のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1990

2021-09-30 13:51:07 | ご挨拶
タックスヘイブン問題もあった


ジブは途中からタックスヘイブンの国に対しても寄付をするようになった。勿論ジブと云うか香奈の資産管理会社が置いている国であった、ジブの初期は香奈個人の資産管理会社を使い、段々とジブの管理会社に移行するようになったが 香奈個人の管理会社は蓄積もあり資金は豊富なのだった。香奈個人の資産管理会社に各地のジブトラストが出資するようになって、経理的には難しい。資産管理会社としての利益から一定の比率で 社会保障に寄付をした、そして医療を中心にするようになって 救貧対策の精神が根付いていた アメリカのエンゼルホープ病院がそれを手伝った。日本は医療設備がドーダ、医療水準がドーダと云ってしまう、今困っている人を助けるのが医療と云うアメリカのエンゼルホープ病院とは違うのであった。アメリカのカヨコファイナンシャルの資産管理会社も 何故か これらの国にきっちりとあった。カヨコファイナンシャルは加代子が治部姓で治部一族の嫁の立場を重視する古風な性格もあった。それをアメリカの責任者は知っていたのだ


そしてタックスヘイブンの国の中で競争が始まり、ジブの資産管理会社を誘致し、税金を優遇する事で社会保障特に医療問題は画期的に解決していった。病状が重い患者はアメリカと日本のエンゼルホープ病院におくるシステムも完備していった


それは結構有名で これをいじるのは なかなか難しい。変にいじると人道問題になりかねないのだ


それに今のジブ そしてカヨコファイナンシャルは無理してこれらのタックスヘイブンの国の資産管理会社から資金を移動させる必要もない。むしろこの資産管理会社からの運用委託で処理すれば税金は下がるのだ。そしてタックスヘイブンの国の社会保障は充実する


ただどこの国でも税収は大事 政界工作はむしろ いつ 一定限度の資産をアメリカと日本に資産移動させ、そしてその金額のどの程度を利益とし 税金対象とするかを話し合っていた。

新しい子猫たち No.1989

2021-09-28 00:07:38 | 新しい子猫たち 
ジブトラストの公的な アメリカへの政界工作は ジブアメリカの責任者がする。 ただこのオッサンは元々共和党支持者、ところがリトルチャグループのアメリカの責任者は 民主党本流の支援者。大体この二人がこそこそと話をしてジブとしての政界工作をする。


カヨコファイナンシャルはゼニさえ儲ければ ナニ党でもいいと云う立場、それに アメリカのエンゼルホープ病院を財政的に支えているとみんな判ってきて、ナニ党であっても 邪見には出来ないのであった。ナニかしてエンゼルホープ病院が立ちいかないとなると 大きな波紋が出てくるのだ


そして ナニ党が大統領になったとしても ニューヨークのエンゼルホープ病院を見学するのが大統領としての一種のアピールになっていた


そしてこの病院が変わってきているのは 一目みれば判る。


結局 エンゼルホープ病院の変貌は 世界の医療を変えていくのであるが それはずっと先の話

新しい子猫たち No.1988

2021-09-27 00:58:01 | 新しい子猫たち 
エンゼルホープ病院のビジネスモデルは独特だった。世界最高水準の医療をタダで 寄付だけで維持すると云うのが 表向きの建前ではあったが。それを支えたのは 神之助と神子たちの運用であったのは初期の話、その後 カヨコファイナンシャルが考えたのは、金持ち、資産家層の 主治医 健康管理センターで健康を管理し、年会費のような寄付を貰う事に置き換わり、一流企業の検診も請け負った。一時の驚異的な運用水準は維持できまいと考えたからだった。ただ運用も一時の神かがりのような高収益ではなくなったがそこそこ やっぱり入り、この時が経営として一番楽だった。


そしてこれは九州分院も取り入れて 中東アジアの資産家層に取り入った


理想のような寄付だけの医療を維持するために彼らは考えたのだ


最終病院構想が出て この経営の安定が変わってきた


大阪分院は この二つとは違い、カヨコファイナンシャルも苦労していた。資産家層の主治医も 関西の資産家層の地盤沈下、つまり今の日本では本当の金持ちは東京周辺にしかいない、昔の関西ではいざしらず、今では もはや そんなにいないのだ、


ただ地方展開は当初は大変だったが 資産家層は むしろ地方都市に分散化している事も判った。かれらはそれを取り込んでいった。そして純子の精神を継承するとか言った企業グループの寄付も受けた。そして全国規模のネックワークを作ったが この時が ゼニとしては苦労していた


この女の子はエンゼルホープ病院の医学研究所そして難病センターの幹部から高く評価され、やがてエンゼルホープ病院の一つの特徴を作る事に成功した。この女の子はモデルみたいに綺麗で ムキムキ姉さんだったが ジイサン達は別に色香に迷ったのではなく、患者の家族のような気持ちになり、健康的な生活に復帰させる事に 彼女は頑張ったのだ。彼女にとっては自分の目的がそれに変わったので決して建前ではなかった。


