エンジェルホープ病院の基本的な維持のお金は、従来通りのエンジェルホープ財団が病院に支払う、エンジェルホープ財団は、カヨコファイナンシャルから寄付を貰う、その他の寄付はエンジェルホープネオ財団が受け取る。原則的ではあるが、そう決めた。
ただカヨコファイナンシャル自体の利益が10倍にもなったので、利益比率の寄付そのものが10倍になった。利益の一定比率とは云え、今では財団の金はカヨコファイナンシャルが運用をしているので、会計一体化を問われかねないが、それは問題としないとの密約が出来ていた。
香奈の言う特別な寄付は、従来のエンジェルホープ財団と新しいネオ財団で山分けの形となった。ただジブアメリカの作った社会保障財団とリトルチャ財団の動物シェルターの財団にも寄付を分割した。これがカヨコファイナンシャルからのお礼とも言えるものだった。
ジブアメリカとジブ系列の企業もこの特別な寄付をしたのではあるが、基本はジブアメリカの作った財団への寄付だったが、多少の寄付はエンジェルホープネオ財団と大統領への口利き窓口であった、リトルチャのアメリカ代表の手前、動物シェルターを維持するための財団にも寄付する事になった。
結局、ジブアメリカの作った社会保障財団への寄付はジブアメリカの利益からそっくり、この財団に寄付した場合より少し多いだけに留まり、リトルチャの動物シェルターへの寄付はリトルチャグループがそっくりここに寄付した時よりも少し少ないだけ。エンジェルホープ財団をネオを含めると、これはカヨコジャパンがそっくりと寄付したよりも大分多くなった。
ジブアメリカの作った社会保障財団はナンタラケアーの補助だったが、これは具体性にかけた。
エンジェルホープ病院は現に医療活動を行っていて、救貧対策の病院としては全米で既に有名だった。それにいい医者をドンドンを採用しだして、金持っている人たちも医者につられていくようになっていた。病院も貧乏たらしい内装から少しは豪華になっていて、金持ちも行きやすい病院となっていた。具体性のある、実態も目に見える医療活動に寄付したいと思うのは人情でもあった。
金持ちたちが別財布として作った社会保障財団も形だけは、社会保障をしないワケにはいかず、考えるのが邪魔くさい所はエンジェルホープ財団(ネオを含む)に寄付したら、形になった。