のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.161

2013-11-16 00:00:25 | 香奈とコシロの子供たち


神子の予測




神子は、あまり動きづらい時期なので、ジブの今後とか、自分たちの家族の事を考えるようになった。


神子の予測では、


「カミカミは、陽太と善作がカミカミファイナンシャルの事務局を作り、非取引の実業部門の持株会社のような組織となり、取引よりも出資している会社からの配当が多くなる。


ジブトラストは、沙織と神二郎がジブトラストを小さくまとめていく。
渋谷の神子グループはほぼ独立する。
神之助のグループも独立する。


加代子、神帥などはほぼ独立しているようなものだし、神元や聡美も同じだった。


海外のジブも切人グループが独立して、
神代は今でも独立したようなものだ。


以前の子会社はジブトラストの保有する会社の持株会社のようになり、それぞれのグループにも吸収されていく。


結局、ジブトラストは、幾つかのグループの緩い連合組織体となるだろう。


金融センターや経済センター、遺伝子研究センターなどはどうなるだろうなどと考えていた。


ただそれがいつの事か神子にも判らなかった。香奈の存在が強すぎて先が見えにくい感じがしていた。もっと判らないのがスイスカナコインや香奈ファイナンシャルだった。香奈の存在が強いのと、スイスカナコインはもっと白い霧のようなものがかかっていた。

神子は陽太と優花のためといいながら、自分たちも一緒に住む大きな家をとうとう建設を開始した。一番早く計画していたのに、結局最後になってしまった。


敷地内大移動




更に香奈たちの前の家がそっくり空いたので、洋治と有希たちは香奈に了解を取って、引っ越す事にしたが、猫好きの人には臭わなくても猫好きでない人には臭いが気になった。


そこで又香奈の了解を取って、思い切って建てなおす事にした。そうなると洋治と有希たちが抜けたので俊子たちの家はすっかりスペースが空き、マンションに行っていた神二郎たちが引越ししてきた。


神子たちも新しい家を建てて引っ越す予定だった。


恵たちの家も恵と由香のファミリーがごそっといなくなり、すっかり広くなった。


大きな高層マンションも建てたので、プライベートスペースが欲しいと使う人も結構いたが、相当空室もあった。香奈はそれならといって、音楽ホールとして作ったつもりの会議場で会議して、ホテル代わりにマンションの部屋を、ゲストハウスとして相当数キープする事にした。


子供用として神之助が作った、1LDKの部屋は、子供の教育上ふさわしくないと言う人もいて、ほとんど使われなかったので、それも、ゲストハウスのようなものになった。その他にも大きな部屋も相当空いていたので、それも一時的に香奈がキープする事にした。


これらの高層マンションとそれぞれの家は、香奈ファイナンシャル不動産の所有と言う形になり、香奈や恵たちの大きな家も、このマンションの一部屋みたいな扱いになり、それぞれの家を建てた人とか大きなマンションを建てた神之助などが、香奈ファイナンシャル不動産の株主になった。


香奈オフィスとしては、これらの土地を出資した形となった。大きな家も含めて、一つの大きなマンションのような形だった。香奈用の食堂のように作ったレストランが、ジブホームレストランの第二レストランのようになった。


以前の旧香奈の食堂は有希の食堂となり、俊子の食堂そして旧恵の食堂は、真美たちの食堂と代わり、ジブホームレストランが担当していた。香奈の家の隣の食堂は、こうして大きな家のいくつかを高層マンションの一つの部屋とみなした大きなマンション専用の第二レストランのようなものになった。


これには、訳があった。資産の分散化の意図もあった。しかし家を建てた人たちでも家の建築費等を、自分の財産管理会社等に分散させていたので、その対策は既に取っていた。


しかし、自家発電をする事は認められていたが、他の家に送電する事は認められていなかった。そこで、一つの大きなマンションのようなものにして、自家発電で対応する事になった。住んでいる人が株主となる、不動産会社のような会社が、香奈ファイナンシャル不動産であった。