どんな難病奇病でも治す事にエンゼルホープ病院は独特の威力を発したが 健康的な生活を維持させる事についての考えは弱かった。それを彼女は頑張って見つけていった。医師ではなく看護婦とかケースワーカーみたいと言われても怯まなかった。彼女は自分を知っていた。エンゼルホープ病院はブラックジャックみたいな医師たちで溢れていたが 患者に寄り添う姿勢は弱かった。それを修正できる存在だと医学研究所のジイサンたちは考えたし、難病センターの医師たちは彼女があの男の子に見せた姿勢でそれを感じたのだ


ジブシティーの金持ちたち そして敷地内の治部一族 そして世界から集まる資産家層に対してもそれを行った。寄付してくれる層が元気で健康になれば寄付はより集まるし、実際の出費はむしろ減るのであった。カヨコファイナンシャルの連中も あの女の子の元気で健康的に生活を進める構想が結局ゼニになると思い知った、寄付してくれる層を元気にすれば、結局エンゼルホープ病院の経営は楽になるのだった。寄付で運営する病院の特異性といえるかもしれない。元気で健康的になると彼らはより感謝して寄付をくれる、彼女の健康的に暮らせるための話も聞けるのであった


緊急でいつも危機的な患者は送り込まれるのには変わりはないが この緊急患者からの寄付はそんなには集まらない、ただエンゼルホープ病院の医療水準をいつも最先端にしておけるメリットはあった。単なる資産家層の主治医になると医療水準の維持が難しい。そして医療水準が高いので資産家層は寄付をくれるのでもあった。その辺の理屈がカヨコファイナンシャルの連中にもよく判ってきた。

新しい子猫たち No.1987

2021-09-26 00:51:21 | 新しい子猫たち 
あの女の子の胸中は複雑だった。元々将棋の天才少女と言われていただけに あの男の子が本当に将棋の大天才だった事は判っていた。自分とはレベルの違う天才だった事は付き合う内に判っていた。そして 真摯に 生真面目に 将棋に取り組む姿も見てきた。ひょんな事から関係が出来たが、その生真面目さに感心もしたが 人間それだけでは生きられない。もっと本音を見せあえる相手が必要ではないかと思うようになり、二人だけの時間では普通の男の子と女の子のような時間を持つようにした。


ただ一方 男の子は次第に神格化されていき、修行僧のように将棋を指す姿は有名になっていた。


自分も それを仕組んだ一人なのに 自分の中の あの男の子が遠い存在になっていくのが寂しい感じもあって、二人の間ではより一層 普通の 男の子と 女の子 であり あの男の子が気をリラックスできる環境にする事に心掛けた


女流棋士としては そこそこと云うよりはずっと将棋は強かったが そんなものはあの男の子に比べれば 意味のない程 レベルが違う事も 寂しいけど事実だった。それでもと云う心もあったが あの男の子の妻との立場を意識したのだ


そしてそれはあの男の子も十分に判り、実質的に引退のようになったのも、自分は今まで十分に支援されてきた、今後は 妻と子供たちを守ろうと決意する事にも繋がっていた。


そして あの女の子も 医学の事が判るようになるにつれて 難病センターの担当や院長代行の凄さもよく判ってきたのだ、あの男の子が私は幸運に恵まれた、私は 貴方からもそうだが今まで多くの人に支援されてきた、これからは少しは支援する立場になりたい と云う気持ちは判るようになった。医学的には 幸運と云うか僥倖みたいな偶然で回復したのが判った

新しい子猫たち No.1986

2021-09-25 00:44:47 | 新しい子猫たち 
内外 ギャップ差があった。難病センターの担当と祖父にあたる 院長代行は あの女の子 の男の子を思う気持ちに打たれていた。ただ普通の人は そうは思わなかった。資産家のオッサンでさえ、いつも喧嘩している二人と思っていた。奥さんはあの女の子の気持ちが判っていた。二人の医師と母親はあの子の 男の子を思う気持ちが判っていたのだが それ以外の人はいつもナンダカンダと喧嘩している二人としか思わなかった


あの女の子は みんなの予想に反して 医学部に行った。お腹の大きな新入生だった。ただあの学校が受験専門校とは云え、東大の医学部の入学は難しい、近くの国立にはせずに 名門の私立大学の医学部に行った。資産家のオッサンは 結構有名な大学で 喜んでいた。ゼニの相談は受けた時にも出来ればあの大学はどうかねと 女の子に言った程 あの私立大学の名前に憧れていた


ただ回りはみんな東大に行った。そういう受験専門校みたいな学校で且つ、医師はそんなに儲からないと思っていた。敷地内と同様の傾向、ただ医系の家は医学部に行くが それは普通は色々と繋がりの深い学校となるのだ


あの女の子は 男の子の病気を思う気持ちと その病気の事をもっと知りたいと云う気持ちで医学部を選択したが 女流棋士との二刀流は大変だった