のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.988

2016-11-30 00:20:18 | 新しい子猫たち 



リトルホワイトの後を継げるような猫はいなかった。チビハナコは動物愛護施設に対しては積極的に関与してはいたが、人間の政界工作なんかにまったく興味はないようだった


 


リトルホワイトはナンダカンダと云っても人間の世の中なので、政界工作は必要とは思ってはいたが、リトルホワイトを継げる猫はなかなかいなかった


 


ただあの役員の娘さんは、政界の事がなんにも判らない時は、リトルホワイトの言葉をそのまま伝えていたが、やっぱり少しは判るようになってきて、自分の意志が出来てくると伝え方が微妙に異なってきた


 


リトルチャタロウやクリスとも話をしていたが、人間を育てるのも大変なんだよと二匹の猫は言っていた。とりあえず適当なライバルを探して、切磋琢磨していけるようにしたらとのアドバイスを得た。


 


知り合いの陽太親衛隊の奴らとも相談して、陽太親衛隊のマドンナ的存在の女の子というか、女性も、リトルホワイトと官房長官をつなぐハイプ役にして、若い猫も説得してその場で聞くことにした。


新しい子猫たち No.988

2016-11-30 00:14:42 | 新しい子猫たち 



リトルホワイトの後を継げるような猫はいなかった。チビハナコは動物愛護施設に対しては積極的に関与してはいたが、人間の政界工作なんかにまったく興味はないようだった


 


リトルホワイトはナンダカンダと云っても人間の世の中なので、政界工作は必要とは思ってはいたが、リトルホワイトを継げる猫はなかなかいなかった


 


ただあの役員の娘さんは、政界の事がなんにも判らない時は、リトルホワイトの言葉をそのまま伝えていたが、やっぱり少しは判るようになってきて、自分の意志が出来てくると伝え方が微妙に異なってきた


 


リトルチャタロウやクリスとも話をしていたが、人間を育てるのも大変なんだよと二匹の猫は言っていた。とりあえず適当なライバルを探して、切磋琢磨していけるようにしたらとのアドバイスを得た。


 


知り合いの陽太親衛隊の奴らとも相談して、陽太親衛隊のマドンナ的存在の女の子というか、女性も、リトルホワイトと官房長官をつなぐハイプ役にして、若い猫も説得してその場で聞くことにした。


新しい子猫たち No.978

2016-11-30 00:00:50 | 新しい子猫たち 

香奈の家の猫たちは、猫たちの今後のために香奈の家の若い奴らの再教育をしていた。それは敷地内の各家系にも判り、自分たちの若い奴らの再教育をするようになっていた。


 


目先の利益よりも将来を背負う若い奴らを育てる事が必要だと思うようになっていた。


 


ただそんな中、それとは無関係に動く奴もいた。


 


陽太はついに、現総理を交代させる覚悟をした。そこには治部一族がドーダとかの考慮は一切なかった、ずっと考えていた事だった。


 


経済が得意な奴と陽太は一時は信頼していた。ナンタラミクスで経済が良くなった時もあった。それだけに短期的な悪化を示す状況が出ても長い目で見ようとしていた。はっきりと言えば、陽太の跡継ぎの奴の経験が不足している事もあったからだった。アイツはまだ国会議員としての経験もまだ十分とは言えなかったが、陽太はついに現総理を交代させる覚悟を決めた。


 


キッカケは単純な事だった。


新しい子猫たち No.977

2016-11-29 00:24:27 | 新しい子猫たち 

クリス研究所の特許とかの知財収入はドンドンと増えたが、一部を除いて、出資していた機関に対して、分与する形になっていた。


出資割合の上位三機関は ジブの遺伝子分析センター、エンゼルホープジャパン病院そして少し離れて阿部製薬だった。阿部製薬は少し特殊で、派遣研究者の給与そして研究費用は全て阿部製薬が負担して、その代わりに派遣した研究者たちによる研究成果については阿部製薬の独占的優先権をある程度認める形になっていた。製薬各社の条件も概ねこの契約になっていた。


