のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.365

2015-01-31 18:46:31 | 新しい子猫たち 

チャタロウは、



香奈の家の猫の部屋にいる時は比較的元気だった。特にチャとナンダカンダと話している時は元気だった。



チャは相場を基本的には止めたといいながら、相場猫だったので、ビットタロウのシステムトレードの履歴を出してもらい、相場の展開とかを考えながら、チャンスとあれば、やはり少しは参加していた。





チャが離れると、チャタロウは元気をなくし、チャタロウの奥さんとか子供、孫などと会っているとすっかり生きる気力もなくして、自分が死んだ後の事を話すようになっていた。これにはみんな参った、チャがくると、また元気になるのだけど、みんなには鬱陶しかった。





医学の天才猫とかいわれていた、クリスには何とかならんのかと云うみんなの視線が突き刺さっていた。元気になった、姑のココまで、チャタロウはもう昔みたいに、元気にならんのかねとかいう始末だった。





クリスは、新しいレアメタルを使った薬を既に開発中だった。呼吸器からの吸い込みがいいと聞いていたので、新しいレアメタルと葉緑素を組み合わせた、元気の出る緑の香りとか云うものもつくっていた。ただ新しいレアメタルの安全性とか、体内に直接取り込む事について、杉山たちとも相談していたがまだ結論は出なかった。製薬は特に慎重で、新しいレアメタルそのもの安全性をまず調査していた。それは問題なかったが体内に取り込んだ薬の安全性の調査はこれからだった





元気の出る緑の香りは、杉山たちも感心して、エンジェルホープジャパン病院でアッチコッチにおきだした、さっさと治るエンジェルホープジャパン病院だったが、それが加速していた、軽い病気で病院にきた人は、待合室で待っている間に治った。





クリスは、元気の出る緑の香りとかは作っていたけど、新しいレアメタルを組み込んだ、薬に多大の期待をもっていた。元気の出る緑の香りは医学からは程遠い、所詮 気休めに過ぎないと考えていた。





クリスは



本当に、医学の天才猫ではあったが、自分の判断に過剰な自信があった。杉山たちとか製薬の懸念もわかるが、新しいレアメタルを使用した薬は、モルモットでは多大な成果を上げていた。そして新しいレアメタルそのものに安全性の問題もなかった。



元気の出る緑の香りは所詮気休めに過ぎないとも思って、猫の部屋にも直ぐには置かなかった。



そしてチャタロウに、この新しい薬を飲ませる事にした、チャタロウは、僕は猫としてはもう精一杯生きたと云うのをみんなが無理やり飲ませた



ココやチャそしてリトルチャたち、高齢猫もみんなで飲んだ。念のため、猫の部屋にも元気の出る緑の香りも置いた





そしてチャタロウは直ぐに元気を取り戻し、若い頃の情熱まで戻ってきた。達成感などは飛んでしまった。



利益水準では、リトルチャグループ全体には遠く離されているのがチャタロウグループだった。利益だけを目的とはしないけど、やはり企業活動は儲けてナンボと云う気持ちも出てきた





ここでチャタロウグループは一気にブーストして、リトルキャット九州の社長が一体化に成功した事もあって、グループは飛躍的に伸びて行った。





後から考えると、元気の出る緑の香りの効果はたいしたもので、これだけ置いてもよかったと判るのだったが、この時点ではまだ判らなかった


新しい子猫たち No.364

2015-01-29 00:00:24 | 新しい子猫たち 

アニマルクリニックの獣医



チャタロウさんは、チャタロウオフィスではかなり衰弱してましたが、ここの部屋にいる時は、不思議な事に、内臓関係は回復して問題ないです。ただ気持ちがかなり萎えています。



クリス



リトルチャさんは元気なのにね。



アニマルクリニックの獣医



かなりの高齢の筈なんですがまったく悪い所はありません。チャさんも元気ですし、ココさんはまったくの正常に戻りました。ココタロウさんも元気です。





アメリカの猫たちの組織は、これはリトルチャ、あれはチャタロウと云うよりにはっきりと区分されていたのではなくて、相互に入り組んでいた、チャタロウグループの会社にリトルチャグループの資本も人も入っていたり、チャタロウのハイテク素材を販売している会社がリトルチャのグループの会社だったりしていた。





