のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1713

2020-11-30 01:36:59 | 新しい子猫たち 
この子猫は ココの覚えがメデタク

しかも 猫は勝手な生き物なんだが アッチコッチと気配りを忘れない。ココシロにもココにも ヘイヘイと 意見を聞く。


ココは 香奈の家の猫の中ではうるさ型の化け物 みたいな高齢猫。リトルチャでも滅多に逆らわない


あの中層マンションは豪華ではあるが ある特殊性を持っていた。それは香奈の隣のレストラン からデリバリーを受けられる。配達は 前科者更生組織 で 手配する事になって、ニコニコサービスの 掃除・洗濯 等のサービスも受けられる。勿論ゼニはいるが。ここにもマスターの気くばりがあった。リトルホワイトが喜ぶと踏んだ。そしてその通りになった。


入居者は ジブの管理がセレクトした。いわばジブの功労者や協力者にとっての勲章みたいなものと化した。金は実はドーにでもなった。ジブの功労者は大体ご苦労さんとジブの議決権なしの株式を持っている、この株式は議決権はないが配当はちょっと多い。サービス代金はそれで充分 手持ちの金がなくても 銀行はジブの言いなり、イヤな顔をすると お宝銀行のシェアが増えるだけ。


このシステムは マスターと云うよりもリトルチャの意向を受けた お宝銀行の頭取が考えた。もっとも頭取室の頭の切れた奴らが実際には動いた。それはみんなに判っていた。

新しい子猫たち No.1712

2020-11-29 01:32:52 | 新しい子猫たち 
彼の家ではココシロの影響力は圧倒的 大きなプレジデントチェアに 小さいココシロが座っているとドーンと大きく見えた


マスターと呼ばれた子猫は ココシロの前に出るとオトナシイ 家では圧倒的な存在があるのに。


奥さんは気が付いた。ココシロの圧倒的な存在感があるのに どこか のんびりした雰囲気があった。ペットショップで買った犬さんは普通の犬ではあるが、子猫たちと子犬たちを世話していて みんなからお父さんと呼ばれているような。この犬が のんびりとした雰囲気を作り出していた。


あの犬さんは 新しく来たあの純血種のメスと結局 仲が良くなった。出来た子犬たちの面倒を見てくれて、いつしか 年下の男の子から旦那になって、マタマタ子犬たちが出来た。そして犬だけでなく 子猫たちの世話をしだした。


マスターも この犬には世話になった。マスターもお父さんと呼んで のんびりしていた。マスターは賢い、中層マンションとか整地作業のシステムまで 並みの税務ゴロとか法律ゴロ以上のシステムを考え付いていた。もっとも本当の税務ゴロとか法律ゴロの意見もちゃんと聞いていた。 陽太親衛隊の奴の家では子猫とは云え、先生とみんな呼んでいた。大阪のオッサンまで意見を聞きに来る。オッサンのあの基礎センター構想も実は マスターの意見を ちょっとあの幹部に言うと コイツは飛んできて相談していた。とても猫と云う感じはしない。陽太親衛隊の奴も話し込んで意見を拝聴している。猫と云うよりも先生。普通の猫とか犬がいれば雰囲気は変わる


新しい子猫たち No.1711

2020-11-28 01:30:28 | 新しい子猫たち 
大きな家具とかは倉庫に預け、手荷物だけ持って 彼の家に


彼の家 と言っても マンションみたいな中層のビル、空き部屋は多い。しかも みんな余程の事がないと一階と地下一階のロビーにいる、変な家。地下一階のロビーは香奈の隣のレストランから派遣があり、簡単なものは直ぐに作ってくれる。掃除・洗濯は ニコニコサービスが定期的にしてくれていた


陽太親衛隊の奴の奥さん は下着を洗濯に出すのは躊躇っていたが この家にいる三人のバアサンたち は平気だよ、彼らはプロだよ、ちゃんとしてくれる、敷地内の家はみんなそうみたいだよ。


奥さんは 大変楽になった。 そうか敷地内の女性はみんな仕事をしている、仕事しないと身が持たないのだ。金儲けだけではないと漸く判った。

新しい子猫たち No.1710

2020-11-27 01:27:52 | 新しい子猫たち 
陽太親衛隊の奴 の奥さんの実家は 東京では名門 屋敷も古いが歴史的遺産とも云える 立派な屋敷、それを今のチャラチャラとした家に建て替えろとはとても言えない


広い庭に 中層の高級マンションを建てて、入居者も 審査して 変な金だけあるような奴には決して売らない と リトルチャと瑠璃興業の不動産部門のチーフとなった奴は言った。契約も複雑になっていて 部屋の使用権を売り、 その部屋を処分する時は 元々の不動産部門が 当初の契約金の一定の金額を引いたもので買い取る というもので変な奴に転売される事も防いでいた


この辺り は東京では有名な お屋敷町で潜在的需要は高いと不動産部門は踏んでいた、非公式な話は既にしていて、希望者は多そう。それにまだまだ 庭は広い。池まである。


元々の屋敷も補修するとか言って、一定期間 彼の家のビルに引っ越した。部屋は一杯空いていた

新しい子猫たち No.1709

2020-11-26 01:26:59 | 新しい子猫たち 
話はココシロがこの家に見学に来た時に遡るが、ココシロはこの家の雰囲気が のら猫時代を過ごした ジイサンの屋敷に似ていた事に気が付いていた。


その話を マスターに名付けられた 子猫にも言ったし、ココにも言った。ココは香奈ファイナンシャルの幹部にもポロっと言い、その話が瑠璃興業の幹部にも流れた。あのジイサンの屋敷と云うか山は密かに瑠璃興業内部でも評判の例のレアメタルの宝庫となっていた


再開発の話は 密かに瑠璃興業から 各方面に折衝が続いていたのだ マスターはその動きに対応していた。


結果的には この時の再開発で陽太親衛隊の奴の奥さんには巨万の富が入り、もっともそれ以上の富が瑠璃興業にも入った