総書記と中国の老師は、帰り際に 香奈に呼ばれた。渡したいものがあると香奈は言った。
老師と呼ばれる猫は、猫のくせに陶器にうるさかった。エサの皿もあれはドーダ、これはドーダと云うと香奈ハウスチャイナの幹部は言っていたと香奈は聞いていた
日本のさる有名な陶芸の人間国宝のジイサンに、貴方の最高傑作を作ってみてほしい、金はいい値でいい と言って大分前に作らせていた
総書記にはさる有名な画家の絵を選んでいた
総書記と老師は、香奈の会長特別室に呼ばれていた。中国の老師を青不動さんに見てもらう事にしていた。
香奈が中国の老師を抱き上げて、青不動さんが見えやいようにした。
総書記は、老師は人に触られるのが嫌いと聞いていたので意外そうな顔をしていた、老師は簡単に香奈に抱き上げられていた
青不動さんは、
確かにコシロの子孫だね。ただギラギラしすぎる。もっと大人にならないとね
とか言った
香奈は軽く老師にその事を言った。老師は深く頷いた。
老師には、この人間国宝のジイサンの渾身の皿、総書記には有名な画家の小品とは云え、本にも載っている 絵が贈られた。
ただ総書記がこの絵を持ち帰るとナンダカンダもあるかもしれないので、瑠璃興業で働いている、息子に渡しておくよ と香奈が言って、総書記はご配慮感謝しますと答えた。
総書記は大事に皿を持って、香奈オフィスチャイナの幹部に、大切に取り扱うように言いながら渡した。老師も にゃーにゃー と大事にしなと強くいった
総書記は老師は触られるのが嫌いと君に聞いていたのに、香奈さんに簡単に抱き上げられたよ、と言った
香奈オフィスチャイナの幹部は驚いた。付き合ってからいままで、老師に触った事もなかった。手が軽く当たっただけで 老師は ナニするねん と にゃーと怒った程だった。