リトルチャは、アメリカの各部門の奴らの相談に乗ったり、励ましたり、チビタロウに色々と調べさせたり、リトルチャタロウの意見も聞いたりして、アメリカの組織の充実を図った。



調査はタダではできなくて、金が要った、経営管理室別室を会長室に吸収して、二人の年寄の相場師の取引も、会長室が運用委託するように変えた、





二人の年寄りたちは伝説的な相場師でもあったが、ゼニゼニというよりも相場を楽しんでいた、自分の会社にもそれなりのゼニが入れば、神がかりのリトルチャと一緒に相場する方が楽しかった。



リトルトリルチャも自分たちのチームの中に、二人の年寄りたちの運用会社を取り込んで、利益を流すようにした。





多大な調査費も、リトルチャと二人の相場師たちの運用で支えた。こうしてリトルチャのアメリカの組織は一気に活性化して、アメリカ代表一人が獅子奮迅の活躍をしている時代よりも遥かに利益も上がり、組織も充実してきた





念願のハイテク素材も完成して、充実したリトルチャのアメリカの組織もこの販売に協力した。



一気にアメリカでのシェアは増えて、ハイテク業界をほとんど牛耳るようになった



リトルキャット九州の社長も、チャタロウグループを纏め上げて、リトルチャグループの最高会議とも協力していた。



リトルキャット九州の社長はいわば功なり、名をあげた経営者だったが、元気なくしたチャタロウを元気づけようと必死だった、のんびりムードのリトルキャット企画も物産も、今度はみんな頑張った、チャタロウを喜ばせようとみんなで一丸となっていた。



リトルキャット九州の社長は、



もう一つの大きな銀行で比較的大きい支店の支店長まで上がったが正人の後継執行部に対立して、銀行を辞めた。突然辞めた、銀行の支店長を拾ってくれる会社はなくて、正人は彼を拾って、餌を与えてくれた。銀行時代の報酬よりも多かった。しかし仕事は帳面みているだけの仕事だった。





それをチャタロウと知り合う事で自分の思うように仕事が出来た。今や九州では有名な経営者と呼ばれていたが、自分がこうなったのはチャタロウが全面的に任せてくれたお陰と知っていた。





チャタロウが元気なくしている今、自分がグループの面倒を見るしかないと考えた、幸いな事に、富士山観光ツアーにいく時に、各部門に権限を一時的に落としたが、まったく問題なく稼動していた。今度は一時的ではなく、かなり広範囲の権限まで渡し、各部門で自由に運営しろと言った。





彼はリトルキャット九州社内では神とも天皇とも云える人で、ここまで会社を大きくしてのは、彼の手腕に依る所も大きいが、チャタロウが自由に経営させてくれたのが、根本にあると知らない程の馬鹿ではなかった。各部門のトップたちもそこそこだった。もう自由にさせる時期でもあった。





彼は、リトルキャット九州は、各部門に任せて、リトルキャット企画と物産と彼自身の指揮下に入った東京本社を機動的に運営した。企画と物産の役員たちに頭も下げて、協力していこうと呼びかけた。





リトルキャット九州はハイテク素材の製造ではアジアの帝王と呼ばれ、食品製造では九州を制圧していると言われ、飛ぶ鳥も落とす勢いの会社だったが、企画と物産を馬鹿にしていた過去も反省していた。みんなで仲良く発展していこうと呼びかけた。





これには、企画と物産の役員たちもびっくりした。そしてチャタロウを喜ばせるために、みんなが協力したのだった





リトルキャット九州の社長にとっては自分のメンツよりも、元気をなくしているチャタロウを喜ばせる事がとても大切だったのだった。





リトルキャットファイナンシャルの社長



チャタロウさんのグループは今勢いがあります。画期的な製品を出したのも原因ですけど今まで、バラバラだったグループがまとまったのが大きいです。何しろリトルキャット九州が独走していたグループでしたけど、今度はグループをまとめようとしているみたいですね。あの社長が頭下げて、みんなに協力を求めたのが大きいです。



お宝銀行の頭取



僕も昔からの知り合いだけど、真面目で熱心だけど、人に頭さげるのがイヤな人だったのだよ。企業分析の専門家としては知られていたけど、頑固で頭さげないのが欠点で、それが原因で銀行を辞めたのだよ。僕は、脱税指南とか言われて、銀行を辞めるか窓際で遊ぶかの選択だったけど、彼は頭下げればよかったのに、突然辞めたのだ。チャタロさんが元気なくしているから、彼はなんとかグループを一体化させて、チャタロウさんを喜ばそうとしているようだね



