のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1280

2017-09-30 00:34:55 | 新しい子猫たち 

支援していた治部ホテルの現地では、少なくとも建前として、更生していく奴らを支援しそうな客にだけ、素晴らしい庭園を見ながら食事できます、このホテルから料理も取れますが、彼らもなかなかの料理を作りますと言って誘った


 


文句いいそうな奴らには声をかけなかった


 


ただ庭園が有名になり、聞かれたら、斡旋する事にはした


 


現地の更生を支援する組織も焦らなかった。リトルホワイトの事務局もそれなりの奴らを紹介してきたし、客には困らなかった


 


あの親父さんたちは、ある命日の時に、家族総出でお墓参りをした、邸宅の管理をしていた奴らは二日間も臨時休業をした


新しい子猫たち No.1279

2017-09-29 00:33:25 | 新しい子猫たち 

庭園の維持はそんなに簡単ではなかった。更生を支援する組織の幹部がリトルホワイトに説明した


 


凛として清浄な庭園を我々の力で維持できたら、彼らの自信になります。


 


リトルホワイトは、


判った、ゼニは心配するな、最高の専門家たちにも助けを呼ぼう、最高の専門家たちと一緒に庭園の維持をしてみろ、アイツ等にも存分に金を渡せ、ゼニで済めば儲けものと思え、ゼニがドーダは心配するな。兎も角 みんなの力で維持するのだ


 


アイツらも真剣に頑張った。その結果庭園が維持できた。管理に必要と称していたゼニとは一桁以上も違う、維持のゼニは掛かっていた。


 


ただ維持に参加していたアイツらの心が変わってきていた。亡くなった大奥さんが言っていた、邪なで、いい加減な気持ちはこの庭園にはソグワナイ、この庭園の維持する内に 彼らの心からいい加減な気持ちは消え去っていた


 


自信がついた奴らを見ていた、調理に自信のあった奴らまで頑張った。全国規模で参加を募った。


 


そんなに簡単な事ではなかったが、リトルホワイトの一言で、ゼニは出るし、庭園のエキスパートまで呼べたのだった。


 


 


新しい子猫たち No.1278

2017-09-28 00:00:36 | 新しい子猫たち 

あの邸宅の管理は、結局 更生支援する組織が面倒を見る事になった。


 


親父さんのグループ企業に取っても 庭は聖域だった、地域が誇る、凛として清浄な庭園の管理はゼニの問題ではなかった。ゼニはかかるがあの更生を支援する組織に属する企業が管理を請け負った。親父さんもそれを聞いて、その金は出すとも言った


 


親父さんの奥さんは、姑の亡くなった後は、少しは寛げる空間にしようと変えては来ていたが、何しろ地域の誇る 凛として清浄な庭だったので、庭の手入れに手を抜いているという人も陰ではいた。


 


奥さんの体の調子が悪いのもあったが、急遽 ジブシティーに引っ越したのは、庭についてプレッシャーもあった


 


更生を支援する組織は、この邸宅で飯を食えたり、会合を出来るように変えたい、邸宅は歴史的建造物とは言わないまでも地域では由緒ある邸宅なので手をつけないが台所は少し手を入れたいと言ってきて、親父さんはあっさりといいよと言った。


 


管理の金はなくなり、幾何かの金も逆に入るので親父さんもダメとは言えなかった。それに邸宅は生きていて、人がいないと荒れるとも判っていた。


 


近くの治部ホテルの支援も受けながら、調理人に更生しようとする奴らにとって修行の場と変わり、治部ホテルの和食の親分もたまたま見に来て、見込みがあると言われるような奴も出てきて、地域では有名な和食の店に変わりつつあった。地域の誇る庭園を見ながら、飯を食う場所に変わっていた。




新しい子猫たち No.1277

2017-09-27 00:30:14 | 新しい子猫たち 

あの親父さんの奥さん、つまり娘婿のお母さんも、地方の名家だったが、金はなかった、親父さんの家よりも名門ではあるが、資産は少ない。


 


親父さんの親父さんは、格式が欲しかった。名門の子女を嫁にしたかった。名門と云っても、自由闊達に育ち、綺麗な娘さんだったし、親父さんも納得して、結婚していた。


 


ただあの親父さんのお母さんは、人にも自分にも厳しい人だった。邸宅と云っても 庭も家の中も埃一つ、雑草一つない、凛とした雰囲気が漂う家だった。


 


初めて、家に来た時は、凛として厳しさが漂う家だった。ただ親父さんは優しかったし。厳しい姑にも、かばってくれた。


 


あの息子もがなかなかできず、やいのやいのとも言われた。ただ厳しい中にも相手を思いやる姿勢は、親父さんの親父さん、姑を持っていた


 


ただ凛として整然とした庭には違和感があったが、姑はそれは誇りだった。やましい、狡い心を持つ人をこの庭は許さないとも言われていた。庭はもっと寛げる空間である筈なのにと いつも思っていた。だのに 庭は凛として整然とした空間で お前はちゃんと生きているか、しっかりと生活しているかと厳しく問う 空間だった。


新しい子猫たち No.1276

2017-09-26 00:28:26 | 新しい子猫たち 

 


旧猫殺してもいい市 は、ジブシティーが高潔に、変な所が全くない町に変わっていく中で、繁華街もあるし、色々な所もあって、歓楽街だけが不思議に欠如した町と変わっていた ジブシティーの補完する町に変わった


 


敷地内の魔法はジブシティーに広がっていたと、みんなが実感して、高齢の高所得層が押し寄せて、マンションの権利は上がり、金が欲しい、若年層は隣の旧猫殺してもいい市に移動していた


 


それに 旧猫殺しても良い市にも魔法は広がっていた。この町に大きな池があって、そこからの蒸気が原因だった。山にはレアメタルが採掘できると判った


 


地域公益法人は、ジブシティーと敷地内を含む自治体がそもそもの発祥地だったが、この自治体の社会保障は全て、この財団がする事になった。実際には恵の財団がした。ただ若年層が少なくって、ガランとした保育所、小学校だったが、二つの市が合併する事で、これが変わった。


 


地域公益法人はある種のクラブ活動みたいなものをした。香奈総合の講演会は散発的にあるし、高所得層と若年層は、反発しながらもそれなりに上手くいっていた


 


ジブシティーは、今は名門企業の経営者、金持ち層で溢れていたが、みんな元気になって、クラブ活動をしたが、旧猫殺してもいい市の若年層が入る事で、老人会から脱却していた


 


あの親父さんは、色々と忙しいが奥さんは元気になっていく過程で、クラブ活動にも入り、高齢者以外にも若年層にも友達が出来た。九州にいる時は、名門の奥様だったが、ここではそんなに目立たない、伸び伸びと暮らす事が出来た。しかも元気になって、容貌としても若返ってきた。