のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.662

2015-12-31 00:00:03 | 新しい子猫たち 





リトルチャは、自分のグループの人間には堂々と命令できる猫だった







猫は人間にお願いしても命令できにくいものだったが、リトルチャはそれが出来た







元々 人間に負けるものかと小さい時から頑張ってきた







正人の子供たちは、たいした事がない人間だったが







大学の教授とか日銀の局長まで上がった







リトルチャは、羽振りがよくて、偉そうな口をいっていた正人の子供たちが







自分より劣っているのを知って、猫でも頑張ろうとしてきた猫だった







ただ普通の人、グループ以外の人には、そうした偉そうな態度は示さなかった







神太朗にも、辞を低くして話をしていた。リトルチャなりの配慮だった







神之助には、気があって、フランクに言える間柄でもあった







神之助が神帥の事を話している時にこう言った







アメリカのリトルチャ財団には頭の切れた奴らが揃っている







みんな法律ゴロとか会計ゴロで、いわば やくざと本質的に変らない







弱い奴ら、知らない奴らには 強く







権力のある奴、強い奴らにヘイコラする







アメリカのリトルチャ財団は、恵まれない人たち、一旦社会の敗残者となった人たちに、社会への進出、復帰、立ち直りのために共に戦おうとする 目標で作った財団だったが







あいつらの志が低すぎて、上手くいっていない。香港のリトルチャ財団が俊治さんの指導で上手く運営されているのと比較すると天と地程の差がある







あいつらも使ってもらえるとありがたい







頭は切れるが根性は悪い、しかし、鋏と同様で使い方次第だと思う



新しい子猫たち No.661

2015-12-30 00:00:38 | 新しい子猫たち 



神之助



そんなに簡単な事ではないのは初めから判っている事ですよ



日本の財団が上手く運営されているのは、恵おばさんの手腕です



金さえあれば出来る事ではないのは判りきった話です



加代子教の組織は、金融関係者から聞いてもしっかりとしてます



一つの大きな組織と云ってもいいです。会長の人徳、幹部の手腕、どれをとっても企業体としても優れていると彼らもいってます



加代子さんの金、僕たちの運用による利益が加代子教を支えたというよりは、

今の成功は彼らの手腕なんです



金を出すだけで出来るものではないです



神帥のアホによく言って聞かせます。あいつは、頭の切れた奴を集めるのは得意ですが、それを生かしきれていない



大元帥明王さんにも叱れていました。元々アメリカでは加代子さんに匹敵する程の利益を出していたのに



節税だ、安定した収益だとほざいている内に、基本を忘れてしまった



目的意識を持って、運営していける組織を作る事を基礎からやらせます



アイツのためにもなります。



僕と神太朗兄さんの関係から、アイツの事を甘くみていてくれたのを調子にのって、セコセコとしているだけでは、本来駄目なのです。いい機会だと、僕は思ってます。



神子



それは神代にも言える事です。本来は本部運営にも関係している筈が、自分勝手な振る舞いが多い。不動財団に匹敵できる組織を持ちながら、それを生かしきれていない。神代にも強く言っておきます。



新しい子猫たち No.660

2015-12-29 00:03:45 | 新しい子猫たち 




今回の話では、青い顔をした人が積極的に話をした





香奈がいいにくい事も話した





香奈はけっして、金持ちの道楽で社会保障に金を寄付しているのではない


冶部一族の悲願でもある事の実現に金を出すのは当然





それに元々冶部一族の実業でさえ、冶部次平の医療活動をサポートしようと始まった


それが運用をする事になっても当然のように寄付してきた





香奈は目的なしの利益活動、単にゼニ儲けだけに過ぎない行動に脆い要素がある事を実感として判っていた。





ゼニ儲け以外の目的意識を持つ事は大切な事と言いたかった





青い顔をした人は、それを明らかにしていた








実は、ココにチャにも お母さん猫からの伝言を伝えていた





気丈なココも涙を流し、チャも涙ぐんでいた





リトルチャとチャタロウには、コシロからの伝言を伝えていた





チャタロウは涙ぐみ、リトルチャもシンミリとしていた





コシロは、リトルチャとチャタロウの行動に、賞賛を伝えていた





猫は、人間を巻き込む事で多くの事が出来る





動物シェルター、動物愛護施設を運営している事は、僕が思いつかなかった事をしている。








コシロは、そうした行動をしている猫が子孫でいる事に誇りを持っていると、伝言してきた。








新しい子猫たち No.659

2015-12-28 00:00:32 | 新しい子猫たち 




神太朗





香奈おばさんの意図する所は漸く、判りました





冶部一族の悲願でもある 初代 冶部次平 の夢がアメリカでもできるかどうかですね





それはジブトラストがアメリカで本当に根付いていけるかの実験でもあるんですね





アメリカ代表にも言っておきます、形作りの寄付では駄目だ、ジブトラストの今後が試されているのだ





青い顔をした人





実際に試されているのは、ジブではなくて、


アメリカだよ






人々がお互いに助け合える社会になれる国かどうか、





強い奴、小賢い奴らだけが儲けられる国ではなくて、助け合っていける国になれるかは、これからだよ





単にゼニさえあればできる事ではない





多くの人が助け合う心を持たなくてはいけない。

知恵を出す人、力を出す人 そしてそれらを運営していく人はアメリカ人自身がするしかないんだよ











新しい子猫たち No.658

2015-12-27 00:00:54 | 新しい子猫たち 

青い顔をした人





いやそうなって欲しいとは思ったが、思うように動いてくれない人間が多いのだ





天命に従う人は、我々が思っているように動いてくれる。応援もしやすいのだよ





駕籠に乗る人、担ぐ人、その又草鞋をつくる人






そのあんちゃん、社会福祉も同じ事だよ





金を出す人、知恵を出す人、力を出す人、そして運営する人





色々な人が必要なんだよ





香奈はその為の金を出して、サポートしていこうとしているのだ





金持ちの道楽でしているのではないよ





人はそれぞれの役割があるんだよ





香奈





正直に言うと、今回の金の提供は、誰のためではない。ジブのためなんだよ。





貴方がもし 神様だったら、金を儲けて、人の為にも少しは使う人と自分の懐だけに入れる人のどちらを応援してくれると思う





ジブがいつまでも儲けられるものではないが、我々が頑張って寄付を続けていれば、有形無形の助けがあると、私は信じているよ、そのための支援でもある。あまり、はっきりといってしまうと、身も蓋もないけどね





人のため、社会のため に金出すのではないよ。回りまわって自分のためにそれがなるんだよ。