彼も僕も、本当は単に、昔は銀行の支店長だった、ただのおっさんになる所だった。それが正人さんに拾われて、それぞれにドンとかチャタロウさんと知り合って、今は世間では有名な経営者とか言われているけど、ドンとかチャタロウさんに知り合わなかったら、人生はまったく変わっていたよ。



リトルキャットファイナンシャルの社長



丁度我々のアメリカグループも権限を各部門とか地域に分けて、活性化していたのも効いて、我々も儲かってます。アメリカ代表も昔みたいに一人で抱え込む事がなくなって、方針の検討が広く、深くなりました。ドンは判っていたのでしようか



お宝銀行の頭取



ドンは自分の残された時間が少ないと思い始めたのだろう。グループの点検と次の世代の育成が大切と思っているのだろうね



リトルキャットファイナンシャルの社長




でもドンはこの頃は元気ですよ。時間できたら、あの二人の老人も呼んで、リトルリトルチャさんと一緒に相場検討して、大変な利益になってます。昔の神がかりのスイスの荒事師の復活です。昔のようには運用金額を増やさないので、世間はまだ知らないみたいです。



お宝銀行の頭取



ドンが元気なのは、結構な事だよ。我々のグループではドンの比重がどれだけ大きいかは特別だよ、いくら対策取っていても、大変な事になるよ。

新しい子猫たち No.363

2015-01-26 00:00:59 | 新しい子猫たち 
チャタロウの異変

リトルチャは何にも言わなかったけど、リトルチャが組織の充実に努めたのには訳があった

兄弟のチャタロウが元気なくなってきたのだった。リトルチャとチャタロウは競っていたけれど、香奈の家の猫たちにとっては、二本の大黒柱と云えた。そしてリトルチャもチャタロウもお互いに意識しあっていた。リトルチャはチャタロウが元気なくして、次は自分かもしれないと覚悟していた。

二匹の猫は、香奈の家の猫の中では猫だけでなく、人間たちを動かして、神経を使っていた。猫としては大きな負担をしてきた二匹だった。利益は上がっていたが、リトルチャのアメリカの組織はやや心配だった。アメリカ代表は獅子奮迅の活躍をして儲けていたのは知っていたが、アイツがいなくなったら、組織はバラバラになりかねないと思った。そしてその下の奴を育てなくてはいけない。もう時間はそんなには残されていないとリトルチャは思っていた。


富士山観光の時もチャタロウの回復は遅れていた。それに漸く回復してきたと思ったら、少しつづ弱ってきた。チャタロウチームのナンバー2ともいえた、リトルキャット九州の社長も敷地内に住むようになっていた。

元々グループ内では信望もあって、グループ総括は順調に進めだしていた、リトルキャット九州の東京事務所は東京本社に変わり、グループ内も活性化してきた。チャタロウの要望もあって、今までの家庭的な雰囲気も出来るだけ大切にしていた。チャタロウもほっとしていた。そしてチャタロウに達成感が出てきた。チャタロウはゆっくりと次第次第に元気をなくしてきた。


リトルキャット九州の社長は慌てて、アニマルクリニックの医者に毎日来てもらっていた。チャも心配していたがチャタロウの、僕は猫としては精一杯生きたよねと云う声にうなづくだけだった。


リトルキャット九州の社長は、チャタロウが気にかけていた新製品の話をして、もう直ぐ出来ますから、総帥も手に取ってくださいといっていた。実はこの新製品は革新的なハイテク素材ではあるが、販売ルートとかこの素材を使った製品の応用とかがまだだった。この製品を開発して普及させるために、チャタロウグループは一体となって、取り組んでいた。


チャタロウは香奈の家の猫の部屋にいる時は比較的元気で、チャとも話していたが、チャタロウオフィスにいると元気がなくなっていた。リトルキャット九州の社長に抱かれて、猫の部屋に戻ってきた事すらあった、リトルキャット九州の社長は、この部屋でゆっくりと休んで、元気になってください、私が時々報告にきますといっていた


