奥さんが妊娠したので 実家に帰ってこないかと云う話があった。奥さんは、断った。父親の説教を聞きに帰るようなものだった。バアサンとの仲は元々良かった。と云うかやっぱりバアサンは少し遠慮をしていた、居候感覚もどこか残っていた。
奥さんの両親が見に来た時に ココが来ていた。ココはココシロと並んで座り、子犬たちとか子猫たちがジャレている所を 見ていた
奥さんの父親は言った。
猫も犬も増えたね、ここの猫たちはみんな系統なんだね。一族が揃っているようだ。
奥さんは のら猫、迷い猫なんですよ と言ったら、父親のジイサンは 、お前はいつも見ているのにワカランのか、理由は判らないが、これは同じ血を持っている猫たちだよ。
奥さんの両親は、確かに ここにいる方が 楽だろうね、バアサンに時々、コイツに意見してやってくださいねとか言った
香奈の隣のレストランの飯は、飾りはあまりないが 栄養のバランスを考えていて、味は飛び切り、煩いジイサンも感心していた。家事はほとんどしなくてもいい、飯は美味い、犬たちや猫たちはアッチコッチにいて、家族のようになついている、しかも妊娠特有の悪阻なんぞもなくて元気一杯、仕事は時間の制約もなさそう
しかも 世界一流と言われている エンゼルホープジャパン病院は近い。これ以上の環境はあるまい と奥さんの両親も納得していた。