知加子は、大学では、一心不乱に教育や研究し、日本を代表する経済学者と言われるようになった。ブータンの国民総幸福量と云う考えに、計量経済学と財政学を取り入れ、国民福祉経済学と云う訳の分からない学説を提唱し、みんなを煙にまいた。福祉に使う金を現実的な内需喚起効果と計算し、福祉予算での内需喚起を強く主張し、陽太の影の経済顧問と云われるようになっていた。
しかし、家では、色ボケ女と変わり、いつのまにか、聡美と色ボケ同士で仲良くなり、あれの舐め方やしゃぶり方そして体位の話をして盛り上がる、エロ友達となっていた。
哀れな子供達は、色ボケ女のエロ話に付き合えず、気の毒な事に真面目に勉強していた。夜勤族の聡美と大学教授の知加子では、時間がずれたが、午後に知加子が家に自宅研修している時に、時たま、エロ話をしていた。聡美は、神元のものが大きすぎて、十分に口の中に入らず、しゃぶり方なんかは、知加子の話を羨ましがって聞き、知加子は、神元の大きさを羨望した。でもおしゃぶりをして喉の奥に当たった時は興奮するよとかいって二人で盛り上がっていた。二人であまりに盛り上がっていたので、夜勤族で、病気が治っていた筈の加代子も元々変態気味だっただけに、話に加わっていた。
知加子「聖子おばさんに聞いたけど、牧場の絞り立ての牛乳を一杯飲んで、下痢をしてから、ハイパワー品を飲むと凄い絶頂感が得られるらしいよ。二郎おじさんのものも、又反り返ったらしいよ。」、
聡美
「ハイパワー品を一度飲んだけど、神元さんが元気のない時でも大変だったよ。あれは危険だよ。」、
知加子
「私も飲んだ時は、大変だったわよ。でもあの絶頂感ももう一度体験したいと思わない。もっと凄いらしいよ。」、
加代子
「私は飲んだ事ないわ。そんなに凄いの。」、
知加子
「初めての時は、死ぬかと思ったわよ。絶頂感が2時間続いたのよ。あれより凄いらしいのよ。」、
加代子
「それは凄いね。でも絞り立ての牛乳を飲み過ぎると凄く下痢するらしいよ。」
知加子
「私たちだけで飲むのよ。土曜日の朝早く、加代子さんが早く仕事を終えて、ハイパワー品を飲んで、その後絞り立ての牛乳をコップ3杯こっそり飲んで、おトイレに入って下痢をして、もう一度ハイパワー品を旦那と一緒に飲むのよ。」、
聡美
「それはいいかもしれないわね。2日間お休みだし、効果は持続するかもしれないわ。」、
加代子
「今度の金曜日は何も経済指標の発表の予定がないのよ。神子おばさんの見通しでも特に変化もないと言っていたわ。早く仕事を打ち切るわ。神三朗さんも土曜日や日曜日でも、病院に呼ばれる事もあるけど、お休みの日が多いの。」
聡美
「でもハイパワー品が一杯いるわよ。」、
知加子
「聖子おばさんが一杯もっているので、貰っているの。」、
加代子
「牧場の牛乳の殺菌する前のものが手に入るの。」、
知加子
「それもこっそり話しているの。朝早く採乳した時にみんなで飲むのよ。レストランで殺菌する前に飲むのよ。」
聡美が受けた報い
色ボケが続いていた聡美と新しく色ボケの女となった知加子、折角自分を取り戻した加代子が恐れを知らず、ハイパワー品を飲んで、溢れれる程分岐状の水を含んだ、絞り立ての牛乳をこっそり飲み、激しい下痢の後、「いつまでも元気で、ハイパワー品」を飲み、旦那たちにもこっそり飲ました。神元は稼ぎだして、元気一杯だったのに、ハイパワー品を飲み、これ以上ないほど大きくなり、聡美は、絶頂感の中で、消防ホースから出る水のような精液を受ける事になった。別世界に意識が飛んだ。大元帥明王さんに怒られた。
大元帥明王さん「聡美、前にも言ったのに、また危険な事をして、今度は三つ子になるぞ。もう止めなさい。仕方ないな。記録的な儲けが出るけど、もうするなよ。本来 100才以上の限定品なのに、正子も聖子も妊娠するぞ。」、
聡美
「もうしません。聖子おばさんがあんまり上機嫌なんで、こっそり飲みました。死ぬかと思いました。絶頂感も3時間も続くと呼吸も出来なくなりそうでした。」、
大元帥明王さん
「年を考えなさい。神元なら、次は4時間突き続けるぞ。精々限定品で十分だ。あれでも1時間だぞ。イギリスの繊維会社とイタリアの自動車会社そしてフランスの機械会社の株を買え。切人が買っているから、聞け。1週間の稼ぎをすべて、吐き出して、1週間買い続けろ。5倍以上で売れ。」