チャは心配して、相場どころではなくなっていた。元々そんなに相場には熱心に取り組んでいなかったスイスカナキャットだったが、保有株もあって、調整等は、リトルキャット企画の猫たちに頼み、他の相場は、損してもいい程度の運用にして、ビットタロウのシステム運用に任せる事にした。運用などしなくても、出資していたスイス医学研究所は先進的な医薬品開発会社となり、スイス総合企画と一緒に出資した会社は大きくなり、それに香奈オフィスの株式も保有していたので、配当は山のように入り、保有している現金も増えていた。

ただチャも相場猫だったので、何もしないと落ち着かないので、ビットタロウにシステムを依頼した。ビットタロウも安定性と勝率の高いプログラムを提供した。そしてチャは、チャタロウの看護に専念して、チャタロウの様子を見て、時々話しかけていた。そんな時はチャタロウの顔には生気が出ていた

新しい子猫たち No.362

2015-01-25 00:00:49 | 新しい子猫たち 

アメリカ代表も部門毎とか地域毎の代表にそれぞれ権限も渡し、リトルチャや最高会議のメンバーとの会議にもつれてくるようになった。





アメリカ代表の危惧の通り、利益は少し減った時期はあったが、やがて少しつづ増えてきた、しかも各方面への投資をしながらだった。



初め、こうした奴らを連れてきた時には、アメリカ代表はハラハラとしながら、リトルチャからの質問に答えるソイツラの答弁を聞いていた



会議が終って、帰りかけたアメリカ代表をリトルチャが呼んで、話しかけた



リトルチャ



問題ないとは言えないが、将来は楽しみな奴らだよ。今度ともよろしく頼むよ。



アメリカ代表



頼んない奴らで、ドンががっかりしないか心配でしたが、ナントカ無事に終りました



リトルチャ



そんな事はないよ、見込みがある人たちだよ、少なくとも昔の君に比較すれば。そして今の君は、我々の大きな資産に育っている。



我々は、明日の資産を育てているんだよ。



アメリカ代表は、お宝銀行の頭取の自宅で、リトルキャットファイナンシャルの社長と一杯飲んで、ご苦労さん会をしていた



お宝銀行の頭取



帰る時にドンにナニを言われたのかい。苦笑いしていたけど



アメリカ代表



昔の僕に比べると、みんな、余程見込みがあるよと言われました



リトルキャットファイナンシャルの社長




それは当たっているよ、あの当時はどうなるかと僕も思いましたよ。



お宝銀行の頭取



君にも、昔はドンはこぼしていたけど、立派になったものだよ。



リトルキャットファイナンシャルの社長



神之助さんにお会いした時に先輩の事をいってましたよ。あの人が、今やグループの統括をできるようになるとはね。リトルチャの苦労が報われたね。



みんなワハハと笑い、のんびりと酒を飲んでいた。


新しい子猫たち No.361

2015-01-24 00:00:28 | 新しい子猫たち 

リトルチャグループでは





なんといっても、アメリカのグループが大規模にビジネスを展開していた。





欧州は進出するのが遅れた事もあり、アメリカが最大のビジネス拠点と言えた





コネコ通信やコネコソフトの現地会社もアメリカは一番大きかった。このアメリカグループの代表は、元々は運用会社が闇の銀行みたいな事をする時に採用した、普通の法律ゴロ、いや弁護士出身で、ビジネスには不向きではあったが、リトルチャは辛抱強く、コイツを育てた。





今や、コイツはアメリカを代表する財界人とかいわれていた。





アメリカグループは中南米や南米にも進出して、その規模は拡大していた。





コイツは、獅子奮迅の活躍をして、リトルチャのアメリカグループは次第にデカクなっていた。





リトルチャは、大勢での会議は好まないタイプだったが、欧州グループは各国毎に細かく、グループを分けて、投資も連携して行って、急速に大きくなりつつあったが、欧州グループの会議には、各国の代表も地域毎に出席させて、リトルチャと最高会議のメンバーが今後の計画とか決算などを話し合っていた。








