


元々旦那が猫を飼っていて、この猫は賢い、奥さんを単にお手伝いさん程度としか思っていなかった


 


それに驚く事に 猫用のパソコン タブレットタイプまで持っていて、旦那とはメールのやり取りまでしていた


 


旦那と猫とは 言葉が判るのか 旦那が帰ってきたら 猫と話し合ったりしていた。ニャーと云っているだけの筈なのに会話が成立していた。


 


奥さんは 疎外されたような気がして 自分に忠実な犬を新しく飼った


新しい子猫たち No.1473

2018-04-28 00:00:41 | 新しい子猫たち 

ジブシティーとはそんなに離れていない所に 若夫婦が犬と猫を飼っていた。旦那はいわばエリートサラリーマン、奥さんも優秀だったが、フルタイムの勤務は難しいと思って、会社を辞めていた。直ぐに妊娠しそうな気もした。


 


ただ準備万端でも 簡単に妊娠しない、パート労働するのは、優秀な姉ちゃんだけに気が進まない。


 


たまたま チャタロウグループのある会社で勤務時間は、ご都合に合わせる事も可能と云う噂を聞いて、面接に行ってみた。話をすると本当に短時間労働でもいいらしい、非正規かと思えばそうではないらしい。ちょっと報酬は下がるが、労働時間は比較的自由な 企画室勤務。初めはホンマかいなと思っていたが、パートさん扱いもしないし、ちょっと安い報酬だったが、昼頃出て、夕方前に帰る事もできた。こんな会社があったとは。旦那も噂では聞いていたがホントなんだねと一言、あんな会社が存続できるのは不思議なんだけど、信頼も高い、利益はそんなに高くはないが、着実なんだね。主婦の再就職先としては理想的だろうね、良かったね。


新しい子猫たち No.1472

2018-04-27 00:00:53 | 新しい子猫たち 

リトルチャグループの会社の社員厚生には 信じられないものがあったが、首脳はそれをアピールする事はしなかった


 


過労死、長時間労働の事件があると 引き合いに出される事もあったが、チャタロウグループの首脳たちは、取り上げられるのを喜ばなかった。むしろ黙っていた。


 


今はグループの経営にとっては、チャタロウ十則は重荷に変わっていた。チャタロウ十則はチャタロウの才覚がそれを支えていた。チャタロウも不死ではない、リトルキャット九州の社長も盛んに活動していたし、リトルキャット九州からナンダカンダといった名目をつけて金を渡して、他のグループの経営を支えていたのが現状だった。チャタロウ十則を可能とする経営のレベルは高いし、難しいのだ。チャタロウが元気を無くした時の運営の難しさを知った首脳たちはそれが良く判った。


 


ただ元気になった チャタロウは、出来る限り チャタロウ十則の完全適応を求めたし、経営が成り立つように助言もした


 


社員を幸福に出来ない経営に未来はないとまで言った


 


チャタロウグループには、あまり宣伝していないがペット手当があった。猫たちは身勝手な猫が多く、猫手当だけでいいとかいったが、それはマズイと他のペットにも適用となった。ペットだけに適用するのもオカシク、人間の子供、老人などにも適用が拡大していった。猫や犬などのペットを飼うのに役所に届けて戸籍には入れない。子供や老人についても血縁がドーダ、戸籍はドーダとかには当然しなかった、世話している人、動物が入れば、会社として支援しますよと云う 画期的な趣旨だったが、そんな手当があるのも黙っていた。


 


チャタロウグループの首脳にとっては、理想と現実の経営との闘いなので、そんな経営の足枷に成り得るものをアピールする積りはなかった。それでなくても経営は難しい。チャタロウが元気になっては、これを廃止するのは難しいと云うよりも出来ない。しかし 隠そうとするとかえって有名になるもので、 これは密かに有名になっていった。


 


新しい子猫たち No.1471

2018-04-26 00:38:30 | 新しい子猫たち 

チャタロウは リトルチャとは兄弟で且つ、若いときは相場で金を作った猫だった。リトルチャ程 相場の天才猫ではないがそれなりに金を作った。チャタロウグループにも実は運用会社があって、リトルチャおひざ元の運用グループとの付き合いもある


 


親父の チャ も スイスカナキャットにはチャタロウ分の金はしっかりと置いていた。スイスカナキャットは運用もするが 現金比率は高いのだ


 


チャタロウグループの運用部門には人間のヘッドも実はいて、こうした事情を薄々知っているし、この運用会社として スイスを初め、タックスヘイブンの国にも分散しているのも知っていると云うか、運用原資を分散させている張本人でもあった


 


チャタロウがチャタロウ十則を決めたのも この金があるからだった。


 


ただリトルチヤグループも同じだが、チャタロウグループの基本的な骨格は、もう一つの大きな銀行の退職者が中心で、口が堅いのだ


 


チャタロウグループの運用会社には金があった。分散していて、国内にある金は膨大ではないものの そこそこあったし、海外分はヤタラとあった。スイスカナキャットに保管、運用を頼んでいて、それはむしろ増えていた。そこまではチャタロウグループの首脳とは云え、判らない。


 


それにチャタロウグループの首脳たちも そんな まさかの金に手を付けたら、それは終わりを意味するとの思いもあった