聡美は、早速、月曜日のヨーロッパの相場の始まる前に、切人に会い、上がりそうなイギリスの繊維会社とイタリアの自動車会社そしてフランスの機械会社を聞いた。切人は、多くの銘柄を買っていた。何をしている会社まで親切に書いてくれた。この3社も含まれていたが、もう既に高いよとも教えてくれた。
1週間分の稼ぎと大元帥明王さんは言っていたので、総合口座システムとは別に5社程の証券会社に、この株式投資用に証券会社の株式口座に、少し多いとは思ったが、二千億円相当をファイナンシャルの自分の銀行口座から入れて準備した。
シブシステム外の証券会社では、総合口座にも反映されなかった。結局そのまま口座にお金は残っていた。聡美は、それから1週間、鬼のように儲け続け、4つの市場で阿修羅の如く手を動かし儲け続け、驚く事に、八千億を超える儲けがあった。
この三社は、既に高く、決算発表前に思わぬ高値になり、切人は、上がり過ぎと思い、決算を出す前に売ってしまっていた。月曜日の現地時間の午後に発表された決算は、突然の大赤字になり、上がりすぎた反動もあって、その週は、大きく下げ続けた。あまりにも安値になり、その週の終わり頃には、切人は打診買いを始めていた。しかし、大きな買いもなく、まだ下がり続けていた。翌週の月曜日にもまだ下げ続けていた。
鬼のように儲け、阿修羅のように取引していた一週間も終わり、聡美はすっかり忘れていた。切人に、書いて貰った紙まで、なくしていた。その日も先物は、やたらと儲け、落ち着いて現地時間のお昼頃、レストランから届いたお弁当を電子レンジで温めて食べた。
食べ終わったお弁当を片づけている時に、ひょこり切人に書いて貰った紙が出てきた。語学のセンスのない聡美だったが、イギリスの繊維会社は、判った。この会社の株を、ジブカミイギリスのトラストとファイナンシャルの先物口座で儲けた二千億で、根こそぎ買って、一番安い価格で一週間有効の膨大な買い板をたてた。
フランスとイタリアの会社は判らなかった。ジブフランスに、日本語もできる人がいた。もう一度切人に聞くのも情けないので、ジブフランスの人に、フランスの機械会社とイタリアの自動車会社で安くて上がりそうな会社を教えてくれとメールで頼んだ。そんな会社があれば既に買ってるよと思ったジブフランスの人だったが、安値と思った会社を何社教えてメールを送ってくれた。
まだ聡美は先物で忙しかった。その日の午後は少し経つとだらだらしてきた。聡美はもう早めに終わろうと思い、片づけていた時に気づいて、今度は、ジブカミフランスのトラストとファイナンシャルの先物口座から儲けた分で、切人とジブフランスの人が薦めていた会社で、重複する会社の株の売りに出ていた株を根こそぎ買い、一番安い価格で一週間有効の膨大な買い板をたてた。
フランスの会社は合っていたが、これだけ聞いてもイタリアの会社は、自動車会社ではなく、切人の薦めていた、乳製品を製造している食品会社の株を買ってしまった。イタリア語は難しかった。それにそんなに大きな会社でもなく、聡美の立てた買い板は多すぎた。1週間で聡美は、やたらと儲けていた。聡美は単純にジブフランスで1週間儲けたお金の三千億を半分ずつ分けて株を買おうとしていた。
それにイタリアの食品会社の株は、そんなに安い訳でもなかった。少し下がっていたが、元々配当が高く、含み資産も多く、値動きの少ない小さい会社だったが、この時は、期待に反し、売上げも利益も伸びず、その反動で株価が下がっていただけだった。普段は、1日の売買高も少ない株だったが、実はこの時に、聡美の出した膨大な買い板を見て、業態違いの複数の大株主が、この会社の株の売却を決めた。
切人の書いてくれた紙とジブフランスのメールを今度は印刷したものを机の引き出しに入れて、記憶から消して、帰った。いくら色ボケの聡美でも毎日は、しなかった。休み前から、日曜の晩に突いて貰い、数日は充電した。水曜日に、神元は為替が順調で大儲けして、元気一杯だった。先週大儲けした聡美にも今週は勝ちそうだった。やがて早朝のバトルが始まり、薬の効き目が残存したかどうか、分からないが、聡美は呼吸困難になるほどついて貰い、意識が飛んだ。