リトルチャは部門のリーダーや国毎の代表ともナンダカンダと話をして楽しそうだった。








ただアメリカは、代表のおっさんとその側近グループだけが出てくるだけだった





利益は上がっていたが、リトルチャは、コイツに各部門とか各地域毎の代表も連れてくるようにいっていた。





会議が終って、難しそうな顔をしていた、アメリカ代表をお宝銀行の頭取は家に呼んだ。





側近たちは、自分たちで飯を食えばいい、コイツの悪口を肴にして酒飲む方が、アイツラにもいいだろうと言っていた





お宝銀行の頭取





組織は今でもそれぞれに責任者を決めて運営しているだろう。ソイツラを連れてくればいいだけの話なんだろう。現に欧州は、部屋に入りきれない程の奴らをつれてきているよ。





アメリカ代表






しかしね、たいした事のない奴らが多くて、ドンががっかりすると思いますよ。ナニからナニまで、私が決めないと、仕事が進みません





リトルキャットファイナンシャルの社長





ウチの奴らがアメリカに出張すると、アメリカに移籍しないかと、みんなの前で誘うらしいね。みんな閉口しているよ。アメリカには優秀な奴らが多いのに、ナニが気にきらないのだろうかといっているよ。





お宝銀行の頭取





それはいけないね。部門毎に権限委譲しないといけないし、部下の前で冗談にも移籍しないか誘ってはいけないよ。今働いている人たちの気持ちも考えないとね。





アメリカ代表





頼んない奴らが多くて、奴らに任せると利益がでないですよ。





お宝銀行の頭取





僕も、ドンの部屋でグループの仕事をするようになり、銀行に出る事が減って、副頭取たちに権限を任せるようにしたよ。そういえば最近、ほとんど銀行にはいってないよ、報告にきてもらうだけになったけど、利益はかえって増えているよ。明日、一緒にいってみようか。君も昔来た事があるだけだろう。





アメリカ代表を連れて、お宝銀行の頭取が久しぶりに銀行に言ってみる事になった。





お宝銀行は、





以前のゴシック建築の外観は変わっていなかったが、中は一変していた。頭取は報告だけを受けていたが、あまりの変貌ぶりに驚いた。





椅子に座って、ふんぞりかえっていた筈の銀行員が、まるで、相談所みたいな雰囲気に変わっていた、リトルチャ財団の相談室もあり、開かずの正門付近には、託児所が設置されて、恵の財団から保育士の援軍ももらって子供が走り回っていた





企業融資は、二階にあって、そこも大きく変わり、中小企業サポートの窓口がずらりと並び、単に金貸すだけの銀行とは異なっていた、比較的大きな会社専門の部門が三階にあったが、そこは、色々な情報をサポートする場所に変わっていた。








為替や債権そして海外銀行との決済業務を取り扱う部署はそれほど変わっていないと思っていたら、女性の数が一挙に増えて、今までの黒一色の職場ではなかった








頭取は久しぶりの銀行訪問なので、各部門の副頭取から詳細な報告や説明を受けていたが、アメリカ代表とリトルキャットファイナンシャルの社長は、託児所で子供たちを見ていた。色々と聞いてみたらこの銀行に勤めている人だけでなくて、様々な仕事をしている人たちの子供だった。アメリカ代表にも英語で質問する奴もいて、二人で笑いながら、それに答えていた。








飯を食うために、リトルキャットファイナンシャルの屋上のレストランに行った。平日の昼間なのに、客で満員だった。





アメリカ代表





凄く変わってますね。大胆な変更をした頭取の決断には感心しました。





お宝銀行の頭取






僕も、驚いているよ、大体は聞いていたつもりだったけど、こんなに変わっているとは思わなかったよ。取りまとめしている秘書室長によく決断できたものだと言っていたら、頭取が任せてくれたお陰とかいっていたけど、どうもドンが責任はワシが取るとか言われていた所為らしい。個人融資のまとめ役となっている女の人は、僕が転職させた積もりだったけど、ドンが秘書室長にも言っていたらしいね。





成績もびっくりする程いいとは言わないけど、業務が拡大して人が増え、優秀な人が一杯きて、その経費も支払っての利益だから、意味ある事だろうね。未来に繋げながらも利益出していく事が大切なんだろう。





ここも変わったね、リトルキャットファイナンシャルの社長もよくやるね。立派なレストランになったものだよ。





リトルキャットファイナンシャルの社長





それは皮肉ですか。私が判断したのではありませんよ。このレストラン担当の奴が頑張ったお陰です。都内にも他にレストランを作っているみたいです。どうもチビタロウさんが、このレストラン担当の奴に知恵だしているらしいです。運営まかせている経営管理室長にそんな決断が出来たとは意外でしたけど、ドンとかチビタロウさんがサポートしているのかもしれません。





アメリカ代表





今日は大変参考になりました。アメリカに帰ってから、よく考えてみます。