のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.169

2013-11-24 00:00:56 | 香奈とコシロの子供たち


歴史的な大儲けがあったその後のジブ




海外のジブは、神代も孫会社と云うか神代の会社の管理する事が多くなった。ジブトラストの運用枠にカミヨファイナンシャルの資金を加えて、それで枠に余裕があればカミカミファイナンシャルの資金も加えていた。


短期売買ならのでの細かい取引を繰り返しすようになった。元々孫会社と云っても規模は大きかった。神子系列は中長期的な取引スタンスで、取引していた。



切人とジャンヌは海外の取引チームを株式、先物そして為替の3つのチームに分け、香奈、ジブ、マリアホープとして、細かく取引させていた。


切人は細かく取引するタイプだったが、流石に株、先物そして為替と範囲が増え、完全に報告を貰いながら、指示を出し、管理するようになった。アメリカも入れて数兆程度の利益になっていた。


もう切人は、実際に取引するよりは、自分たちの興味のある会社を研究している事が多くなっていった。それに聡美が多く保有している企業には、多くの場合切人たちも保有しており、実際の経営も、ジブトラストから経営陣の中に入っており、その報告を受け、聡美たちが無関心だったので切人が代わりに会社の発展も考えるようになった。


株式の保有は香奈ファイナンシャルやマリアホープ名義だったので、先物取引は売りを主体に、先物ヘッジの要素が強くなり、保有資産のヘッジとして為替取引の要素が強くなった。


ヨーロッパでは、為替のチームは、切人たちの為替チームと神元の為替チームと神之助の金融センターとが統一して協議を行い、ジブトラスト関係の合同為替チームのようになり、協調して運用する事になった。


アメリカでは、神帥の為替のチームが一番大きくスタッフも多いので、切人のチームや神之助の金融センターもほとんど運用を委託するようになった。神帥のチームが主体となって、ジブトラスト合同為替センターが出来、大きな為替専門センターが出来た。


神之助もアメリカやヨーロッパでは二つの合同為替センターらの報告を受け、指示を出すだけになった。マリアは一人でマイペースで取引をしていたが、頻度は流石に少し減っていたし、取引する時間も短くなっていた。子会社では聡美が大量に買った株の売却もしており、管理の人も忙しかった。




加代子の会社は、加代子自身は短期を中心とした機関銃のように先物も株式も注文を出す取引ではあったが、変幻自在、融通無碍の取引手法で、傘下のディラーもそれぞれ異なった取引手法と云う会社だった。


悪く言えば、儲かる事はなんでもするのが、カヨコファイナンシャルとトラストだった。取引の小天才たちが集まる会社でもあった。加代子のアメリカの会社の責任者は、巧みにこうした小天才たちを使っていた。


加代子の神がかり程度で利益が大きく変わり、給料も大きく変動するので、取引手法なんて綺麗事は言ってられず、儲かる事はなんでもしないと、加代子が妊娠休暇にでもなれば、給料はガックリ落ちる会社だった。それだけに調査グループも必死になって儲かる事を研究し、取引の小天才たちも必死になって、取引していた。