のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.157

2013-11-02 00:06:51 | 香奈とコシロの子供たち

チャとココに子猫が出来た。


チャやココはあんまり細かい取引には興味がなく、取引は控えめになった。それに歳のくせに庭からこっそり抜けだし夜遊びをする、不良高齢猫になった。ココは歳なのに、お腹が大きくなった。






香奈「ココは、お腹が大きくなったよ。ココは雌だったのね。家から出ないのに、どこで妊娠したのかね。」
「あの二匹、この頃一緒に夜出ていくらしいよ。」、
香奈「本当なの。朝はいつも部屋にいてるよ。」
「見かけた奴がいるよ。朝早く帰ってくるらしいよ。洋治さんも朝の散歩の時に帰ってくるのをみたらしいよ。いい歳なのにね。」




ココは、又真っ白な猫を3匹産み、チャはそれを見ていた。チャは茶色と白色の子猫を2匹つれて帰り、猫の部屋は七匹の猫がいるようになった。




香奈は、朝は水だけでなく、牛乳も用意するようになった。子猫たちは、みんなで牛乳を飲んだ。ココも猫としては高齢だったので、お乳は、出なかった。子猫は牛乳で大きくなり、水もやっぱり飲んだ。




それからチャもココも家から出なくなった。庭を子猫を連れて散歩するだけだった。コシロのお墓に、チャとココは子猫たちを連れてお参りした。




チャもココも取引は盛んになったが、細かい儲けが多くなった。子猫たちも一緒に新聞やチャートを一緒に見ていた。チャもココも教えてるような素振りだった。




この子猫たちは、人嫌い猫嫌いのコシロやチャそしてココと違い、香奈の家のひ孫たちやその子供にも懐き、子供たちと一緒に、教科書まで読むようになった。猫の成長は早く、子猫は小さく、飲む牛乳や水は多かった。




香奈は子猫が一杯いたので、判りやすいように名前をつけた。ココの子猫は、二人いや二匹はメスだったので、ココハナコとココジュン、一匹は男の子だったので、ココタロウとした。




チャの子猫は、白い猫をチャタロウと呼び、茶色の猫をリトルチャと名前をつけた。




ココハナコはココに似てハキハキとした勝気な女の子で、ココジュンはおっとりとした女の子だった。ココタロウはココの周りにいつもいる大人しい男の子だった。三匹の子猫は仲良かったが次第にそれぞれの性格が出てきた、ココはココタロウを可愛がった。交通事故で死んだココの旦那猫の面影に、どこか似ていた。




ココハナコは、気が強く、ココタロウとじゃれあっていると大人しいココタロウは、苛められているような気がして、ココはココハナコに怒った。ココジュンは我関せずに一人、いや一匹で、のほほんとしていた。




チャタロウとリトルチャは、チャの後に隠れているような男の子たちだったが、次第に性格が違い、チャタロウはみんなの子猫たちの気配り、喧嘩の仲裁までするような猫になったが、リトルチャは、やたら存在感のある子猫になり、いるだけで、どこか周囲の雰囲気が違っていた。