のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.174

2013-11-29 00:22:52 | 香奈とコシロの子供たち
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歴史的な大儲けの後、

体制を作り直す各地のジブ




アメリカのジブカヨコトラストは、ファイナンシャルの資金として株式比重を高めたが、トラストとしても株式の保有が増えていた。その上、配当準備金を増やした。トラストにも元々保有していた株もあり、管理は、本体に報告し、指図も受けていた。


神帥の部門は、ファイナンシャルで多くの会社を作りだして、一部をトラストが保有する事にして、トラストの利益を底上げした。


 
ヨーロッパのジブカミも、儲けたお金の一部をトラストとしても株式を保有していった。ジブカミは、ヨーロッパでは貴金属や食品会社では大きな会社群を保有しており、資源関係の会社でも大量の株を保有していた。



そうすると不思議な事に向こうから、市場外で出資を頼みにくる企業まで出てくるようになった。増資や出資の相談や判断は、本来海外子会社の仕事だったが、保有している会社の業務に関係する事なので、貴金属では、毛利貴金属に頼み、資源や鉱山会社では、香奈オフィスに頼んだが、食品会社にはジブトラストの現地法人の人が役員になっていた。大きな出資の判断は手に余ったので、切人に頼んで食品会社の役員になって貰った。切人も忙しかったが、取引は段々切人チーム任せ、食品会社を大きくして、ヨーロッパやアフリカの役に立てようと考えている事が多くなった。



他の孫会社も、儲けの一部は保有する社の株式を上積みしたり、配当準備金を本体に依頼して、従来の出資金の2倍でなく積み増した。そうした組織的な充実はあるものの、今回の歴史的な儲けは息切れし、取引利益も減少していく事になった。



それにジブトラストもこの歴史的儲けによる利益は、ジブシティーや研究所の建設費用とか、基金用に別に置いておく必要もあったので日本に送金させて、更に税金も払い、これらの出費も必要になり、結局いつもの年より少し多い程度の金額しか、ジブ本体や金融センターに残らなかった。



陽太が、再チャレンジ社会とか言い出して、再チャレンジ基金なども作ったので、無料診察制度も安定して、折角国債の発行残高が少し減っていっていたのに、国債発行残高が又増えてくると思っていた人たちが円を売って、円安傾向が高まっていた時だったので、神之助は、加代子からのお金とか、各地のジブ子会社からの配当を日本に送る必要だったので、この円安の流れの中で、円安が進めば、円に替えるなどの作業を長期間続けていく事になった。



「正子さんや聖子ちゃんまでもがお腹が大きくなったのに驚いたね。」、

香奈「流石に、あれには吃驚したね。驚くほど成績が上がったのでなんかあると思ったよ。どこまで儲けるかと思ったけど、あれが限界だったみたいだったよ。今はもう利益は減っているよ。


子会社と孫会社から、配当準備金を積みましたいと言ってきたけど、正解だったね、株も相当保有しているよ。本体でも保有する会社の配当は多くなったけど、取引での儲けは減っているから、段々利益は減っていくよ。海外でも会社からの配当は増えているけど、取引の儲けよりは少ないからね。」、
「損したの。」、

香奈「もうマーケットがジブが動く方に動くので、滅多に損はしないけど、もうそんなに大きく儲けられないのよ。大きく買ったり売ったりする事が出来ないのよ。利益は売買差益だもの。ジブも大きくなりすぎたね。


沙織さんや会長室は、元々小さい企業にも投資していたり、先物も細かく売買するからそんなに減らないと思うけどね。やがては年間で10兆近くまで落ちてきそうだよ。銀行なんて配当は低いのよ。」

「そんなもんかね。でも貰っている寄付は、凄い金額だよ。もうそんなに儲けても仕方ないよ。財団の基金も貯まる一方だよ。医療補助も減って、財団の基金も、貯まる一方なので、海外債券が利率高いから、海外債券なんかで運用しようと云う奴までいるのよ。


神太朗君の証券会社ではなくて、変な証券会社がナントカ債が儲かると言ってきたらしい。年10%以上も利子がつくと言っているよ。運用は大変なんだ、損する事もあるのよと怒ってやった。