少し複雑であって、各社毎に違うものではあった。


ジブの遺伝子分析センターと クリス研究所の給与条件、研究者の待遇は、ほぼ同一であってしかもこの場合は研究者の給与負担はクリス研究所だった。


エンゼルホープジャパン病院の遺伝子治療センターの場合はこれ又特殊で、遺伝子そのものの研究グループも存在するが、遺伝子解析チームは他にはないグループであって、遺伝子解析は、エンゼルホープジャパン病院の遺伝子解析チームの上位にあるチームがクリス研究所の解析チームだった。遺伝子解析については、この上位チームに対して、エンゼルホープジャパン病院の遺伝子治療センターからある程度の技術指導料を支払う事にもなっていた。商業的な遺伝子解析はエンゼルホープジャパン病院の遺伝子解析チームにほぼ独占させる事の対応だった。

要するに、この利益分与金の実質的な支払いは、ジブトラストの遺伝子分析センターが一番多くなるようにしていた。


ジブの遺伝子分析センターの人間に対する研究は、 このセンターの本来の趣旨である胎児の遺伝子疾患を治す事に主眼があって、難病奇病の遺伝子分析や研究程度まで行う事が多く、一般的な根本にも影響する部分は、クリス研究所のチームが行う形になっていて、境目はファジーのように不明確だった。


この分野では数多くの医薬品が発売されたが、元々対象者が限定的で、製造してくれる製薬会社も限定的だった。要するにゼニにはならない研究だった。


ジブトラストの遺伝子分析センターは それでも根本的な研究をして、それをクリス研究所に出資している製薬会社にクリス研究所を経由して、その結果を供与する形にしたのは、実はクリスの考えでもあったのだ。


ジブトラストの遺伝子分析センターも香奈の意志、本来のセンターの果たすべき役割を決して軽視したものではなかった。ただクリス研究所を経由した分与金の存在は、ゼニにもナラン事とかの非難を起こりにくくしていたものだった。遺伝子分析センターの幹部たちもある程度した段階でクリスの意図が判った。










新しい子猫たち No.976

2016-11-28 00:00:15 | 新しい子猫たち 

クリスは、珠美を育て、世界的な知名度を与え、ライバルたちも育て、珠美の友人も作り、そしてクリス研究所 正確な名称はジブ総研医学研究所に再びして、ジブの関与も明確にして、出資者を世界的に広げ、なおかつ依然からの大きな出資者である、ジブトラスト遺伝子分析センター、エンゼルホープジャパン病院の遺伝子治療研究所そして阿部製薬の持ち分も整理していっていた。


 


クリスは 単なる学究肌の猫ではなかった。クリスの孫たちもこの研究所にも関与していたし、猫たちに理解のある杉山以外に、香奈直系の珠美を育てた。香奈直系の奴らは身近で猫たちを知っているだけに 香奈の家の猫たちの底力をいやと云う程知っていた。それは理屈ではなく今では本能に近いものだった。


 


学究肌の香奈の家の猫たちも この時のクリスの動き方を当然参考にして香奈の家系の研究者、運営能力のある奴を猫たちの目で冷静に見て、みんなで協力して育てる事に努めた。


 


リトルチャも感心する程だった。リトルチャはむしろビジネス部門の若い猫たちが育っていない事を痛感する程だった。ただリトルチャは自分以外の猫でも人間でも容易には信用しない癖が身についていた。兄弟のチャタロウの経営手腕については自分と違う方法ではあるものの信用していたが、他の猫たちには厳しかった。実際にはリトルチャ周辺でも猫たちは活躍していたし、信用も得ていたが、なにしろ天才とも云えたリトルチャと比較すると劣っていたのは止むをえなかった。


 


香奈はリトルチャには言っていた。


 


リトルチャみたいな猫だらけになると人間をペットとする猫が出てくるようになるよ、リトルチャは特別なんだよ。