のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.164

2013-11-19 00:00:12 | 香奈とコシロの子供たち


香奈の誤算




ただ香奈にとっては誤算だったのは、あれやこれやと土地を買収して、工場用地も一杯買収したが、ジブトラストの歴史的な大儲けに便乗して、途中で高杉は賃貸にしようとか言い出して、多くは賃貸や借地契約にしてしまった。



ジブシティーの高層ビルは立派なビルにして、やたらと金をかけた。最初の香奈ハイテクや不動などの一部ジブ関係の会社に用地を売ったものはあったが、ほとんどはジブトラストが多く出資し、カミカミファイナンシャルそして香奈オフィスも土地を出資した事にして、香奈ファイナンシャルも少し出資したジブシティー株式会社の所有地にしてしまって、ジブにとっては、想定外の出費だった。


ジブ交通もやたらとお金を使い、その上あの私鉄と経営統合のようになってしまい、鉄道整備のお金も出資するなどの大盤振る舞いをして、ジブトラスト交通なんぞの会社も作ってしまった。


カミカミは大同機械との約束を守って、城跡付近だけは、お城保存財団を作り、そこを公園にし、保存する事になった。


ジブトラストにとっては、最新式のジブ総合研究所や大学院大学への出費も多く、大学院大学もほとんど、ジブ関係企業や財団からの推薦の学生が多く、授業料を安くし、少人数だったので、補填する金も言った。要するに運営費がかかり過ぎた。


仕方がないので、ジブ大学院大学の運営のために、ジブトラストは、更に莫大な基金を作った。研究所も結局ジブトラストや香奈ハイテクからの依頼研究で研究費を貰いながら運営する事にしていたが、そんなに運営費をカバー出来る依頼研究があるとも予想されないので、ジブトラストは更にジブ総合研究所の為の基金もつくった。


大学院大学や研究所で働く人のためのマンションも作った。それを見ていた香奈ハイテクで働く年寄りたちも家に帰ると疲れたり、家族が病気がちとか云って、ここに住みたいとか言い出して、大きな高層の社宅用マンションまで必要になり、住宅用のマンションがずらりと並んだ。


香奈ファイナンシャルがそれを負担すると言ったが、例外を認めると後が厄介だと言う事になり、香奈ファイナンシャルは、ジブシティー株式会社にもう少し出資してもらう事にして、そのマンションは、ジブシティー株式会社が作って、香奈ハイテクなどに貸した。


なんだかんだと折角歴史的な利益が出たのに、これらの出費や基金などにお金が必要だった。各地のジブ現地法人も次期会計年度以降への対策を取った事に加えて、やたらと出費が続き、各地の金融センターにごっそり貯めるつもりが、そんなには貯まらなかった。



香奈
「誤算だったね。ジブシテイーも想定外の金が要ったよ。高杉が土地を売らないで、借地や賃貸にしようと強く言うから、歴史的儲けもあったし、それもいい考えに思ったのが、間違いだったね、やたらと工場や研究所が進出してくるんだよ。おまけにビルも立派なビルにするんだよ。


ジブ交通もあの私鉄の設備増強の金まで出資するんだよ。学校や研究所にも一杯お金が要ったし、これからの運営費も必要だから、基金を持たしておくく必要もあるんだよ。


折角、歴史的な儲けがあったけど、結局日本に送金してもらうお金が増えて、税金もドーンと払うし、こっそり金融センターに多く備蓄しようと思っていたのに、ジブにはそんなに残らなかったよ。




「いいじゃないの、これに使いなさいと言われていると思うよ。明日のジブトラストや財団そしてみんなの力になると思うよ。」


香奈
「まあ、そう思う事にするよ。経済基礎研究所もなかなかいい事言うよ。企業分析研究所もしっかりしているよ。これで良かったかもしれないね。ジブの経済センターもみんなの取引に参考になっているみたいだよ。」



「財団も社会福祉研究所からのアドバイスが役にたっているみたいだよ。千恵美の学校の先生も、あの研究所によく来るよ。大学院大学も新しい世代を育てていくわよ。金だけ残すよりはずっと良いと思うよ。