香奈さんから聞いていたからね。アジアの関係する財団にも応援する事も増えたから、大切に使わないといけないと言っているんだよ。」

香奈「それは、止めておいたほうがいいよ。絶対確実なんて事はないのが運用だよ。債券と云っても利率の高い海外債券は、為替運用と同じなのよ。今はジブトラストで債券をしているのは、神之助君たちのように値動きの激しい市場を取り扱っている人たちだよ。怖いみたいだよ。結構値動きがあるのよ。


神帥君は実業に力を入れだして、そんなリスクの高いものをしないのよ。神之助君、神元君そして加代子ちゃんのグループが今まで運用利益が高すぎたから、他で儲けようとして、研究している程なのよ。下落する時のカラ売りは鬼のようなのよ。株式より債券が安定と言うのは、長い間、日本の国債が安定していた時の名残なのよ。


神太朗君が新宿にいた時には、慎重に運用していたみたいだけど、神二郎君は、社債程度しか関係していないわよ。激動期には凄く動くのよ。みんな気楽そうに稼いでいるみたいに見えるかもしれないけど、専門の人も入れて、細かく取引しているんだよ。神之助君たちでもそうなのよ。大変なんだよ。


それぞれで現金を確保している以外にジブトラストもカミカミも香奈ファイナンシャルでもほとんど運用しないオーバーシーズファイナンシャルを作っているのよ。香奈オーバーシーズは少しお金を貸しているけどね、正人が債権なんかでも返すから、仕方ないのよ。ジブもカミカミも神太朗君が株なんかでも返すから、神子ちゃんが調整しているけど仕方ないのよ。オーバーシーズの金の半分程度は、神之助君が管理しているから、多少は為替ヘッジはしてもらっているけどね。」


運用会社からドーンと寄付をくれる状況が続いているから、最近の奴らは、運用は簡単に儲かると考えているのよ。
香奈「運用よりは実業が安定だけどそれでも簡単でもないよ。神帥君も、会社を幾つか作り、それの方が忙しくなってきたみたいだけど、そんなに大きく儲けている訳でもないのよ。儲けは、昔より減っているのよ。」

「でも結構姫子ちゃんとアメリカに行っているね。」、

香奈「あの二人はアメリカ大陸での仕事は、多いからね。それに税金もアメリカの方が安いのよ。アメリカに半分以上住んでいると、アメリカで税金を払えばいいみたいなのよ。加代子ちゃんはそんな事は気にしないみたいなのよ。」、

「神元君たちは相変わらずだろうね。」、

香奈「そうでもないのよ。結局大きな会社を持っているのは、神元君たちなのよ。みんな任せているけどね。今いつも自分で細かくても取引しているのは、沙織ちゃんと聡美ちゃんそして加代子ちゃんぐらいになったよ。マリアさんも取引は少し減っているのよ。神元君は会社を買ったけど、人を任せているくせに、そんなに自分では取引しないようになったよ。切人までそんなに取引しないのよ。神元君と聡美ちゃん達の食品会社の運営にも口を入れているのよ。切人たちも少しは株を持って、聡美ちゃんと管理会社を作っているんだよ。」、


「神元君たちは、真理さんや瑠璃さんたちにも任せているよね。」、
香奈「知らない事に口を出すよりも、信頼できる人に任せるのが賢いかもしれないね。」

それが聡美ちゃんの戦略かね。あの格好からは想像できないけどね。」

香奈「そうかも知れないよ。格好も計算しているのかもしれないよ。」

「そうかね。それは考えすぎみたいな気もするよ。ところでこのワイン美味しいね。どこのワインなの。」

香奈「スイスコインが山間部を、思い切り広く買うから、ブドウ畑からワイン工場まで買ったのよ。快適にぶどうを選んで貰ったワインなのよ。限定品だよ。チーズと生ハムは、聡美さんが買ったイタリアの食品会社の製品なの。これも美味しいわよ。私は好きだよ。」

「本当に美味しいね。」

香奈「チャも生ハムは食べるんだよ。」

「変な猫だね。」

香奈「この間スイスから連絡があってね、金を作る細菌は、本当にいたんだよ。金を食べる菌だけどね。金の廃鉱が金がキラキラ光っているらしいよ。ホラフキーのほらは、本当になったよ。遺伝子研究センターは、レアメタルも食べる菌も作れると云ってるよ。毛利レアメタルのシステムも改良すると言ってるよ。分別した鉱石から直ぐにレアメタルが簡単に分離出来るらしいよ。」


「ほらから出た真だね。」