のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.2017

2021-10-31 00:39:58 | 新しい子猫たち 
院長代行の父にあたる ジイサンと仲良く 事情を話して 紹介状を書いてもらった。こんなものなくても見てくれますが、僕から産婦人科の親分にも連絡を取ってみます


息子は 奥さんを説得して 土曜日に二人で行った。

別動隊は土日も見てくれるのであった。折角もらった紹介状も後で出したのでたいした意味はなかったが、相談していた医師はそれを見て、もっと早く出して欲しいと文句を言われた。ちょっと待っててと云って電話した。


不妊治療の粗筋について奥さんに説明していた。そして一応検査してみましょうと言われて検査した


最後の面談の時にどこかのジイサンも同席していて、奥さんは あーと思った。

通常の不妊治療の方針について話があって 不妊治療に効くと言われているサプリを念のため 飲んでくださいと言われた


そして帰る時に あのジイサンは こう言った。元気な赤ちゃんを産むのが最大の供養だからね クヨクヨしているのは誰にとっても何の意味もないんだ と奥さんに言った。


そしてこの二人は両親の部屋に同居と云うか 続きの部屋 単に隣の部屋、ただ隣にいけるドアがついているだけの部屋で住む事になった


新しい子猫たち No.2016

2021-10-30 00:33:10 | 新しい子猫たち 
この人は、引っ越し準備をして、息子を呼んだ。奥さんは影でそっと聞いていた。


この人

エンゼルホープ病院の産婦人科は不妊治療でも有名だとお前に言った筈だ、どうして行かない


息子

エンゼルホープ病院の産婦人科 は有名ですが 治部産科婦人科病院の年寄り連中が作った。そしてこの治部産科婦人科は、親切ですが中絶をしない病院、余程の事がないと中絶はしてくれないのだそうです。


これは僕の想像ですが あの人は治部産科婦人科で ナニかあった。そのため エンゼルホープ病院の産婦人科にも行きたがらない。女の人 には幾つか 暗い闇を抱えている事があって 僕には触れてはいけない。


この人

そうなのか 僕の知り合いに エンゼルホープ病院の大阪分院の院長代行をしている人の父親がいる。あのエンゼルホープ病院の健康管理センターには 別動隊みたいな別室があって、そこで健康相談をしてくれる。ここに相談にいくようにすればいいんだ。あの人の息子さんの紹介状を貰ってあげるよ


息子

そうですね この別動隊の話は聞いた事があります、あそこなら無理なくいけるでしょうね。言って見ます


新しい子猫たち No.2015

2021-10-29 00:33:10 | 新しい子猫たち 
治部一族でぱっとしない奴が敷地内にいた。恵と云うか 純子の長男筋の家系の一人だった。個人としてはたいした事が無かった。


恵の家系と云うか長男筋の家系は 株式の保有は各種あった。純子の長男は日本の鉄鋼業界の基礎を作ったとも言われている人で色々な業種の株式を持っていた。ただ独占と云うか過半数を持っている会社は少なかった。長男筋はこの株式を家系にそれぞれ分割していった。商会とか鉄鋼などの治部一族の根幹に関わる株式は共同して保有する形を取り、洋太郎の会長室に取り扱いを任せていた。


ただコイツは有能な奴を見つけて それを育て、責任ある地位につかせ、それをサポートする事は本質的に出来た。それは家系でも認めていた。コイツはある人の有能さを見ぬき、その人を盛り立てた。過半数を保有していなくても治部一族の意見を無視する度胸は普通の経営陣にはない。この人は元々優秀で 見込み通りに出世して この会社をドンドンと大きくしていた。その会社では天皇とも言われるようになった。


コイツはコイツ自身の資産管理会社も持っていて この人に面倒を見させた。この資産管理会社の資産としてジブシティーのマンションも幾つか保有していたし 株式保有も多岐にわたっていた。兼任は会社でも当然として認められた。そしてこの資産管理会社の役員社宅としてジブシティーのマンションを与えた。この人の体調が良くなくて、コイツはそれを憂慮していた。


その人もコイツの恩情は判らない程の馬鹿ではなかった。有り難く その社宅に住み、エンゼルホープ病院に行き 体調はすっかりと元に戻った。この人は本当に優秀で治部一族として保有しないといけない株式とお付き合いとして保有している株式が当然あって、メリハリをつけた株式保有の再構築をして、神之助の金庫番のオッサンとも知り合い、資産の一部の運用を任せるなんて事もした。社宅として使わしてもらっている程度の寄与はしないといけないと思ったのだ。治部一族のコイツは この人の働きを 見過ごす人ではなく、利益の一定部分をコイツに与え、いつしか社宅の権利は この人の所有と変わった。


