のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.168

2013-11-23 00:00:24 | 香奈とコシロの子供たち
スイスカナコインの別室は、
年寄りたちの砦になった。




別室は人がどんどん増え、年寄り連中はむしろ別室に集まった。車でくれば大した時間はかからなかった。取引時間が終われば、宴会をした。



飲んでかえれなくなったら、コッソリートの家やオタスケーの家に泊まった。何しろ広い家だった。



コッソリートはいつも取引はしなかった。例の猫が時々遊びにきた。コッソリートも時々猫と遊んだ。年寄りたちは、デリバティブなるものに不慣れだったし、やっぱり連戦連勝で勝ち進む事は出来なかったが、リスクのとり方も勉強した。それでも成績は飛躍的に伸びていた。



負けるとバイトの兄ちゃんや姉ちゃんに敗因を検討させた。バイトの兄ちゃんや姉ちゃんもバイトだけをしている訳ではなかったが、口もうまかったので、コッソリートに色々と教えてもらうと言っていた。証券研究所の偉いさんもきた。



アーダコーダとの会議もあった。結局近くに証券研究所の別室も出来た。この証券研究所別室は、実際に投資しながら、研究する別室となり、儲かった時は、バイト代も特別に出た。実際に金になるので、研究にも身が入った。



こうしてスイスカナコインも三人の年寄りも年寄り別室も儲かり、証券研究所別室も知識や経験を積んで、研究員もトレーダーみたいになっていった。証券会社から来た若い連中も刺激を受けた。