神太郎は長い間、証券会社の経営に関与しており、今でも証券業界の相談役みたいにものになっていた。証券会社の疑惑なんぞが囁かれる事態は好ましくないとの業界筋の意見もあった。政府のナントカ委員会も事態を重視した。調査してもとても疑惑が解明できるものではない、最高レベルの弁護士たちもついている。法的な違反などしている筈はない。
しかも、日本経済を牛耳る 香奈の娘の瑠璃関係の証券会社、ついでに出てきた 神子に至っては、ジブの社長にして、日本政界の黒幕と言われている、陽太の母親
神太郎たちは、もっとオトナシク、疑惑を呼ばないような、取引が必要と思っていたが、香奈と神子にどういうべきかすら悩んでいた。
結局は、陽太に近く、官房長官とも話せる、陽太親衛隊の奴らが官房長官との秘密の話し合いで、官房長官から 困っている話として、聞く形をとって、それとなく 陽太から神子にもっと慎重にして欲しいと云う事になって、香奈には陽太からそれとなく、曖昧に、ナニを言っているのか判らない程曖昧に言ってもらう形になった
陽太も、直ぐにピンと待て、極めて 曖昧に神子に話をして、神子に話したよりも、もっと曖昧に 香奈に話した
二人は直ぐにピンと来た。自分たぢでも少し調べた。こんな噂があるのは困った事だった、
神子は、神子系の運用会社たちに
アホンダラ、噂になるような事はするな
と厳しくいった
香奈は、瑠璃とココに、
化ける程生きて、これ以上儲ける必要がそもそもない、よく考えな
と ちょっと厳しく注意した。
瑠璃とココはショックだった。瑠璃はあんな証券会社は潰すとまでいったし、ココも何もしなくなり、日向ぼっこばっかしているようになった。
瑠璃興業でも社内でも関係会社でも、世間の噂になるような事はしてないな、よく点検しろと社長命令があって、瑠璃興業系でも、普段はそんなに団結もしていないのに、瑠璃の大元の資産管理会社名で、関係する会社全部に同様の命令があった。瑠璃が非常に問題視していると云う文末にあって、最重要事項となっていた。
ジブ内部でも、神之助まで自分の分野で同様の事がないか調べるとまで言いだして、世界のジブグループでの点検作業が起きていた
神太郎は元々公明正大な路線だけに、万一神太郎の管轄する部門に問題でもあったら大変と、問題などなさそうな神太郎オフィスですら てんやわんやの騒ぎになっていた。
小さい会社の設立問題など、誰も気にしなかった。