感謝して この人は優秀な奴を育てその人に経営を渡したのだ。ただ優秀なので 懇願されて会長として残った。敷地内の治部一族のコイツの家に ごきげん伺い に行っていた時に この人の新しいプロジェクトのマンションに住んでみないかと言われた。


コイツは 人を見るのが優れていた。この人には悩みはあった。子供が一人いて優秀なのだが 綺麗な奥さんと結婚しているが子供が出来ない。奥さんは孫が欲しいといつもボヤいてますと コイツに こぼした事があった。コイツはエンゼルホープ病院の産婦人科は不妊治療をしている事も知っていた。子供さんに勧めてみたらどうかねと言った事もあった。勧められたマンションは二部屋 3lDKが二セットある、大きなマンションの一室、それぞれ一軒として独立しても使えるのだ。この人はピーンときた。治部一族のコイツはそういう気配りが出来た人なのだ。治部一族のコイツは初めは社宅として使ったらどうだね、税務ゴロと相談してみな、今までのマンションは売るなり、貸すなりしなよ と言った。

新しい子猫たち No.2014

2021-10-28 00:29:46 | 新しい子猫たち 
治部一族 も みんな 小粒になっていたが 才能ある人を育て、その人たちの意見を聞き、そして任せ 実力を発揮するようにする 事は ある程度の地位に就く ための 必要条件、それがないと思われる と 金の番人程度の職 しか与えない。


ナニナニ大学 とか博士号 とかの学位があっても別なのだ。香奈の母の和子が言った 賢い馬鹿が 組織を潰す と云う事は みんなの 脳裏に 刻み込まれていた。特に 香奈などの超高齢者には強かった。そしていつしか 敷地内の治部一族の鉄則になった。


聖子 が 孫で 東大卒の奴を 実質的に 安いよ から追放したのは 小売業界の功労者にして 有能な人の意見を聞かず、遠ざけようとした事が原因。聖子は 孫は可愛いが 自分が作り上げた 安いよ スーパー はもっと可愛い。そしてこの事は敷地内の治部一族にとって 従来の考え方をより強くした


ジブシティーが出来た時は治部一族とかジブトラスト 関係の企業は、ごっそりと マンションの権利を買った。ジブシティーの経営の安定化のためであったが その後ジブシティーが 認められ出した時に。これらのマンションは治部一族 とジブトラスト関係が勢力を持つ組織の有能な人たちに安く貸し出され、又は社宅とかにされ そして最後にその人に安く 渡される


要するに 治部一族絡みの組織 ジブトラスト絡みの組織では有能で一生懸命に働いていると 認められ そしてもっと頑張ると、更に地位を与えられ、やがては資産形成まで援助してくれるのであった。これはみんなに知られていた事だった。ここに治部一族の鉄則なるものがあった。香奈にしても洋太郎などの超高齢者たちは 有能な人材を見つけ、それを伸ばす 事は 利益云々以上に本能的にできる事で、それが若い世代にも伝わっていた


この新しいプロジェクトを支えていたのは マンションの高層階は 高級マンションとして有名なジブシティーの高級マンションと同様かそれ以上の価格で販売しないといけない。それを支えたのは実は治部一族とジブトラスト関係の企業だったのだ。


そして このマンションの部屋は今までと同様に処理されていた。

新しい子猫たち No.2013

2021-10-27 00:27:05 | 新しい子猫たち 
この地下鉄と道路網の拡充は 結局は 敷地内とジブシティーを含む この自治体に活性化を与え、若い人たちが増えてきた


敷地内でもジブシティーもそれ自体 住むのには快適な場所で且つ元気になったが

いわば 社会的には閉ざされた場所

決して 閉鎖されているワケではないが 普通のように外部と簡単に交流できる場所ではなかった


はっきりと言えば 都心の勤め先に 快適に通勤 通学できると云う事はなかった

まあ快適な空間ではあったが 隔離された 隠居場みたいな 存在から

普通に都心に通勤も出来るようになり、若い人たちだけでなく

元気になった普通の高齢者が ここで働く事も出来るようになった


香奈オフィスと瑠璃興業は レアメタル欲しさ ではあったが ここに地下鉄と道路を作った事

が これに大きく寄与した


そして ここで見つかった レアメタルの一つが 不老不死に近い効果のあるレアメタルの発見に繋がり

このレアメタルの蒸散がかなり強く、そしてこの採掘、土壌 運搬の時の蒸散した量も多く

この新しい地域の 木は巨木になり 建物が多い筈なのに 森林のような空気がする町に変わっていた