大元帥明王さんが出てきて、食品会社も面白いけど、小さすぎるし、売買数量も少なすぎるのでもう売れないよと言った。もう一度よく見て自動車会社の株を買えと言った。聡美は、買う量も教えてくれないと分からないとぼやくと、大元帥明王さんは、投資は自己責任だから、自分でそれくらい調べて考えなさいと諭した。
木曜日に相場の始まる前に、今度はもう一度切人の書いた紙をよく見て、発行株式とチャートまで見た。チャート的にも底のように聡美には見えた。昨日の出来高の2倍程度買う事にした。ジブカミフランスでの3日分の儲けは、一千億程度だった。今度はジブフランスの人に、ジブカミとして購入するように頼んだ。
今までの儲けから六千億を使ってしまっていたので、先物取引を頑ばらないといけなかった。そんな事をしている場合ではなかった。ただ聡美は、昨日が大商いで株価は大きく下がり、その余韻で今日も下がって始まった事を、知らなかった。
ジブフランスは、聡美のような買い方はしなかった。一応株屋なので、聡美から依頼された量を細かく割って、時々成行で買った。その日は昨日よりも下げはきつく、時々聡美の成買で、一時下げは止まるものの、又売り込む勢いは強かった。木曜日、金曜日と売買量は増え、所謂セールリングクライマックスと云う奴だった。
ジブフランスは、聡美からの依頼分はほとんど買えた。まだ下がっていたので、最後に下3本分程度の成買をすれば終わりだった。切人も低い所で拾っていたものの、同じ事を考えていた。それほど安かった。
最後に買えば安く買えるかも知れないので、最後に成買して終わる事にした。聡美の株式の手伝いは管理スタッフがジブカミとして取引し、手数料を貰い、利益に応じた収入にもなり、管理スタッフの副収入になっていた。切人は特別取引部のマリアと切人チームを使い、ジブと香奈とマリアホープとして買った。
同じ会社を買おうとしている事まではお互いに判らなかった。金曜日の最後は、この自動車会社の株価は諦めの終わりの成売を超える大きな成買があり、上がって取引を終えた。翌週以降は、何故か上がりだした。自動車会社の新車の計画が日曜日に報道された事に関係があるのかも知れなかった。
大元帥明王さんの教えてくれたイギリスの繊維会社とフランスの機械会社の株価は、本当に安かったし、聡美が膨大な買い板の効果もあって、いくらなんでも安すぎるといって上がりだしていた。聡美の出した買い板の半分程度は残った。食品会社の株はそんなに安くなかったのでほとんど食われ、買い板も少し残ったが、それでも過半数になってしまった。
聡美は、この時4社の株を大量にトラストとしても保有する事になった。総合口座はトラストとファイナンシャルの区別をせずに、総合口座のトラストとファイナンシャルと残高比例で株を割り振る事になった。コンピューターシステム改正で、ジブシステム外の証券会社を使う事は禁止されていた。使われなかった証券会社が動き、聡美の行動はバレて怒られたが、これらの証券会社もジブシステムの中に入る事になった。
ジブシステム上、株式は口座残高の多いファイナンシャルとして多く保有する事になった。一応運用と見なされ、通常通り、先物取引を続けると、ジブシステムからは、トラスト運用枠以上だよと警告が出て、単なる比例配分ではなく、トラストのお金を優先させて使用した。聡美は、警告も出たし、株を保有し続けるために、ファイナンシャルやトラストで保有していたこの四社の株を運用枠から除外する手続きを取った。やたらと儲けていた時期なので、香奈もあっさり認めた。
聡美は忘れるといけないので、イタリアの食品会社を除いて、ジブフランスとジブイギリスの人には、平均購入価格の5倍になったら売ってねと言っていた。イタリアの食品会社の株は、大元帥明王さんがもう売れないと言っていたので頼まなかった。
聡美は、その後もやたらと儲けて、この半年でカミカミ分も含めて五兆を超える儲けがあり、一時期トラストでの運用比率が多くなっていたので、トラストだけで三兆を超える程儲けていた。株価は上がっていたが、5倍なんかにはなっていなかったのでまだ保有していた。聡美としては、大暴落の時以上の儲けだった。
神元も一緒にハイパワー品を飲んだ事もあり、聡美に煽られるように商品相場と為替で阿修羅の如くやたらと儲けだし、トラストとファイナンシャル両方で、二兆儲けていた。ファイナンシャルの神元分の元手は、少なくなっていたので、トラスト分の利益が多かった。